都城市のあるDIY店では殺虫剤のコーナーの陳列が凄かった。
シーズン到来!!商売もこれから!という勢いがある。
凄かったというのは棚のスペースが広いこと、そしてその品数の多さ。
半端ではない。きっと売れ行きも凄いのだろう。
そして思わず笑ってしまったのが、キンチョールのコーナー。
昔、新潟県の山間の民宿で「かめむしキンチョール」が置いてあって、
キンチョールにも地方限定版があるのだなあ、と感心したことがある。
しかし、今日はその「かめむしキンチョール」も棚にズラリと並んでいた。
どうやら北国限定ではなかったようだ。
さらにキンチョールコーナーにはいろいろ姉妹品があって、
なんと「
イヤなむしキンチョール」というのもあった。実に素直な表現だ。
しかし、「イヤなむし」とは何を指すのだろうか?
普通の「キンチョール」では物足らず「イヤな」と強調する対象とは。
これって、じつは殺虫効果の対象が問題ではなく、こうした薬剤を
欲しがる消費者の心理をうまく捉えた商品ではないだろうか。
「とにかく虫みたいなのは嫌なの!私の目の前に来ないで!!」
とおっしゃる方々のニーズに合わせた商品ではないだろうか。
虫に限らず、ムカデ、ゲジゲジ、ナメクジ、ダンゴムシ、ミミズ、、、、、、、。
駆除する相手がどんな生き物であろうが、
そもそもそんなことには興味もない。だから見たくもない。
イヤな存在をキャッチしたらともかく目をつぶったままで
この「イヤなむしキンチョール」を散布し撃退できればいいのである。
むやみに生き物を恐れ、毛嫌いする姿は哀れである。
私なら手を差し伸べてあげてもいいが、まずその手を振り払われること
だけは間違いない。タイトルのお話はここまで。
さて、コツバメ幼虫の餌、アセビの実を取りに行った場所で
トビナナフシ類の幼虫を見つけた。クリの若葉上にいた。
前脚を触角と合わせてまっすぐ差し出した姿勢には、なんらかの意味を感じ取れる。
パンパンに張り詰めた体の肥り具合からして、そろそろ脱皮が近いのであろうかと思う。
幼虫の姿から種名を知ることができればいいのだが、そういう指南書はない。
それで今年は、桜で飼育中の幼虫が5匹いる。
成虫まで飼育できれば少なくともこの5匹の種名はわかるはずだ。がしかし、
幼虫の形態の特徴は把握しづらい。
一昨日(4/21)、都城市青井岳のヤマグワで、ヒメツノカメムシの抱卵を確認できた。
抱卵していた♀は三個体。交尾カップルは二番いた。しばらくこの場所には通うことに
なるだろう。抱卵保護をしていても寄生バチにやられてしまうことが多い。
はたして無事に孵化できる卵塊がどれだけ残るだろうか?
それと、もう一つ。
2月25日の記事で紹介した
「ミカドアゲハの越冬蛹」だが。
4月の8日の段階ではまだ羽化兆候もなく、その時点で油断してしまった。
しばらく足が遠のいて先日、19日に訪れてみればすでに羽化済み、
蛹殻だけが残っていた。
しかも蛹がついている葉は萎れていた。葉が枯れても脱落しないのは、
蛹になる前に幼虫が入念に糸を吐いて安全策を施していたからだ。
この写真から地元の方なら都城市内のどこの神社か、すぐにわかるかと思う。
ともかく、ミカドアゲハは無事に羽化して旅立っていった。
それが確認できただけでもよしとしよう。
4月中旬の羽化は、例年よりか早い方ではないだろうか?