ヤマトアシナガバチ

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[ 宮崎県 三股町 ]

家の軒先に出来たキボシアシナガバチ(ヤマトアシナガバチ)の巣がどんどん大きくなってきた。

働きバチが頻繁に肉団子を持ち帰ってくる。

※ キボシアシナガバチとしていましたが、本種はヤマトアシナガバチという

   指摘を専門家の方からいただきました。繭蓋が黄色い巣には、

   キボシアシナガバチとヤマトアシナガバチがいて、繭蓋だけで判断してはいけない

   わけです。ハチの形態をもっとしっかり見ないと。

   以前にも同じ過ちを犯したので、今後は注意したいと思います。

   ご指摘いただいた方に、お礼申し上げます。


P8030072キボシアシナガバチ.jpg
( 写真:E-M5   M.75-300ミリズーム  ストロボ FL−36R  )

巣の育房では卵、幼虫、蛹と各ステージが揃っているようだ。

ハチの子は、大昔の人にとって貴重な蛋白源として食物になっていたのだろう。

あるいはもう少し近い昔では、おやつになっていたらしい。

食料の一つとしてアシナガバチを見る目は、現代のように刺されるから退治しろ、

という感覚とは別次元にあったと思う。どこにハチの巣があるか、それをしっかり

把握しておくことが重要であったに違いない。そして誰よりも早くそれを見つけ、

自分のものにすることに腐心したことだろう。

だからハチの巣を巡っての競争もあったのではないか。

ハチの巣の太り具合にも日々、気をつけていたに違いない。

そろそろ食べ時かどうか、観察眼も肥えていただろうと思う。

それが豊かな自然観を養うことにつながっていたはずだ。


今日は宮崎市内の倉岡小学校で講演を行ってきた。

お話は午後6時から1時間。体育館で講演をしたあとは外で灯火に集まる昆虫の

観察会を予定していたが、断続的な激しい風雨に見舞われ、予想通りに

ほとんど虫は来なかった。月齢も悪かった。

そこで講演のあとの夕食後、昆虫採集の仕方、虫の持ち帰り方、飼育のやり方

など、日頃私がやっていることをベースにお話をしてみた。

質疑応答の時間もあって、そのなかでスズメバチの話題も出た。

そこでハチの子は美味しいよ、できれば食べてみて欲しいなあ、

という話しもしたのだが、「ええ、気持ち悪い〜!!」という

当然ながらの反応が強かった。

虫は採集して標本にしたり、あるいは観察や写真撮影したりなどと

理科の時間だけで付き合うのではなく、もっと別次元の付き合いがあって

然るべきだと、思う。

倉岡小学校での講演はしかし、けっこう楽しいひとときであった。

皆さん熱心に聞いて下さった。

家庭教育学級のスタッフの方々、そして教頭先生、

さらに私の本の販売に来て下さった「津江書店」の方、

ほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。

それにしても、宮崎は雨が続く。まるで梅雨が戻ってきたようだ。

宮崎県は太平洋に面した海岸線が長い。

だからサーファーが集うことにもなるのだが

台風や熱帯低気圧の影響も受け易く、九州のなかで宮崎県だけ、雨ということも

多い。




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