キダチアロエと訪花昆虫

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アロエの花に昆虫も鳥も訪れていることを知ったので、自分の目で確かめに出掛けた。

日南市にはキダチアロエを栽培している場所があると教えてもらった。

まさに、アロエの丘。

アロエの丘.JPG午前10時半。アロエの丘に着くとすぐにミツバチの翅音が聞こえてきた。

アロエとニホンミツバチ1.JPGさかんに訪花していたのは、ニホンミツバチだった。

ニホンミツバチとアロエ2.JPG花に潜り込んで蜜を吸う場合、完全に体が隠れるまで入ってしまうこともあれば、

花の入り口だけで吸っていくこともある。

花粉集めだけで次々と移動していくものもいる。2回だけセイヨウミツバチの姿もあった。

宮崎県内ではセイヨウミツバチの野外巣もあちこちで見つかっているようだ。

クロヤマアリも来ていた。クロヤマアリは花の中央部分まで潜り込んでいた。

クロヤマアリとアロエ.JPG他にはハエ類やヒラタアブ類も来ていたが、圧倒的にニホンミツバチが多い。

正午を過ぎると雲が多くなってきたのと、いっこうにメジロがやって来ないので、

別の目的の場所へと移動した。メジロは近くの林では盛んに囀っていたが、タイミングが

合わなかったのだろうと思う。いづれメジロの蜜吸いの場面にも出くわすときが来るだろう。


さて、別の目的とはタイワンツノアブラムシの冬期コロニーの観察。

昨年の夏、日南市のある場所でオオテントウの観察をした。川沿いにあるホウライチクの林。

オオテントウを見ているうちにタイワンツノアブラムシの生態が気になり始めた。

タイワンツノアブラムシについてはたいへん興味深い研究報告があり、

以前から何度も読み返しては興奮する。

オオテントウの生活を掘り下げるには、タイワンツノアブラムシの生態を知る必要がある。

タイワンツノアブラムシはビジュアル的には難しい面もあるが、

多くの天敵との関係、宿主との関係など興味が尽きない。

2007年の秋。キイレツチトリモチの撮影で日南市の海岸林を訪れた。

ツチトリモチを探していたときに、オオテントウの前翅を拾ったことが事の始まりだった。

出会いのきっかけとは、そんなちょっとしたことである。

求めてフィールドを歩かない限り、何も始まらない。



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