2013年6月アーカイブ


きりぎりす

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午前中は雷鳴もときどきあって、慌ててパソコンの電源を切った。

電気というのは何だかとても不便でもある。

午後から雨が止み、陽射しも少しあった。

すると玄関前の草むらでキリギリスが日干しをしていた。

IMG_6726キリギリス日干し.JPGバッタの中でも特に、キリギリスは日干しが好きなようだ。好きというか必要なのかも

しれないが、そういうときは撮影のチャンスだ。

かと思えば、駐車場の地面ではムネアカオオアリがキリギリスにたかっていた。

死因はわからないが、キリギリスも生きている以上、いつかは死ぬのである。

IMG_6749ムネアカオオアリ.JPG
( 写真:   Canon EOS 6D     EF100mm f/2.8L Macro IS USM )







リンゴカミキリ

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ベニツチカメムシの撮影は昨日の午後2時で切り上げ、

小雨の中、延岡市から南下して東臼杵郡門川町に移動。

一昨日、目の前でムカシヤンマが産卵を始めたが撮影に失敗。

また現れるだろうと期待したが、昨日は気温が低かったこともありムカシヤンマは

来なかった。

さて、本日は門川町の「森の学舎」で観察会。

雨はついに止むことなく振り続けたが、少ないながらも色々な観察ができた。

何より参加者の方の目が多いから、面白い発見があった。

サクラの葉っぱについたリンゴカミキリの後食を説明したが、カミキリそのものは

見つからず。

観察会を終えて帰宅後。

庭のサクラやボケにリンゴカミキリが数匹いて、ボケでは産卵もしていた。

ああ、観察会場に居てくれたらなあ、と少し悔しい気持ちもした。

IMG_6696リンゴカミキリ.JPG
( 写真: EOSー6D     EF100mm f/2.8L Macro IS USM )


延岡市のベニツチカメムシ生息地。

例年より一週間は早いかと思う。

すでに4令~5令幼虫が見られる生息地もあった。

3Z5A4508ベニツチカメムシ幼虫群.JPG幼虫団子は、ボロボロノキの種子を核として形成されており、単なる集合ではない。

皆、餌に口針を立てているのだ。

3令以降の幼虫は自ら落果を探して歩くが、初令幼虫たちは

メス親が運んでくる種子にたかる。

その餌を運んでいるメス親の姿もあった。

3Z5A4669種子を運ぶメス.JPG
( 写真: EOSー5DマークⅢ EF100ミリマクロ )

※ 延岡植物園のホオノキの葉裏に、アブラゼミの抜け殻がついていた。

昨夜かそれ以前に羽化したのだろう。アブラゼミの羽化時期としては早い方だろう。







クマバチの巣

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20年ほど昔、ヤママユ採卵のために通った丘へ赴いた。松山市の久谷という山間だ。

