2012年4月アーカイブ


朝から雨。

午後3時過ぎころ、庭にあったオオカマキリが孵化していることに気付いた。

雨脚は弱くなったがわずかに小雨が混じるなかでの孵化である。

P4300314オオカマキリ孵化.jpg
( 写真: OM-D E-M5  マクロ45ミリレンズ )

例年に比べると少し遅いが、孵化時期にはバラつきがある。


アオクサカメムシを撮影するついでに、チャバネアオカメムシも撮影しておいた。
IMG_0152チャバネアオカメムシ.JPG               ( 写真: EOS-7D  EF-s 60ミリマクロ )

アオクサカメムシと似たカメムシには、ミナミアオクサカメムシとツヤアオカメムシがいて、

区別には注意が必要だ。体の特徴からアオクサカメムシであることを確認できた。

うちのすぐ傍のキツネノアザミにアオクサカメムシが数匹、集まっていた。

チャバネアオカメムシは庭のニシキギの花に来ていた個体。

チャバネアオカメムシは体も小さく、翅の色や体全体に黒刻点があるので区別は易しい。





今日は三股町早馬神社で祭りがあった。

わが田上地区からも、俵踊り保存会が参加。

神社で奉納の踊りを三回、そのあと商店街を7軒回り、

田上に戻って新築の家や田の神様での奉納など5回と、

かなりのハードスケジュールをこなした。

幸い雨になったのは上がり(反省会)始まった午後6時以降だった。

早馬祭り2.JPG


早馬祭り1.JPG
( 写真上下:OM-D E-M5  M.12-50ミリズーム )

今朝は早朝に室内撮影の仕事を一つ片付けておいた。

祭りだからといって、虫は待ってくれない。

今日の祭りには、嫁さんが三味線の伴奏、そして子供たち二人と私が踊り手として

家族総出で参加した。

私は写真撮影も担当していたので、全部の踊りには出れなかったが、子供たちが

よく頑張ってくれた、と思う。





ジョウカイボン

| | トラックバック(0)
ジョウカイボン、今年の春は異常に多い。と感じる。なぜだろう?

もっとも去年の今頃、ナナホシテントウが異常に多かった。

エンドウヒゲナガアブラムシも大発生していたが、今年は少ない。とても。

昆虫の盛衰は年変動が激しく、減った増えたという単純な概念はあまり意味が無い。

増えたり減ったりを繰り返すのが当たり前であり、減ったという現象を捉えて

虫が減った、自然が損なわれた、などと言うのは意味が無いということだ。

さて、庭のニシキギの賑わいのなかで、ジョウカイボンの共食い?を初めて見た。

IMG_1645ジョウカイボン.JPGジョウカイボンの食事光景を撮影できたチャンスは数少ない中、このシーンは長く続いた。

いったいどういった経緯から共食いに至ったのであろうか?

毎年、行っているヤママユとウスタビガの飼育だが、

飼育とはいっても、うちの林で産卵された卵を回収し、孵化~3令幼虫まで飼育をして

あとは袋がけ飼育に移行している。終令になると袋もはずし、放飼となる。

終令幼虫が寄生や捕食される危険性もあるが、それはそれで仕方が無いだろう。

IMG_1636ヤママユ.JPGそういえば昨日、大野岡山の山頂付近でツバキ科の幹にヤママユの卵塊を見つけた。

IMG_9810ヤママユ卵.JPGすぐ隣にはマテバシイがあったので、ヤママユの母蛾は誤産卵をしたのであろうと思う。

12個の卵が無事に孵化して欲しいと思う。



明日は三股町 早馬神社でお祭りがあり、俵踊り保存会も参加する。

今日はその準備で半日、作業に参加していた。連休中の写真展の準備、

庭の刈り草の片付けなど、やるべきことは多く、撮影の仕事はほとんどできなかった。

私は一応、保存会の理事の一人になったこともあるし、

できるだけ会のために働きたいと思っている。

しかし、いろいろ細かい事情を知らないので、とまどうことも多い。

そういう経験は今後のためにも大事にしたい。



朝、玄関を出たらすぐ目の前でキイロスズメバチが肉団子を作っていた。

IMG_9735キイロスズメバチ肉団子.JPGこんなこともあろうかと、カメラを手にしていたのは言うまでも無い。

昨日の失敗から油断しなかったのが功を奏したわけだ。

ただし、獲物は小さ過ぎて肉団子の様子がわかりづらいので、これはNG

今日のニシキギの花には特にヒメウラナミジャノメが数匹来ており、

そこにコミスジも混じって賑やかであった。まあ、チョウに限っても地味なのしか来ない。


さて、急遽セイヨウミツバチの写真が必要になって出掛けた。

庭にも飛来することがあるがきわめて少ない。むしろニホンミツバチのほうが増えたと思う。

そこで以前、養蜂場を見つけた場所に行ってみた。これなら確実である。

車で20分程度の都城市郊外。

養蜂場から1キロほど離れたクローバー群落ではセイヨウミツバチの

ワーカーが忙しく働いていた。

せっかくここまで来たのだからと林道に入ってみた。

どんどん標高が上がるうちにアカマツが増えてきて、やがてハルゼミの鳴き声が

聞こえてきた。アカマツはうちの近辺ではほとんど生えていない。

正月の門松を作るときには困ったものだが、ようやく近い場所で自生地を見つけることが

できた。ハルゼミの羽化殻も探してみたが見つからなかった。

地図を見るとここの頂上は「大野岡」で、標高550メートルほど。

IMG_1590大野岡頂上付近.JPG頂上付近の尾根から南の方角を眺めてみた。大野岡の山自体は杉植林がほとんどで

いかにも鬱陶しいが、お隣の山は常緑樹林に覆われていた。林道のあちこちで

ジャコウアゲハをよく見た。アサギマダラも2匹が舞っていた。




午前7時6分。 庭の人工池でクロスジギンヤンマの羽化に気付いた。

P4260098クロスジギンヤンマ羽化.jpg
( 写真: OM-D E-M5  45ミリマクロ )

これで3匹目の羽化かと思えば、そのあと見落としの羽化殻を見つけたので、

今日までに4匹のクロスジギンヤンマが羽化したことになる。

狭い人工池だがいったい何匹のヤゴが育ったのだろうか?

