緑色型を、探せ!!

| | トラックバック(0)
[ 愛媛県 松山市 ]


キャベツの上は暖かくて居心地がいいようだ。数匹のモンシロチョウ幼虫たちが

川の字に横たわっていた。

実家の庭で蛹を見て回れば、蛹化場所によって体色が違う。

3Z5A2007黒色型.JPG黒っぽい場所では、黒色。これはわかり易い。

では緑色の竿ではどうかといえば、これが褐色型。緑色になっていない。

これには理由がある。

3Z5A2015褐色型.JPGじつはこの蛹は竿の下側で蛹化しており、その狭い空間は暗闇であったのだ。しかし、

それ以外にも表面の材質とか他の要因も関係しているかもしれない。

気になって、緑色型を探してみた。植え込みのツバキの葉上なら緑色になるかもしれない

と思い、ずいぶんと探したが、ようやく一匹だけ葉裏の蛹を見つけた。

これが弱いながらも、緑色型であった。

3Z5A2021緑色型.JPG葉裏とはいえ透過光が届くことや乱反射の光も浴びていただろうと、想像する。

つまり葉っぱの緑色が蛹色に少なからず影響を及ぼしたと考えてもいいだろう。

キャベツで育った幼虫はそのほとんどが、キャベツを離れて、例えばわが実家の

庭に移動している。しかし、今日のこと、一匹だけキャベツの葉裏で前蛹となった

個体を見つけた。この幼虫はほぼ間違いなく、緑色型になるはずである。

「緑色型を探せ!」と躍起になってみたが、その成果はわずか、2匹に留まりそうだ。

モンシロチョウの越冬蛹は、そのほとんどが地味な色になってしまうのだ。

幼虫の徘徊する行動癖がそれを導くことになる。



« モンシロチョウと無農薬キャベツ       モズのペレット »