[ 宮崎県 三股町 ]
明日が締切の原稿の仕事があって机に向かっていた。
写真の選別、絞込み作業が終わったので、あとは書けばいいという段階になった。
そこで気分転換に林に出て、観察路の落ち葉かき作業をしておいた。
こういう山仕事があって、それが義務でもあるが同時に楽しみにもなっているのは
非常に助かる。ちょっとそこらを散歩ならどこでもできるだろうが、
気晴らしに山仕事をやれる、というのはまったく別次元のことだろう。
ちょっと自慢したい気分だ。
一時間ほど労働してから、自然観察をする。
ササの喰い痕が気になった。クロヒカゲの幼虫がいるかもしれない。
コチャバネセセリの可能性もあるが、幼虫巣が無いかそのあった気配が無いことからして
クロヒカゲを期待して良いと思った。そこでさっそく葉をめくる。
クロヒカゲ幼虫は葉裏に潜んでいるからだ。
そっと葉をめくると、意外なものが見つかった。
一発目に現れたので驚いたが、重量感ある蛹である。
それも、ミヤマカラスアゲハの蛹。
カラスアゲハと明瞭に区別できるのが、頭部の角の開き具合。
2007年11月の「昆虫ある記」の記事で、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの蛹の
見分け方を書いたことがある。久しぶりに自分の書いた文章を読んでみると、
識別法をネコの耳に例えていた。
それを読んで自分でも驚いた。そんなこと書いたっけ~!?
高校生のころからミヤマカラスアゲハは憧れの蝶であり、
どこか遠くの山地に出向いてやっと出会える蝶だった。
しかし、ここ三股町の我が家では、春と秋に必ず庭に姿を現してくれる。
で、そのミヤマカラスアゲハが、我が家の林で繁殖もしていることを確認できたのが
今朝の出来事だったのである。
蛹があった場所から2メートル離れて2本のカラスザンショウが生えている。
どちらも大木である。
山仕事、その合間に憧れの蝶との出会い。絵に描いたような瞬間だ。
そんな日を憧れて松山を発ったのが、もう30年前もの昔となった。
あの頃の私には、自分がどうなっていくのか、何も見えてなかった。
などと、頭の中で走馬灯のように想い出が駆け巡る中、
そろそろ原稿の書きだ出しを考えようと、家に戻っていったのである。
明日が締切の原稿の仕事があって机に向かっていた。
写真の選別、絞込み作業が終わったので、あとは書けばいいという段階になった。
そこで気分転換に林に出て、観察路の落ち葉かき作業をしておいた。
こういう山仕事があって、それが義務でもあるが同時に楽しみにもなっているのは
非常に助かる。ちょっとそこらを散歩ならどこでもできるだろうが、
気晴らしに山仕事をやれる、というのはまったく別次元のことだろう。
ちょっと自慢したい気分だ。
一時間ほど労働してから、自然観察をする。
ササの喰い痕が気になった。クロヒカゲの幼虫がいるかもしれない。
コチャバネセセリの可能性もあるが、幼虫巣が無いかそのあった気配が無いことからして
クロヒカゲを期待して良いと思った。そこでさっそく葉をめくる。
クロヒカゲ幼虫は葉裏に潜んでいるからだ。
そっと葉をめくると、意外なものが見つかった。
一発目に現れたので驚いたが、重量感ある蛹である。
それも、ミヤマカラスアゲハの蛹。
カラスアゲハと明瞭に区別できるのが、頭部の角の開き具合。
2007年11月の「昆虫ある記」の記事で、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの蛹の
見分け方を書いたことがある。久しぶりに自分の書いた文章を読んでみると、
識別法をネコの耳に例えていた。
それを読んで自分でも驚いた。そんなこと書いたっけ~!?
高校生のころからミヤマカラスアゲハは憧れの蝶であり、
どこか遠くの山地に出向いてやっと出会える蝶だった。
しかし、ここ三股町の我が家では、春と秋に必ず庭に姿を現してくれる。
で、そのミヤマカラスアゲハが、我が家の林で繁殖もしていることを確認できたのが
今朝の出来事だったのである。
蛹があった場所から2メートル離れて2本のカラスザンショウが生えている。
どちらも大木である。
山仕事、その合間に憧れの蝶との出会い。絵に描いたような瞬間だ。
そんな日を憧れて松山を発ったのが、もう30年前もの昔となった。
あの頃の私には、自分がどうなっていくのか、何も見えてなかった。
などと、頭の中で走馬灯のように想い出が駆け巡る中、
そろそろ原稿の書きだ出しを考えようと、家に戻っていったのである。