他にはオニヤンマ、ヤブヤンマ、そしてオオシオカラトンボのヤゴも確認している。

共食いもあったとは思うが、たくさんのヤゴを養うほどの生き餌となる生き物も

この池にはいっぱいいたという証拠になるだろう。

畳み半畳ほどの水溜りであっても、さまざまな生き物が集う様子を目の当たりにして、

人工池のあり方を検討し直すべきだと思った。


庭のニシキギの花には多くの昆虫がやって来る。

今日はキイロスズメバチが来てハエを捕獲すると、さっそく肉団子を作り始めた。

この様子を撮影できたはずなのだが、タイミング悪く宅配便が来てしまった。

玄関前でもあったし、ちょうど、、、、。

荷物を受け取っているうちに撮影のチャンスを逃してしまった。

「ちょっと待って!撮影するから!」と、なぜ言えなかったのだろう?

仕事が最優先、とは普段言ってる割に、情けない面もあるのだ。

ニシキギの花に来ていたお客さんの中で、ちょっと目立っていたのが、

オオホシカメムシである。

IMG_1366オオホシカメムシ.JPG
(写真: EOS-7D EF100ミリマクロ )

足元のシランでは、ジョウカイボンが交尾をしていた。

IMG_1468ジョウカイボン交尾.JPG
( 写真: EOS-7D   EF100ミリマクロ )

昨日、観察したシルビアシジミ。

ミヤコグサの根元のほうへ潜り込むようにして産卵していた(撮影日:24日)。

IMG_9375シルビアシジミ産卵.JPG
( 写真: EOS-7D  EF100ミリマクロ  )

卵はできるだけ新鮮なうちに撮影しておいた。直径は約0.5ミリ。

肉眼でもすぐわかるほど淡青緑色を帯びている。

L1250225シルビアシジミ卵.JPG
( 写真: E-P1  OLYMPUSオートベローズ+ズイコーマクロ20ミリ )

さて、上の写真ほどの高倍率撮影となると、ちょっとした振動は言うに及ばず、

椅子から腰を浮かすだけでもフォーカスがずれたりするので、

撮影中は息を抑え、身じろぎ一つも禁物である。

うちはすぐ横が道路であり、大型トラックが通ることも多い。

そうなるとファインダーの中は大地震発生のごとく揺れて、撮影は一旦中断せざるを得ない。

これがビデオ撮影ならアウトだ。

昔、清瀬市のマンションでヤママユの孵化シーンをビデオ撮影したことがあるが、

早朝、新聞配達の兄ちゃんが階段を駆け上がっただけでNG。

ヤママユの孵化は早朝に集中する。

毎朝、祈るような気持ちで撮影待機したことが懐かしい。

宮崎に引っ越してすぐ、オオミドリシジミの孵化シーンをビデオ撮影する仕事があり、

今度こそは安心して撮影できるかと思っていたのだが、案に反してトラックの

脅威に晒されることになった。


 ウマノオバチの産卵管の長さをきちんと見ておこうと思い計測してみた。

IMG_1229ウマノオバチ.JPG
( 写真: EOS-7D シグマ50ミリマクロ )

このメスの場合、体長の約5倍の長さがある。

野外で見ていると産卵管の長さには個体差があるように感じる。






午前中は宮崎市のシルビアシジミ発生地を訪れ、成虫の活動の様子を見てきた。

オスはかなりの数が飛んでいたし、新鮮なメスの産卵も確認できた。

ミヤコグサの群落は爽快。

移動の途中、シイ類の花の香りが車内にも入ってくる。


IMG_5334.JPG
( 写真:ツブラジイ EOS-5D  EF17-40ミリズーム )

気温は28度を超えたようだ。まるで夏。

一気に春が駆け足となった。ナガサキアゲハ、サトキマダラヒカゲ、ジャコウアゲハ、

アオスジアゲハ、アゲハ、ダイミョウセセリ、ミヤマカワトンボ 、、、、を見る。

うちに戻ってヒメクロオトシブミのゆりかごの数を調べていたら、

コナラにはゴマダラオトシブミの出来立てのゆりかごがあり、

目の前には、ウマノオバチが2匹、長い産卵管を垂れて舞っていた。

クリの木では産卵行動を最初からしっかりと観察できた。

IMG_9630ウマノオバチ産卵.JPG                      ( EOS-7D  EF100ミリマクロ )

この場所にはこのあと2匹のメスが訪れ、2匹目のメスもまったく同じ孔に産卵管を挿入して

産卵。3匹目のメスも順番待ちをしていた。

クリやコナラにはミヤマカミキリ幼虫が多数入っており、ウマノオバチが産卵しているのは

幼虫の坑道内である。


さて、先日、フジの若葉から見つけた4個の卵が今朝になって孵化した。

P4240054謎の卵がふ化.jpg
( OM-D E-M5  M.40-150ミリズーム+クローズアップレンズ )


令数が進めば幼虫の正体もわかるかもしれない。

同じフジの葉っぱでは先日さらに2個の卵を見つけたので、いわゆる誤産卵ではないようだ。

しかし、この蛾が多食性の可能性もあるから、ともかく飼育して確認するのが一番だろう。

今日は移動時間も2時間ほどあったし、うちの林での観察も長く時間をかけた。

やるべきことは山積しているが明日に持ち越したものも多い。

寝なければ仕事ももっと進むはずだが、とは思う。

先日、初めて飲んだ岐阜県と鳥取県の地酒はどちらも、すばらしく美味い!!

