クロスジイラガの運命とは

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朝から北西の風が強くかなり冷え込んだ。

季節の進行は一進一退である。

午後4時頃、隣の集落で火事が発生したがすぐに消防車が駆けつけ、

ほどなく鎮火した。しかし、強風に煽られ近所の方は恐かったのではないだろうか。

WW175031.jpgうちは一番近い家でも400メートルは離れているので通常は対岸の火事と構えていられる。

しかし野火の恐さに晒されることもあるから油断は禁物。山火事でも起きたらと心配に

なることもある。タバコの吸殻の投げ捨てはけっこうあるので、うちの林に引火したら

アウトである。

(おおらかなのかどうか、農家の方でゴミのポイ捨てをする光景は普通に見る。

草むらに隠れてしまえば見えない、、、、そんな感覚なのだろうか。

栄養ドリンクの空ビンの投げ捨てなど信じられないだろうけど、多いのだ。

草刈機の刃をポ~ンと藪に投げ捨てるおじいちゃんもいたなあ。

自分の土地だからいいという理屈だろうか?ビニールのマルチを畑で焼却する

光景も普通。もうもうと黒煙が立ち上る。環境問題なんて、どうでもいいっちゃねえ~!)

本題から反れてしまったが、さて。

飼育していたクロスジイラガ幼虫だが、今朝になって寄生されていたことが判明した。

WW174982.jpgコマユバチの一種であろうか、クロスジイラガの体内から脱出し営繭していた。

こんなにたくさんの寄生蜂幼虫を体内に宿していたとは、まったく気付きようもなかった。

昨日までホソバタブやタブノキの葉っぱをモリモリ食べては大量のうんちを落として

いたのである。クロスジイラガはまだ生きてはいるが、いづれ死ぬのは確実。


雨が続いたせいで、久々の青空が嬉しい。

寒くても空を見上げれば、なんだか救われるような気がする。

クヌギの高い梢にヤママユの繭殻が揺れていた。

WW175043.jpg2006年の2月。初めて今住んでいる家を訪れたときにも同じ光景を目にした。

そのとき、「ああ、ここなら大丈夫。いやここで決まりだな!」と思ったのであった。

昆虫が紡ぐ繭と私との間には、どこか運命的なつながりを感じる。



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