ナツフジとウラギンシジミ

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庭のネズミモチにはナツフジの蔓が絡んでいる。

ちょうど今は淡いクリーム色の花盛りだ。

ナツフジ.JPG今日はどこかに雨雲が絶えずあって強い陽射しがあったかと思えばすぐに小雨が降った。

ナツフジの花はしかし、あまりポピュラーでもないようだ。

藤といえば春に咲く紫色の花しか知らない方も多いらしい。

地味であっても、猛暑のなかで淡い色の花房を下げるナツフジが、私は好きだ。

先週だったかこのナツフジの傍でウラギンシジミが舞っていた。

ああ、産卵に来たのだな、と思いながら見ていたのだが、ふとその記憶が蘇って

今朝はまずこのナツフジの花を覗いてみた。すると、いるいる、あっと言う間に

10匹以上を数えた。もちろんウラギンシジミの幼虫だ。

ウラギン若令幼虫.JPGここにもあそこにも、小さいのからでっかいのまで。

ウラギンシジミ終令1.JPGクズの花にいるのと違って、どの幼虫も淡いウグイス色。

たくさんあった白い卵はどれも抜け殻ばかり。

シャクガ類の幼虫も潜んでいた。こいつも見事に化けている。

シャクガ幼虫.JPG撮影していると、来客があったので、チアガールを見てもらった。

IMG_4708.JPG「あれ、こちらが頭!?」

ウラギンシジミ幼虫を初めて見た方は、だれもが角のあるほうを頭と思うようだ。

ウラギンシジミ幼虫が花や花蕾しか食べず、絶妙なタイミングで産卵、繁殖を繰り返して

いるという、私の説明にはあまり興味を示されていなかったようだが、

「へえ~!?ナツフジという花は初めて知りました。」

とナツフジに興味を持たれたようだ。

やはり世間一般、虫より花なのである。



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