こんな日本酒を知らずして死ぬのは勿体無いと思う。







数日前から夜になると仕事部屋のすぐ横でシブイロカヤキリが盛んに鳴くようになった。

最初の頃は、「ああ、春も本格的になったなあ」などと心地良い音色に聞こえていた。

しかし、日を追うごとに数が増え、鳴き声も力強くなってきた。

ちょっと、さすがに、ウルサイ。

もっとも、シブイロカヤキリが鳴き止んでしまうと、まったくの静寂。

いやパソコンの唸り音だけ。

それはそれで、ちょっと寂しい、、、、、人間とはほんとうに身勝手な生き物だ。

IMG_9211青井岳常緑樹林.JPG常緑樹林も今が花盛り。(都城市 山之口町 青井岳 )

IMG_1090.JPG大根の花にはジャコウアゲハのメスが来ていた。 (宮崎市 田野町)

                   ( 写真上下: EOSー7D EF 70-300ミリズーム )


今年は春の進行が全体にゆっくりしているが、

我が家のスズメのお宿もまだ休業中。

そのせいか、スズメ用巣箱にはシジュウカラが何度も偵察に来ている。

ヤマガラは例年通り、テレビアンテナの隙間に営巣を検討中。にぎやかなエナガはどこに

営巣したのだろう?







春のオオトモエ

| | トラックバック(0)
仕事部屋の灯火に午後8時過ぎ、オオトモエ が飛来した。

P4220066オオトモエ灯火飛来.JPG
( 写真: OM-D E-M5 45ミリマクロ+ストロボFL-300R )

羽化して間の無い新鮮な個体。

余計なコメントが必要ないくらい、魅力たっぷりの蛾である。


屋外用蛍光灯のしっかりした設置方法など、今日は検討してみた。




ヒゲコメツキ♂

| | トラックバック(0)
仕事部屋の外壁に屋外用蛍光灯を設置している。

東向きにしたのは鰐塚山地の方角であるからだ。

灯火にやってくる昆虫を観察するためであるが、これまでは電源の事情などから

西向きに設置していた。ところが過去4年間の飛来昆虫の種類数、個体数とも

非常に貧弱で、むしろ門灯の方にこそいろいろ面白い昆虫が来ている。

光源の周波数の問題もあるかと思うが、設置の向きも関係しているように

思われ、門灯と同じ向きにしてみたのである。

工事用の完全防水で長さは1メートル50センチ。少し大き過ぎたかもしれない。

タイマーで自動オンオフできる。まだ仮設置なので、やるべき工作が残っている。

先日から春の蛾たちも飛来しているが、今朝はヒゲコメツキのオスが来ていた。

ヒメグモの網巣に掛かりもがいていたところを救出した。

IMG_0960.JPG                 ( 写真: EOS-7D EF-s 60ミリマクロ )

今日は宮崎市内まで出かけ、室内撮影を行ってきた。

急遽、虫のサイズに合わせたホリゾントまで拵え、ライティングもコンパクトなものを

工夫してみた。ヒゲコメツキの写真もそのにわか作りのホリゾントで撮影。

せっかく宮崎市まで出たので、帰りに清武町の酒屋に立ち寄り、

岐阜県と鳥取県の地酒をおみやげに買った。



昨日から庭をピョンピョンと跳ねるように舞う、黒っぽいチョウがいた。

クロヒカゲの登場にしては早過ぎるなあ?、と判断に迷ったのも、

じつは コジャノメ をうちの敷地内で見たのはこの春が初記録であるからだ。

一目でヒメジャノメでないことはわかった。

IMG_0881コジャノメ.JPG           (写真: EOS-7D  EF100ミリマクロ ストロボ270EXⅡ )

どうやらオス同士が頻繁に追飛を繰り返している。いったいどちらが追う立場で、

どちらが追われる立場にあるのか、しばし眺めていると混乱してしまいそうだった。

2匹のコジャノメがずっと占有するかのように低飛行をしていたのは、この場所↓。

IMG_0891コジャノメの飛び交う環境.JPG
( 写真:EOS-7D EF8-15ミリ水平魚眼 )

コナラ大木が程よい日陰を落としているエリアは4メートル四方位だろうか。ここにずっと

2匹のコジャノメが優雅な舞を描いていた。花には一切、来ない。


こうした光景を眺めていると、写真なんてどうでもいいではないか、とふと感じることも

無いではない。

写真は人に伝えるためであり、あるいはそのうち他人になる自分への伝言でもある。

が、幸せになる時間とは、そんな作業などなにもかも忘れてしまうことかもしれない。

呆然と素直に見惚れること。そういう時間は若い頃にはいっぱいあったように思う。

庭の人口池では一昨日と今朝になって、クロスジギンヤンマが羽化した。

羽化殻での確認で成虫は見落としている。

明日は雨になりそうだが、はたしてクロスジギンヤンマ3匹目の羽化があるだろうか?

