照葉樹林

| | トラックバック(0)
[ 宮崎県 三股町 ]

わずかに残された照葉樹林に入ってみた。

周りはスギ植林に取り囲まれている。

今日、ラジオのニュースで宮崎県がスギの生産量では全国一と聞いて憂鬱になった。

一方で放置されたスギ山も多く、全く手入れもされず荒れ放題。

うちの東側のスギ林は朝の陽射しを遮るのでまったく迷惑に感じるが、

聞けばそこの地主も高齢であるとかで、この先整備されるかどうかわからない。

先日、ここの山を買いたい、という方が地番を調べるために我が家の住所をメモ

していった。この方、あちこちの山を買い漁っている。一体その目的は何だろう?

と気になって仕方がない。三股町にも水源を求めて海外から土地を物色に来る

という話も聞く。

気がつけばどこもかしこも海外所有の土地になっていたりするかもしれない。

山野、荒地の価値を軽く見過ぎているのが今の日本だろう。

話が逸れてしまったが、照葉樹林に潜り込んだのはツチトリモチを見るため。

ZA204447ツチトリモチ.jpg口紅のような真っ赤な姿は、毎年見ても飽きない。

地面からちょこっと顔を出したツチトリモチもいっぱいあった。

ZA204420ツチトリモチこども.jpg落ち葉をかき分けていると、クマスズムシの♀がいた。

ZA204366クマスズムシ♀.jpg
クマスズムシの鳴き声は非常に小さく、聞き取りにくいが、

私が初めて聞いた場所は、東京都、町田市の小野路。そのか細い鳴き声はとても

印象的であった。鳴く虫の声を楽しむにはそれなりに神経を集中する必要がある。

ZA204493.jpgツチトリモチの撮影中、狭い範囲を占有飛翔するハエ類がいた。

ときおり二匹が空中で睨み合ったりするが、同じ場所に舞い降りてはしばらく静止する

ことを繰り返していた。初めて見るハエであり種名もわからない。

※ 本種はミズアブ科の一種かもしれない。

(写真: E-M5 M.60ミリマクロ 、M.9-18ミリズーム )




« フウセンカズラとジョロウグモ       キバラヘリカメムシ »