山芋を掘る

| | トラックバック(0)
[ 宮崎県 三股町 ]

「新開さあ~ん!」

犬が激しく吠えるので来客があるとわかったが、

久しぶりにMさんの顔が玄関の窓ごしに見えた。

シイタケほだ木の様子を見に来てくれたのだ。

「ありゃあ~風通しが悪かとよ。ほだ木も詰めすぎよ。黒幕シートも

もっと離して張替ないとなあ~。夕方には水を掛けてやらんとね。」


ZB075519.jpg覆っていた黒幕シートを一旦はずして、ほだ木の並べ替えを行った。

ブっといほだ木なので、重いこと!重いこと!  坐骨神経痛の私は痛みをこらえながら、

ほだ木を抱え上げては移動させたが、こんな自虐的なことしていいんだろうか?

ほだ木は重いが、しかし太いぶんシイタケの出る時期も長い。

ほだ木の混んだ場所にはニジゴミムシダマシ類が集まっていた。

ZB075517.jpg「クヌギ切るのはねえ、来年でよかとよ。まだシイタケ出るからね。

また今度の秋にね、切ろうよ。」



昼食を終えたころ、Hさんがやって来た。

「山芋を掘るかねえ~。あ、懐中電灯あったら貸してね。」

IMG_1496.JPG山芋堀のための特製スコップ。

2メートル程のガス管の先に小型シャベルを取り付けている。

かなり重いが、この重量を活かして掘ることができる。懐中電灯は笹にくくりつけて

掘り進む穴を照らすようにした。

掘り進んだあと、これまた特製の小型スコップで土を掻き出す。

IMG_1495.JPG先日あたりをつけておいた場所は笹だけで木が近くに無い。

したがって根っこが邪魔にならず掘り易いわけだ。どんどん掘り土の山ができた。

土はシラスでありたしかに掘り易いのはわかるが、Hさんは汗びっしょり。

20分もかからないうちに山芋が見えてきた。

IMG_1503.JPG途中で曲がっていたので先のほうが少し残ってしまったが、ほぼ全部を掘り出せた。

長さは80センチ以上あり、重さは2キロはある。

Hさんによれば7キロもある山芋を掘り出したこともあるそうだ。

でも充分に食べごたえのある量である。いや全部は多すぎる。

さっそく擦りおろして夕食に添えてみた。うまい!そして弾力が凄い!

まるでお餅みたいだ。

掘ってもらって申し訳ない気がしたが、有り難くいただいた。

特製シャベルは穴掘り作業には威力を発揮する。私も作ってみたくなった。

これって今やっている土掘りにも使えるよなあ~。重いけど強力だ。

道具ってのは、ちゃんと選んで使い込まないといけないねえ。

使ってみていろいろ調整して、という繰り返しでいい道具ができ上がるんだ。

Hさんの手作り道具は、いかにも使い込まれて手に馴染んでいた。







« オオカマキリ、くたびれる       ヒメツルソバ »