夕方。

IMG_0915ヒゲナガハナバチねぐら.JPG
( 写真:EOS-7D EF100ミリマクロ )

忙しく身繕いをしていたヒゲナガハナバチsp. 。今夜のねぐらとなるだろうか。






翅脈を確認できていないので、ヒゲナガハナバチsp.のオスとしておこう。

午前7時半ころ、まだ気温は低く昆虫はほとんどが休止状態かウォーミングアップ中。

Y0120064シロスジヒゲナガハナバチ雄.jpg今朝は、OM-D E-M5にライカの45ミリマクロレンズの組み合わせで、

ISO感度は1600にしたままで撮影をしてみた。ISO1600が安心して使えるのである。

畦道にはスイバの花穂がまさに盛りの頃である。草本ながらそこに群れる昆虫たちは

数多く、視線を下げてみればまるで華やかな畦林が続くかのようだ。


今夜は地区の公民館で伝統芸能「俵踊り」の稽古があった。

嫁さんは三味線で伴奏、私と長男は踊りに参加する。

今回の練習は今月末に三股町で開催される「早馬祭り」(はやままつり)で披露する

ためであり、練習日は四日間を予定。次男も祭り当日には参加予定だが

インフルエンザの熱がようやく治まったばかり。今週は練習への参加は無理だ。

私もなんとか踊れたものの、やはり体が重たいし咳が出る。目も回った。

この時期、どうしても撮影スケジュールが重なる。

祭り当日、撮影の仕事が入る可能性も大きいが、できる限り祭りには参加したいと思う。

霧が濃い朝を迎えた。クヌギも花盛り↓だが雄花がすでに散り始めた木もある。

WW186520調整.jpg
( 写真:E-PL2  M.12-50ミリズーム )

昨夜は高熱が出たが、目が覚めてみるとほぼ平熱に戻っていた。

しかし今日は出掛ける予定をキャンセルして、一日家の周辺で仕事をしていた。

コムラサキの葉っぱに食痕は増えていないが、イチモンジカメノコハムシの交尾を

見たのは先週だった。そろそろ産卵も始まっているはず。

Y0120053.jpg              ( 写真: OM-D E-M5 45ミリマクロ )

葉をめくってみれば、すぐに卵が見つかった。長さ2ミリ程度。

Y0120057卵.jpg
( 写真: OM-D E-M5  45ミリマクロレンズ )

さらに拡大してみる。こちらは2個ならび。


Y0120077.jpg( 写真: OM-D E-M5 M.40-150ミリズーム+レイノックスクローズアップ
レンズ ストロボFL-300R )

カメノコハムシ類の卵はオブラート状のケースで包まれている。

種類によっては一つのケース内に数個入っていることもある。




行儀よく並んだ卵

| | トラックバック(0)
フジの若葉をめくってみれば、白い卵が産み付けられていた。

Y0120003調整.jpg
(写真: E-M5  14-42ミリズームリバース改造レンズ ストロボFL-300R )

大きさはアゲハの卵より大きい。深度合成をやればいいのだろうが、手持ち撮影であるから

この倍率では無理。

じつはこの卵、4個がきれいに並べてあった。

Y0120012行儀よく並ぶ卵.jpg(写真: E-M5  M.40-150ミリズーム+レイノックスクローズアップレンズ ストロボ

 FL-300R )

ガ類の卵であろうか?シャチホコガ科あたりだろうか?飼育して確かめてみたい。

さて、上の写真を撮ったリバース改造レンズは、かなり倍率が稼げるが、

下の写真のような引きの絵が撮れない。せいぜい2個並びまで。

M.40-150ミリズーム+レイノックスクローズアップレンズだと最大に繰り出せば

上写真とほぼ同じくらいまでの拡大撮影ができる。

卵の形態だけを記録するならリバース改造レンズでもいいが、

ここにたとえば寄生バチが来たり、捕食者が現れてドラマが始まった場合には、

ズーム比が小さいリバース改造レンズでは納まりきらないので困るだろう。

軽量で撮影範囲が広い「M.40-150ミリズーム+レイノックスクローズアップレンズ」

のほうが、フィールドでは大いに活用できる。


午後4時過ぎから三股町近辺では雷雨となり、雹も降ったようだ。

急いでパソコンの電源を落としたその直後、すぐ近くで落雷があり、家が揺れた。

漏電遮断機が働き、停電となったのは言うまでも無い。毎年、必ず一回以上はあることだ。

子供のインフルエンザをもらったようで、38度以上の高熱。

明日の午前中は撮影の仕事もあるのでなんとか早く回復したい。



OM-D E-M5と、M12-50ミリズームとの組み合わせで撮影。

ねぐらに落ち着く前に日光浴をする、ヤマトシジミ雌。かなり新鮮である。

ズームレンズをマクロモードにして接写をした。

Y0120032_01ヤマトシジミ雌春型.jpg同じく今度は正面から。

Y0120045_01ヤマトシジミ雌うら.jpg次にマクロモードからノーマルに戻し、12ミリ(35ミリ判換算24ミリ)広角で撮影。

Y0120038_01.jpg昨夜は2時間おきに起きて撮影待機していた。今シーズンの肩慣らしである。




先日、玄関の引き戸に止まっていた幼虫。

蛹化場所を求めて徘徊していることは疑いない。

背面から一目見て、ヒメジャノメの幼虫だろうと思った。

体が緑色タイプの写真はいいのが無かったので、さっそく撮影しようとして

顔を見た瞬間、早とちりとわかった。

Y0120051_01クロヒカゲ幼虫顔つの短.jpg終令なのにこれほどツノが短いのはどうしたことだろうか?