小雨のなか車幅ギリギリの農道に入った。かつてはライトエースで平気で通過して

いた道だから大丈夫と思いきや、アクセル踏んでもタイヤが空回りする。

3Z5A4383坂道.JPGそれもそのはず、タイヤは泥にめり込んでいた。「これはヤバイ。」

サッサと退散して手前のため池の土手に車は置いて歩くことにした。

歩いたおかげで道端のミカンの葉で休んでいたミズイロオナガシジミに出会えた。

メスのようだ。

3Z5A4372ミズイロオナガシジミ.JPG地味だけど「水色尾長蜆」なんて、いい名前もらったなあ。

記憶の中の小屋がまだあるだろうか?と緩い坂道を進むと、たしかにあった。

3Z5A4381小屋.JPG小屋の手前左手には西洋ミツバチの養蜂箱が並んでいた。

さて、この小屋を目指した目的はクマバチの巣を確認するため。昔、この小屋の梁に

たくさんの巣穴があって、初めて撮影した想い出の場所でもある。

しかし、残念ながら巣穴はことごとくドロバチの巣に使われており、クマバチの営巣は

全く見れなかった。写真画面内の白いところが泥で塞がれたかつての巣穴。

3Z5A4379クマバチ.JPGこの小屋に来る前、ある納堂の梁ではかなり多くの巣穴を見つけた。普通なら人が

立ち入らない裏手なので、クマバチの営巣は人に知られることなく延々と続いている

のだろうと思った。ここなら間違いなく、ヒラズゲンセイもいるはずだ。

今日は条件が合わなかったか、時期が少し遅過ぎたかもしれない。

松山の実家から車で3分程度の場所だし、もう少し探索範囲を広げればもっと

クマバチの集団営巣地は見つかるだろう。

四国八十八箇所巡りの一つ「浄瑠璃寺」に立ち寄ってみた。ここのすぐ隣の人家の庭に

大きな桑の木があって、去年はカイコの飼育でずいぶんと救われたものだ。

人家の方から許可を得て葉っぱをもらった。この桑の木の葉はとにかくデカイ。

「桑うちわ」だ。

3Z5A4388クワの葉.JPG一枚の葉を幼虫が一日掛けて食べていく様子の写真撮影には

ちょうどうってつけの大きさだった。

「浄瑠璃寺」に必ず立ち寄るのもこうして何かと発見があるからであり、

昔、キハダで育ったミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハの越冬蛹を撮影したのもここだし、

今日はキハダカノコガが舞っていた。

( 写真: EOS-5DマークⅢ EF24-70ミリズーム IS USM )














飼育中のクスサン幼虫の一匹が、今日の午後になって下痢便をしていた。

さっそく柿の枝に移しておくと、しばらくは歩き回っていたがやがて営繭場所に

落ち着いた。落ち着いたのはいいのだが、周囲の葉を引き寄せてバリケードを

作ってしまった。

IMG_6607.JPG葉っぱテントの中に篭ってしまったので、繭作りの様子が見えない。

どこかのタイミングで葉っぱの一部を外さないと写真撮影はできない。

このタイミングを誤ると、繭作りを一からやり直すことも有り得るので慎重になる。

まぶしの中で繭作りを始めたカイコも、ちょっとした振動や刺激を嫌がって、

繭作りを放棄して別の場所へと移動することが多い。

( 写真: EOSー6D  EF100ミリマクロ )




チシャノキ

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宮崎県内では雨が降っていたが、大分県に入ってからは路面も乾いていた。

県境の前後の山間部では白い花が目立つ。  チシャノキだ。

IMG_6515チシャノキ.JPG遠目にはアワブキやヤマビワにも見間違えそうになったが、花の賑やかさでわかる。

花数は凄く訪れている昆虫の数も多い。

昼飯は門川町のラーメン屋と決めていたが、定休日であった。これで二度目の失敗。

番匠川を渡る交差点から佐伯ICまで新しくバイパスが開通していて、かなり時間短縮でき

たのはいいが、飯屋もパスしてしまい、とうとう臼杵に到着。臼杵でおいしい店も知らず

適当に入ったラーメン屋はこれまたハズレ。濡れた手で釣り銭渡されました。

一度、臼杵に宿泊して飯屋を探しておくべきかもしれない。

( 写真: EOS-6D EF70-300ミリズーム )



落ちた毛とは?

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昨日、クスサンの繭作りをインターバル撮影した。

15分間隔の自動撮影なので、時々様子を見ていた。

繭の形が出来上がった頃、一瞬、撮影台にカビが生えたのかと思った。

3Z5A3709落ちた毛.JPGスタジオは薄暗くしていたので錯覚したが、カビのように見えたのは、

クスサンのあの体毛であった。触ると意外にチクチクする毛だ。

3Z5A3698クスサン.JPG繭のついた枝を軽く叩くと、ハラハラと細かい毛が落ちる。なるほど!!

狭い繭の中でたしかに毛は邪魔になる。その毛が短くなるのは毛が脆くなるせいなのか、

それとも自分で噛み切っているのだろうか?

アカイラガの幼虫は営繭のまえにでっかいトゲを肉塊ごとポトリと捨ててしまい、

丸坊主姿の芋虫型になる。繭作りに際してトゲや長い毛は無いほうがいいのだろう。

(写真:   Canon EOS 5D Mark III    EF100mm f/2.8L Macro IS USM )









