DIYの賑わいとは?

| | トラックバック(0)
都城市のあるDIY店では殺虫剤のコーナーの陳列が凄かった。

シーズン到来!!商売もこれから!という勢いがある。

凄かったというのは棚のスペースが広いこと、そしてその品数の多さ。

半端ではない。きっと売れ行きも凄いのだろう。

そして思わず笑ってしまったのが、キンチョールのコーナー。

昔、新潟県の山間の民宿で「かめむしキンチョール」が置いてあって、

キンチョールにも地方限定版があるのだなあ、と感心したことがある。

しかし、今日はその「かめむしキンチョール」も棚にズラリと並んでいた。

どうやら北国限定ではなかったようだ。

さらにキンチョールコーナーにはいろいろ姉妹品があって、

なんと「イヤなむしキンチョール」というのもあった。実に素直な表現だ。

しかし、「イヤなむし」とは何を指すのだろうか?

普通の「キンチョール」では物足らず「イヤな」と強調する対象とは。

これって、じつは殺虫効果の対象が問題ではなく、こうした薬剤を

欲しがる消費者の心理をうまく捉えた商品ではないだろうか。

「とにかく虫みたいなのは嫌なの!私の目の前に来ないで!!」

とおっしゃる方々のニーズに合わせた商品ではないだろうか。

虫に限らず、ムカデ、ゲジゲジ、ナメクジ、ダンゴムシ、ミミズ、、、、、、、。

駆除する相手がどんな生き物であろうが、

そもそもそんなことには興味もない。だから見たくもない。

イヤな存在をキャッチしたらともかく目をつぶったままで

この「イヤなむしキンチョール」を散布し撃退できればいいのである。

むやみに生き物を恐れ、毛嫌いする姿は哀れである。

私なら手を差し伸べてあげてもいいが、まずその手を振り払われること

だけは間違いない。タイトルのお話はここまで。

 さて、コツバメ幼虫の餌、アセビの実を取りに行った場所で

トビナナフシ類の幼虫を見つけた。クリの若葉上にいた。

3Z5A9133トビナナフシ幼虫.JPG前脚を触角と合わせてまっすぐ差し出した姿勢には、なんらかの意味を感じ取れる。

パンパンに張り詰めた体の肥り具合からして、そろそろ脱皮が近いのであろうかと思う。

幼虫の姿から種名を知ることができればいいのだが、そういう指南書はない。

それで今年は、桜で飼育中の幼虫が5匹いる。

成虫まで飼育できれば少なくともこの5匹の種名はわかるはずだ。がしかし、

幼虫の形態の特徴は把握しづらい。

一昨日(4/21)、都城市青井岳のヤマグワで、ヒメツノカメムシの抱卵を確認できた。

3Z5A8933ヒメツノカメムシ.JPG抱卵していた♀は三個体。交尾カップルは二番いた。しばらくこの場所には通うことに

なるだろう。抱卵保護をしていても寄生バチにやられてしまうことが多い。

はたして無事に孵化できる卵塊がどれだけ残るだろうか?

それと、もう一つ。

2月25日の記事で紹介した「ミカドアゲハの越冬蛹」だが。

4月の8日の段階ではまだ羽化兆候もなく、その時点で油断してしまった。

しばらく足が遠のいて先日、19日に訪れてみればすでに羽化済み、

蛹殻だけが残っていた。

IMG_1458ミカドアゲハ羽化殻.JPGしかも蛹がついている葉は萎れていた。葉が枯れても脱落しないのは、

蛹になる前に幼虫が入念に糸を吐いて安全策を施していたからだ。

この写真から地元の方なら都城市内のどこの神社か、すぐにわかるかと思う。

ともかく、ミカドアゲハは無事に羽化して旅立っていった。

それが確認できただけでもよしとしよう。

4月中旬の羽化は、例年よりか早い方ではないだろうか?

« 「新・ひむか昆虫記」       リンゴドクガの♂、フクラスズメのご馳走 »