何か事故でもあったのか、ともかくこの幼虫がちゃんと蛹化できるのか気になった。

そして昨日のこと、無事に蛹化しているのを確認できた。

Y0120039クロヒカゲ蛹.jpg       (写真2枚とも: OM-D E-M5  45ミリマクロレンズ )

今日は今年に入って初めての草刈り作業を行った。

刈る場所は限定して時間は30分程度。ツマキチョウのオス同士が絡むようにして

林の中を舞っていた。羽化したばかりの新鮮なツマグロヒョウモンも今年の春は

やけに多い。昨年は新燃岳噴火降灰の影響なのか春一番のツマグロヒョウモンは

かなり少なかった。



あめんぼ

| | トラックバック(0)
シイタケほだ木の横には水桶を設置している。

これはプラ缶を半分に切ったものを近くの農家の方からいただいたもの。

設置したのは冬のことで、これに水が溜まるのはいつのことやら、と思っていたが

今年の春は雨が多くて、いつのまにかプラ缶はたっぷりと水を貯えていた。

IMG_5332水桶.JPG          (写真: EOS-5D 17-40ミリズーム )

今朝のこと初めてアメンボの姿を見た。どうやらコセアカアメンボのようだ。7匹はいる。

小柄なのがオスで、大きなメスにマウントしようとする行動も見られた。

しかしなかなか交尾は成立しなかった。

IMG_0770アメンボ.JPG        (写真: EOS-7D  100ミリマクロ ストロボ270EXⅡ )

水面にはトビムシやいろいろな落下昆虫も多く、餌には不自由しないのだろう。

浮き沈みするボウフラも多い。

クヌギに比べてコナラの芽吹きは早い。

IMG_5314コナラ若葉.JPG

IMG_5327.JPG                 (写真: EOS-5D 17-40ミリズーム )

オリンパスOM-D EーM5 を しばらく使ってきたが、EVFファンイダーが

色抜けしてしまい、電源を入れ直しても復帰できない状況もあった。

仕事でつかうには支障もあるので、とりあえずメンテナンスが必要かと思う。





先月、東京都町田市のフィールドで見つけたクスサンとヒメヤママユの卵だが。

冷蔵庫から取り出して調べてみた。もうふ化させてもいい頃合である。

ところがクスサンの卵を一つ切り開いてみると中は青い液体で充たされており、

幼虫の体ができていない。つまり未受精卵であることがわかった。

クスサン未受精卵.jpg他にもいくつか割ってみたが同じこと。団子状に固めて産まれており、きちんと並べて

産卵されていなかったことから怪しいとは薄々感じていた。

同じ場所のミズキの幹で見つけたヒメヤママユの卵塊だが、

こちらは卵殻が透けたようになっており、オヤ?と思いながら切り開いてみれば、

中には寄生蜂の幼虫が居座っていた。5個開いて皆こうであるし、

卵殻の様子も同じなのでおそらく全部寄生を受けていると思う。


ヒメヤママユ寄生卵.jpg(上2枚の写真:E-P1 ベローズ+OMズイコー38ミリマクロレンズ
                                   ストロボ:コメットCX124Ⅱ)

さて、飼育部屋の様子。

飼育部屋.jpg四段に積み重ねた衣装ケースはまだ整理ができていないが、おおよそ飼育作業は

できるようになった。見えていない画面左手には飼育ケースを置く棚がある。

床はコンクリート面だから水を扱う場合も困らない。

この飼育部屋は西側が大きく開放されており雨が強い日にはけっこう中まで濡れる。

しかし、ここには温水器とそれに付随する熱交換器も設置されているので完全に外気を

遮断するわけにはいかない。飼育する上では外気をたっぷり取り入れたほうがいいとは

思っているが、雨が吹き込むのはなんとか阻止したい。それと強い日陽射しもカットしたい。

そこで雨と日光の一部を遮断するためのカーテンを考えているところである。

強風にも耐えるカーテンというのは難しい。




オドリコソウ

| | トラックバック(0)
三股町の山間から日南市、北郷町まで出向き、ぐるりと春の様子を見てきた。

午前中はE-M5とE-PL2のマイクロフォーサーズカメラで機材を組み、

午後からはEOS-7DとEOS-5Dのカメラシステムで動いてみた。

カメラの大きさが極端に違う機材システムで仕事の感触がどう変化するか

試してみた。

午後のほうが歩きは長かったが、でっかいEOSカメラでもそれほど気にはならない。

EOSカメラを持つとそれなりに体が対応して引き締まるかのようだ。

しかし、そうは言ってもマイクロフォーサーズの方がコンパクトで軽いことには

違いない。長距離の歩きやきつい登り降りが続けばきっとマイクロフォーサーズに

しておけば、などと後悔する場面もあると思う。このあたりは慣れの問題もあるだろう。

三股町上米公園ではミズキの葉が開き始めていた。

IMG_0525.JPG
(写真:EOS-7D 70-300ミリズームレンズ )

長田峡近くの菜の花畑でモンシロチョウが群れ飛んでいたが、メスをしつこく追飛する

シーンはほとんどなく、みな忙しく飛んでいるばかりで写真にはならなかった。

メスはアブラナの葉に次々と産卵していた。

去年に見つけたオドリコソウ群落はすでに満開。

WW126421補正.JPG
(写真:E-PL2 12-50ミリズームレンズ )

今年は去年よりか白花が増えたような気がする。いやたしかにそうだ。

では来年はどうなるだろうか? 