竹筒アパート

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先日、竹筒アパートからハキリバチの一種の娘が出てきた。

竹筒の先端からプイ~ンというか細い翅音で気付いた。

残念ながらカメラを用意している間に娘は旅立っていった。

結局、全部で3匹の娘達が巣立っていった。

竹筒アパートの観察はおろそかにしがちで、エントツドロバチの営巣も

まったく知らぬ間に完成していた。アルマンアナバチも期待しているが、それは是非、

見届けたい。

701A1354エントツドロバチ.JPG昨日からクスサンの繭作りをインターバル自動撮影、そして今朝はヤママユの繭作りを

ビデオ撮影開始。カメラ数台が据え置きで稼働中。観察、撮影、観察、撮影の繰り返しで

少し手抜かりも出てきた。

近所にササコナフキツノアブラムシの様子を見に行ったところ、ヒサゴクサキリ♀の幼虫が

葉っぱの間に潜んでいた。脱皮直後のようで体は透けている。

701A1408ヒサゴクサキリ幼虫♀.JPG産卵管はまだ小さいが、その形からヒサゴクサキリと判断した。

( 写真:    Canon EOS 5D Mark III シグマ50ミリマクロ )





「ガ」と「カ」。

生き物の名前で一文字って、これって印象深いねえ。

植物の和名であるかな、一文字って?      「イ」 かな?

「蛾」=「ガ」。

「なんだ蛾かよ!」って、姿は綺麗けれど、蝶でなくて「蛾」と知れた瞬間、

興味が失せるって、侮蔑するって、それは何なんだろう?

「蝶は綺麗なもの、蛾はキシャないもの」という価値観、でもこれを軽く見てはイケナイ。

さて、今朝のこと飼育していたヤママユガの終齢幼虫の様子を見て、

営繭が間近いことがわかった。

IMG_6432.JPG幼虫の仕草を見れば、下痢便を確認しなくても、すぐに何をしたいかわかる。

イモムシに気持ちがあるかどうかは別として、

私が理解できる範囲で「気持ち」を汲み取るだけのことだ。

ああ、これでようやくヤママユの餌換えから解放される。

「ご苦労さまでした。」と、自分に言いたい。
前にも書いたが、今年はヒラタクワガタがやけに多い。我が家の庭と林だが。

いわゆる当たり年なのだろうか?

それはともかく、今日はヒラタクワガタの配偶行動をビデオ撮影できた。

IMG_6395ヒラタクワガタ交尾.JPGクヌギの樹液には朝から2頭のオスが陣取っていた。

ビデオ撮影にはオリンパスのOM-D E-M5を使用しているが、とても使いやすい。

カメラを回し始めたちょうどその時、うろに隠れていたメスが出てきて、オスがそのメスの

背後から寄り添い、メスの上翅に触角を細かく震わせながら打ち付けた。

すると「ハイ、ハイ」と言わんばかりにメスがオスの求愛を受け入れすぐに交尾が成立した。

このようなシーンを見るのは初めてのことだし、それがビデオ撮影中の出来事であった。

しかも写真のごとく明るい開けた場所なので撮影には何の障害もなかった。

どうぞ撮って下さいと言わんばかりだ。しかし、オスの気は強く、私が近寄ると大顎を

持ち上げ盛んに威嚇してくる。元気なオスだ。決して後ろに逃げようとはしない

その豪気な姿には感動する。


イラガセイボウがようやく羽脱し始めた。イラガの繭のなかで、とっくに羽化していたが

活動を始めるまでに半月以上も間があった。

IMG_6338イラガセイボウ.JPGイラガセイボウもオスとメスがどこかのタイミングで出会い、次世代への準備を整える。

気になるのが、宿主となるイラガの成長過程だ。

寄生するタイミングをどこでどうやって、イラガセイボウは掴むのであろうか?

人間の感覚からすればまるで綱渡りのように見える危うい寄生生活だ。

( 写真全て: EOS-6D シグマ50ミリマクロ ストロボ270EXⅡ )



午前6時59分、庭の人工池でヤブヤンマのオスが羽化していた。

3Z5A3497サラサヤンマ♂.JPG
( 写真:EOS-5DマークⅢ    EF70-300mm f/4-5.6L IS USM )

地上高1メートル40センチほどの高さだが、ヤゴの羽化殻はこの位置から20センチ下方に

あった。

IMG_6201サラサヤンマやご.JPG
( 写真:EOS-6D シグマ50ミリマクロ )

こうして我が家の庭や林の中に設置してある人工池では、

毎年、ヤブヤンマが羽化している。ところが、成熟した姿をまだ撮影したことはない。

旅立っていく姿を見るのはそれはそれで嬉しいものだが、その後の出会いがなかなか

果たせないでいる。

夕方の犬の散歩時、オニヤンマのオスが目の前を行ったり来たりしていた。

先日は庭で雌雄の結合カップルが目の前を横切っていったばかりだ。

IMG_6265オニヤンマ.JPG
( 写真:EOS-6D シグマ50ミリマクロ )

