ウコンカギバ前蛹

| | トラックバック(0)
霧島山の新湯温泉に行ってみた。

温泉からは、2年前に噴火した新燃岳を間近に眺めることができる。

IMG_5299新燃岳.JPG標高が高いほど降灰の影響がはっきりとわかる。白い噴煙はわずかしか見えない。

霧島山ではまだヤマザクラが咲き残っている場所も多かった。ユズリハの若葉などとくに

色鮮やか。ハルゼミの鳴き声があちこちで涼しげに響いていた。

新燃岳の東隣の中岳はまだ入山禁止だが、その中腹までは先月26日から入山できる

ようになった。

新湯温泉は初めてだったが、白濁湯で硫黄臭が強い。30分以上の入浴は禁止とあった。

IMG_5309新湯温泉.JPGGWとあってどこも人で溢れていたが、ここ新湯温泉ではゆったりとくつろぐことができた。

高千穂河原もえびの高原も、ものすごい人出で、私たち夫婦はさっさと通過して下山した。

帰り道、スッコン渓谷に立ち寄ってみれば、ウコンカギバの前蛹がアラカシの葉にいた。

IMG_5323ウコンカギバ前蛹.JPGカギバ類の蛹室はこうして2本の糸束で葉っぱを舟形にするものが多い。

頭の向きは必ず葉柄に向けるというこだわりも共通している。

撮影する私を横で眺めていた嫁さんは、幼虫の背中に生えた突起が脚に見えたそうだ。

「そのイモ虫、なんででんぐり返しになっているの?」という質問にハテ?と思ったのだが、

ウコンカギバのけったいな姿を初めて見れば、それも仕方が無いかもしれない。

もっとも本種がウコンカギバか、ヒメウコンカギバであるかは定かではない。

幼虫の形態だけでは、2種の区別はほとんど不可能のようである。

ミヤマカワトンボとカワトンボはいたが、アオハダトンボはいなかった。







« ギンリョウソウ       竹筒アパートのその後 »