WW126409補正.JPG
(写真:E-PL2 12-50ミリズームレンズ )

手巻き寿司には欠かせない「大葉」。オドリコソウの葉は大葉そっくりだ。

オドリコソウもシソ科であるから似ているということだろう。美味しそうに見える。

北郷町ではモンキアゲハが飛んでいた。三股町長田峡ではカワトンボを2回見た。

うちの庭ではシオヤトンボが飛んでいた。


E-M5は、EVFファインダーが白飛びする症状が初めて出て驚いた。

シャッターを何回か半押しすると復帰した。それと電源スイッチを入れても起動せず

バッテリーを抜き差ししてONとなることも。この症状は3度目。

ファームアップで症状が改善されることを期待しているが、他にも気になる問題点が

あり、一度は点検が必要かもしれない。

点検といえば昨日の病院を思い出す。混んでなければいいのだが、、、、、、。




ベニシジミのペア

| | トラックバック(0)
昨夜から雨が降り出した。雨の中、

庭のねぐらについたモンシロチョウを撮影してみたが、気に入らないので

全部消去した。撮影に臨む姿勢がフィルム時代に比べて安直になってはいないだろうか。

緊張感とか真剣さが足りない場面も多い、と反省する。

今朝はしだいに雨脚が強まり、雷まで鳴り出した。

定期検査で病院に行ったがとても混んでおり、結局3時間も待合室に座っていた。

体に異常が無くても、座っているだけでなにか病気に罹りそうな気がした。

来院している方は60歳後半以上の方ばかりで、お!同年代がいたと思えば

その人は皆、付き添いで来ているだけだった。

病院から戻って室内で事務的なこと、「綾の手紬染織工房」で撮影した写真の

プリントアウト作業をした。プリントアウトの作業はかなり難航。絹織物の色を

忠実に再現するのは私の技量ではまったく無理と知った。丸二日間掛かった。

夕方の犬の散歩で、ベニシジミのペアを見つけた。

Y0120050補正.jpg画面右がメス。メスの翅の先端部がオスに比べていくぶん丸みを帯びていること、

翅も体も傷みが少ないこと、などで雌雄がわかる。

この写真は順光で撮影しているが、最初気づいたときは逆光であった。

したがってまずは逆光側から撮影を始めて、次に反対側へと撮影ポジションを替えた。

撮影の間、犬は近くの棒杭にくくりつけておいた。

今日は短時間だったが、30分いやそれ以上になることもあり、

そうなると決まって哀しそうに鼻を鳴らし始める。

(写真: OM-D E-M5  マクロ45ミリ  ISO800  )



クロオオアリ

| | トラックバック(0)
庭のヤマアジサイも葉をどんどん広げている。

葉っぱはまだ小さいが、いろいろな昆虫がすでに棲みついている。

数が多いのはオオクロヒラタヨコバイ。

よほど近づいて見ないとゴミか虫の糞にしか見えない。

ほとんどじっとして動かないが、驚くとピ~ンと一気に跳ねる。

雲が多めだが陽射しはかなり強い。じっとしていると日焼けしそうだ。

オオクロヒラタヨコバイを撮影していたら、ヤマアジサイの若葉を綴っている最中の

コロギス幼虫もいた。小さな小さな産卵管が可愛い。

コロギス幼虫、昨日はコナラ若葉の中で一匹、そして今日はヤマアジサイと

落ち葉の上で2匹と、立て続けに出会っている。

残念ながらまだ、夜の狩りのシーンを見たことが無い。

ツマキチョウのオスもよく行き来する。花には目もくれず、白色なら何にでも寄っては

すぐ先を急ぐ。メスを探しているのだろう。

虫の姿がいきなり増えてきて、メモに留めるのも忙しくなってきた。

地面に横たわってオランダミミナグサやキュウリグサ、ナズナの小さな花を

眺める。どの花もルーペを使って拡大してみると、なんとも見ごたえのある姿である。

どこにでも生えている花だが、こうしてゆっくり観賞して楽しめる。

桜をいっぱい植樹した公園など、私にはあまり嬉しくない。

お花見は山桜をはじめ野辺の植物たちだけでじゅうぶんだと思う。

カラスノエンドウの花外蜜腺にはどれにもクロオオアリがたかっていた。

Y0120159.jpg(写真: OM-D  E-M5 14-42ミリズーム改造レンズ ストロボFL-300R×2 )



