私の腰くらいの高さだったクヌギが、今では見上げるほどまでに成長した。
7年前には大して気にしていなかった庭のクヌギだ。このクヌギが自然観察の舞台に
なるのはいつのことやら、と思っていたが、3年目を迎える頃から賑やかになってきた。
数日前からこのクヌギに「じゅえきレストラン」が開業した。
( 写真: EOSキッスX6i EF-S60ミリマクロ 内蔵ストロボ+270EXⅡ )
レストラン店主は、コウモリガ幼虫である。
ムナビロオオキスイが数匹集まってくることもあるが、彼らはきわめて臆病か神経質で、
近寄るとすぐさま逃げてしまう。傍若無人に振舞うのはスズメバチ達だ。
オオスズメバチ(写真画面左)、コガタスズメバチ(写真画面右)、ヒメスズメバチが
入れ替わり立ち替わりやって来る。もちろんオオスズメバチが一番威張っている。
次はヒメスズメバチ。コガタスズメバチはしかし、乱暴に追い払われてもすぐに戻ってきて
ちゃっかり樹液を吸い始める。オオスズメバチをライオンに例えるなら、
コガタスズメバチにはまるでハイエナのようなしぶとさを感じる。
オオスズメバチの顔のアップを撮影しようと接近したら威嚇しながら、私の周りを飛び回る。
「パチ、パチ、パチ」と大顎で威嚇音を立てるので、ゆっくりと後ろに身を引いた。
こういうときは、素直に撤退しよう。今の時期、ワーカーが大挙して来ることはないものの
一匹でも刺されたくはない。
「機材のお話」
キャノンのストロボ600EX-RT は、電波通信と光通信の両方でワイアレスコントロールが
でき、マスターとスレーブ両方の機能を使うことができる。
カメラに装着し、マスターとすれば手持ちストロボを光通信でスレーブ発光させることも
できるので、現段階ではこれを大いに活用しようと思ってテスト撮影をしていた。
ところが数日して、光通信モードに設定できなくなった。
これは故障かとすぐに点検修理に出したのだが、サービスセンターからさっそく
解答の電話が来て、大恥をかいてしまった。
「取り扱い説明書をちゃんと読めよ!」とは言われなかったものの、その通りだった。
つまりこうである。
ストロボ機能操作で、パーソナルファンクションの設定がいくつかでき、
その中で「光通信をしない」という選択肢がある。その選択肢になっていたのだ。
がしかし、私は故意にファンクション設定をしたわけではない。
操作ボタンをいろいろ押しているうちに、いつの間にかそうなってしまったのだ。
そこが解せない。こういう設定変更するときは最後の段階で操作の確認が
入ってしかるべきではないだろうか?
最近のストロボはたいへん高機能となり、その操作も複雑になった。
取り扱い説明書も読む気がしないほどページ数もごつい。
ファンクション設定がいつの間にか変更になるような事態を防ぐ安全策も
必要かと感じた。
とりあえずサービスセンターの方に、ファンクション機能の全リセットをお願いし、
そのまま送り返してもらうことにした。