仕事部屋の外壁にリンゴドクガのオスがいた。昨夜、外灯に飛来したものだ。
あたまを毛深い前脚の間に埋めるようにして静止しているので、
通常は顔の表情がまったく見えない。そこで、フキの葉上に移動させてみた。
すると櫛のような触角をツンと立てて、翅をはばたき始めた。
ウォーミングアップだ。
このあと元気に飛び立って行った。
人でいえば喉元から胸にあたる部分が黒い。まるで小鳥のシジュウカラみたいだ。
そういえば、玄関先に掛けてある巣箱ではそのシジュウカラが育雛中。
親鳥がひっきりなしに餌を運んでくる。
巣箱はこれまでずっとスズメが使っていたが、今年に限ってスズメが入っていない。
例年ならスズメの番が4組ほどいて、巣場所を巡る争いが賑やかなのだが、
なぜか今年はひと組も繁殖していない。姿すら見かけない。
昨日、でっかいイモムシを運んできた。写真に撮って拡大してみると、フクラスズメの
幼虫だった。もうこんなに成長しているのかと少し驚いた。
そこで今日は夕方になって近所の畦道で伸びてきたカラムシを覗いてみた。
やはりいた。体長は5センチ程度だ。
こんなイモムシでも、シジュウカラの雛は飲み込んで消化してしまうのだ。
親鳥が次々と運んでくるご馳走のメニューが気になる。イモムシが多いようだが
でっかいクモのこともあった。なぜか脚は全部外してあった。
脚は親鳥が食ったのだろうか。
我が家の林に一本だけ生えているエゴノキが開花していた。
もう散り始めた花もある。