ハマダラカの一種

| | トラックバック(0)
ハマダラカの一種を、我が家ではときおり見かける。

お尻をツンっと上げて静止するので、アカイエカやヒトスジシマカなどとは

すぐに区別がつく。ハマダラカ類は豚や鳥を好んで吸血するので畜産が盛んな

地域には多い。我が家はまさにそのど真ん中にある。

Y0120008.jpg今朝、食卓の横で見つけたハマダラカは、長男から吸血してお腹が真っ赤に膨らんでいる。

昨日あたりから我が家の周りでは爆発的に虫が増えてきた。

ひむか昆虫記4月9日.jpg画面左上から、フジハムシ卵、ヤマトシリアゲ、ノアザミ蕾。

オオイシアブ羽化殻、アゲハ卵、ヒメセアカケバエ。

ヒメクロオトシブミ、モンシロチョウ、ナガメ。

他にもクロボシツツハムシの姿が目に付くようになった。

遠目でも雑木林の芽吹き色がよくわかる。虫や植物もどんどん色鮮やかになってきた。

今日の写真もすべてE-M5。レンズは45ミリマクロ。

E-M5の馴らし撮りはまだしばらく続く。







先月、紹介した謎の繭が羽化してその正体が、トビイロリンガであることがわかった。

コブガ科リンガ亜科。

Y0120151.jpg本種は幼虫越冬で、私が幼虫を見つけたのはツブラジイの葉裏。

2匹の幼虫はツブラジイを食べてそのまま繭を紡いだので、ツブラジイも食樹と

なるようだ。調べてみるとアラカシなどからも幼虫が見つかっている。

今日は次男の中学進学に伴い、子供部屋の大整理と模様替えを手伝った。

その合間に飼育部屋と仕事部屋の整理もやっていたので、ゆっくりフィールドを

歩く時間もなく、そして庭で羽化兆候が出ていたジャコウアゲハ蛹の羽化にも

立ち会うことができなかった。羽化時刻は推定で午後4時前ころだろう。

Y0120194.jpg今日も、E-M5 で撮影。

オリンパス OM-D E-M5 のパワーバッテリーホルダーが届いたので、

さっそくグリップだけを取り付けてみた。

当たり前だが、グリップをつけるとカメラ保持が断然、良くなる。

カメラをちゃんと構えている、という安心感がある。

グリップを付けてもカメラ底の高さはわずか1センチ高くなるだけで気にならない。

E-M5はボディ底のカメラネジ穴が光軸から少しづれているが、グリップのネジ穴は

ちゃんと光軸上にある。それも良い点である。

しかし、落とし穴もあった。

バッテリーの交換をするときには、いちいちグリップをはずす必要がある。

グリップをはずしてからバッテリー蓋を開ける、というのはじつにまどろっこしいのであるが、

それでもカメラをしっかり保持できるのは気分が良く、やはり捨てがたい。

グリップはつけたたまま使うことにしたが、どうせなら最初からこのグリップがついた

大きさ、デザインのカメラであったなら、と思う。

それでもじゅうぶんに小型カメラであるし、格好も良い。1センチの厚みのスペースが

加われば、もしかしたら内臓ストロボを付けることも可能になったのではないだろうか?




コムラサキと言っても、蝶のコムラサキではなく、樹木のコムラサキ。

我家の林では少ないながらもコムラサキが数本生えている。

若葉が広がってきたのでよく見てみればくり抜いた食痕があった。

Y0120020.jpgすでにイチモンジカメノコハムシが活動を始めたようだ。

そこでしつこく成虫の姿を探してみたら、一匹だけ見つかった。

Y0120017イチモンジカメノコハムシ.jpg頭を下向きにして動かない。

そういえば、昨日はヒメクロオトシブミをイヌザンショウの梢で見かけた。

ケヤキの芽吹きでは、強風に煽られているナナフシの幼虫もいた。

Y0120022ナナフシ幼虫.jpg今日は、仕事部屋の配置換えを一日中やっていた。

しかし配置換えをしたおかげで、閉塞感はかなり和らいだと思う。

パソコンでの作業もずいぶんやり易くなった。デスクトップ筐体3台は並ぶ余裕もできた。






我家から眺望できる、霧島山。      この5年間、変わらぬ風景であったが、、、、。

Y0120003霧島山のコピー.jpg画面右端に赤色の矢印を入れたが、じつはここに携帯電話の中継アンテナが

設置されることを聞いたのは先月の23日の夜だった。

土地の持ち主から聞いたので間違いない。すでに予定区画に棒杭が何本も立っている。

仮に30メートルのアンテナ塔だとすれば、矢印よりももっと高いことになるだろう。

まずもって、鬱陶しい。勘弁して欲しいというのが本音である。

我家からの距離はおよそ200メートルくらいだろう。

人が住んでいる限り、風景はどんどん変わっていく。良くも悪くも変わらざるを得ない。

どんよりと暗い気持ちを追い払いたいが、いづれ慣れてしまうのかもしれない。

住人が少ない、何もない、というのが田舎の取り得であるが、

そういうところこそこうした建造物の格好の設置場所になる。

不法投棄も然り。


さて、昨日撤去した流しを新らしく出来た飼育部屋に設置してみた。

水道管の処理や接続にはずいぶんと時間が掛かってしまった。

接続管のネジ山のピッチが違っていたり、壁奥に残った水道管の止栓に手間取ったり、

結局ホームセンターに3回も往復するはめになってしまった。

流しの高さは80センチだったが、かさ上げして95センチにしたらかなり使い易くなった。

飼育昆虫をそれほど増やすつもりはないが、専用のスペースがあると助かる。

流しを撤去した仕事部屋は、本棚の移動に伴いパソコンデスクの配置も換えるつもりで、

明日はその作業を急いで片付けないと、仕事に影響が出そうだ。

それにしても冷たい北風が一日中、強く吹き荒れた。

林の芽吹きはどんどん進行しているが、その光景と寒さはまるで正反対だ。

日が暮れる間際、我家の林を歩いてみた。 

ユウマダラエダシャクの新鮮な姿が、少し嬉しかった。

Y0120010.jpg今日も、OM-D E-M5 で撮影。

飼育部屋の整備

| | トラックバック(0)
飼育部屋の整備を少し進めておいた。

棚を付けたりはすぐできるが、流し台をどうするかまだ検討中だった。

ステンレス製の流し台を購入して設置することも考えたが、できるだけ経費は抑えたい。

そこで仕事部屋にある流し台を流用することに決めた。決めたらあとは実行するのみ。

流し台は家をリフォームするときに付けてもらったのだが、

仕事部屋が手狭になったことと、湿度が上がることもあって、是非はずしたくなっていた。

本棚の横にある流し台は深夜、水割りを作ったりコーヒー入れたりと便利ではあったが。

Y0120050.jpgこれを取っ払うにはちょっと苦労した。しかし、流し台を固定しているのは3辺を

シリコンシールドで接着しているだけであった。えいや!でズコン!!と、はずれた。

V4056612.jpg排水管を塞ぎ、棚類も取っ払えばここには天井まで届く本棚を設置できる。


夕暮れ時、シルエットの左はナナミノキ、右はクヌギ 。

Y0120057.jpgナナミノキには枯れ枝が多く、ここでは毎年クマバチが営巣する。

そのうち、ヒラズゲンセイがひょっこり現れるのではないか、と期待している。



早朝、鹿児島空港へと向かった。

宮崎空港ではなく、鹿児島空港を利用するのは航空便が多いからであるが、

いくつかのルートのうち、都城ICから高速を使うのが一番早くて運転も快適である。

霧島山の眺望を左手にしながら、ゆったりと高速を走るのが気持がいい。

とんぼ返りでうちに戻って、写真検索の作業を続ける。

休憩の合間、庭の草むらでヤブキリ幼虫のシルエットを眺めたり、

Y0120028.jpg先日、見つけておいたイヌザンショウに産み付けられたアゲハ卵を眺めてみたりする。

若葉が伸長して、最初はなかなか卵が見つからないほどだった。

Y0120040.jpg今日の写真はいづれも、E-M5で撮影したもの。

とくに倍率の高い撮影で、手振れ補正の具合を確かめてみたが、

これはかなり凄い!と思えた。これまでなら完全にブレていたであろう撮影条件でも

ピタリと止まっている。

Y0120054.jpg






一夜明けたねぐら

| | トラックバック(0)
朝早くから稲光、そして雷鳴と賑やかになった。

さらに雨脚も強まり、これでは庭のツマキチョウも早々と場所替えしたかと思いきや、

雨の中、風のなか、ツマキチョウのメスはじっと耐えていた。

Y0120009.jpg雷鳴が轟く中、パソコンでの仕事は中断してポジ写真の検索作業を進めた。

ポジ写真も特にデジタルへの移行期に入ってから、整理がおろそかになったままである。

残すべき写真はどれかを決めるより、捨てていい写真を選ぶほうが作業としては

やり易い。今日は検索ついでにかなりの写真を捨てたが、かなりと言ってもほんの一部に

過ぎない。

昼前ころに雨は上がったが、風はしだいに強くなってきた。

このころには、ついにツマキチョウの姿も消えていた。強風は限度を超えていただろう。

どこかへ場所替えしたか、吹き飛ばされたか。陽射しも出てきたが、風は冷たく

チョウが飛べるほど気温が上がらない一日だった。

かなりの強風のなか、近くの公民館の広場で子供たちが遊んでいた。

午後6時過ぎ、一旦、風は止んだかに思えたが、しばらくしてまた強く吹き始めた。

Y0120026.jpg
オリンパスOM-D E-M5の電源ON時に低い作動音がするのは、

世界初という「5軸対応メカニカル手振れ補正」のためとわかった。

「磁力によりセンサーユニットを浮揚させて補正を行う新機構」ということだから

このリニア浮揚に伴う駆動音が発生するらしい。これで納得。

M.12-50ミリズームレンズのバージョンアップをするのに、

「OLYMPUS Studio 2」を使ってみたが、パソコンはカメラを認識しているのに、

起動している「OLYMPUS Studio 2」が、接続しているカメラを検知できない。

いろいろやってみて無駄とわかったので、「OLYMPUS Viewer 2」に切り替えてみたら

すぐにバージョンアップできた。




午前6時半ころ、久しぶりにフクロウの鳴き声を聞いた。毎年、同じ方角から聞こえてくる。

昨日は家がガタガタ震動して家族皆がびっくりしたが、これまた久しぶりに

桜島の噴火による空振。2回、でっかいのがあった。それで今朝、車は灰だらけ。

ホームセンターから戻って、荷物を仕事部屋へと運んでいたら、

ツマキチョウのメスが目に入った。画面奥が私の仕事部屋。

Y0120096.jpg実際には翅の模様が隠蔽色となって周囲にうまく溶け込んでいる。我ながらよく気付いた

ものだと思った。まさに目が合ったということだ。

ツマキチョウはこのまま夜を過ごす。

松山の実家のすぐ傍の河川敷きではツマキチョウが多く、以前はそこで夕方になると

ねぐらについたツマキチョウをよく見つけた。

IMG_0404.JPG寝室の窓の網戸には、キマダラカメムシが歩いていた。

越冬から目覚めて活動を始めたようだ。我家のどこかで冬を越したのか、

それともどこからか移動中に立ち寄ったのかは定かでない。

Y0120052.jpgルーズソックスもお似合いだ。





作業場

| | トラックバック(0)
先月はじめ、撮影スタジオの西側に隣接した作業場ができた。

ここでは主に昆虫の飼育や、工作をする予定。予定というか、すでに

ヤママユのふ化も始まり、のんびり構えてもいられなくなった。

写真検索の仕事が忙しく、作業場の整備がまったくできていなかったが、

今日は気になっていた作業机を作っておいた。

前からバーベキュー用にと買い求めた椅子付きのテーブルがあったが、

それを改造することにした。椅子は邪魔であるし、全体の造りも弱いので補強も兼ねて

組み直してみた。

まずは分解して、塗装からやり直す。

V4016576.jpg適度に風もあり暖かいのでペンキはすぐに乾いて作業は捗った。

立ったままでの姿勢で使えるテーブルにしてみた。広さもちょうどいい。

V4016579.jpgちなみに画面左にある一輪車は今日、新規に買い求めたもので、アルミ合金製。

我家では一輪車も必需品である。アルミ合金だから軽くて、嫁さんでも扱い易いだろう。

通常の一輪車よりか千円高い。高いけれど、片手でもヒョイと持ち上げることができる。

作業場ではまだこれから棚の設置や、雨よけ、陽射しよけの工作など、

やるべきことが山積みとある。作業机ができたのは一歩前進。

物置小屋に居候していた道具類をとりあえず、作業場へと移動。

V401659220120401.jpg昆虫網もいつのまにか増えてしまった。子供たちが使わなくなったものもあるが。

すぐに取り出せて、簡単に収納できる工夫もしておいた。

V401659420120401.jpg矢崎のイレクターのパーツが、がっちりと網の竿をホールドしてくれる。

こちら↓は少し、懲りすぎ。

V401659520120401.jpg作業机の工作に、ほとんど丸一日を費やしてしまった。