今日は役場に行く用事があったので、我が家周辺の土地の地権者について調べた。

地目が原野や山林だと、地権者がすでに別人の手に渡っていることも多く、

したがって厳密に現時点での土地所有者=土地使用者を確定し、その人と連絡をとるのは

なかなか難しい。お金が絡むと人は細かいことにうるさいが、そうでないとなると

土地のことであっても結構いい加減なやりとりがされている。それが田舎なのだ。

さて、我が家の隣の地目は宅地+山林となっていた。

今回なぜこのようなことを調べているかといえば、隣の敷地に廃車が次々と増えてきたこと

そして何より、草刈しないために伸び放題の藪が我が家に侵入して来ているからである。

以前はこんなことにはなっていなかった。土地の使用者とも挨拶を交わし、草刈作業も

年に2回程度だったが行われていたのだ。しかし、一昨年くらいからだろうか、

土地の使用者が変わった。そのときから草刈作業はされず、出入りする人から

挨拶もないし顔すら見たことがない。

7年前、我が家を購入する際に隣接するこの土地のことでは、いづれこういった問題が

発生するであろうことは薄々、予想はできていた。

廃車が野積されるようになって、近所の農家の方も気にするようになった。




小さなカメムシ

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昆虫はほとんどが小さくて、人から無視されて当然の存在であろう。

大きいと言ってもカブトムシやオニヤンマ程度だ。

手のひらに乗せて納まるか、少しはみ出る程度だ。

いるのかいないのか判然としないけれど、たしかに何かいるなあ!?

よ~く見れば、ケブカヒメヘリカメムシ、だった。

701A0923カメムシ.JPG
( 写真: EOS-5DマークⅢ    MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo ストロボ使用 )

小さいよ、体長7ミリ!

こんな小さな昆虫にこだわって歩いていたら、10メートル進むのに1時間掛かっても

不思議ではない。








庭の小さなクヌギの樹液レストラン。

二日前からスズメバチ達がパタリと来なくなった。樹液の出が悪くなったのと

同時に他にもっと腹を満たしてくれる店が見つかったのだろう。と、思う。

しかし樹液が完全に止まったわけではないようだ。

今朝はヒラタクワガタの♀が来ていた。

701A1236ヒラタ♀さびしい.JPG
( 写真:EOS-5DマークⅢ  EF8-15mm f/4L FISHEYE USM マクロツインライトMT-24EX )

綾町に向かう途中の都城市、四家町でニイニイゼミの鳴き声を聴いた。



くわがたむし

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701A1137ヒラタクワガタ.JPG
( 写真: EOS-5DマークⅢ    EF24-70mm f/4L IS USM )

クヌギの幹をゆっくり降りていた、ヒラタクワガタ♂。  今年はヒラタの姿をよく見る。

IMG_5961.JPG
( 写真:EOS-6D   EF100mm f/2.8 Macro USM )

右触角の先端が欠けている。ヒラタクワガタにとってこれは大怪我なんだろうか。

いろんな試練を乗り越えてきたのであろうことは、間違いないはずだ。

まだか、まだか、と待ちわびていた、ノコギリクワガタがようやく本日、姿を見せた。

701A1187ノコギリクワガタ.JPG
( 写真:EOS-5DマークⅢ    EF8-15mm f/4L FISHEYE USM )

アカメガシワの樹液を吸っている。この木には少なくともヒラタクワガタ3♂がいて、♀も2匹

見ている。

701A1161田んぼ.JPG
( 写真:EOS-5DマークⅢ   EF24-70mm f/4L IS USM )

すぐ下の谷津田では田植えがほぼ完了。

3センチ程の大きさまで育ったオオカマキリの幼虫。こっちを見る。

IMG_6027.JPG
( 写真:EOS-6D   EF100mm f/2.8 Macro USM )

我が家の林内に、タシロランが数株、生えていた。

この場所には落ち葉を貯めておいたのだが、ここにナヨタケ科の菌類が繁殖している

のだろう。    タシロランはナヨタケ科の菌類に頼って生きる「菌従属栄養植物」

ということらしい。

701A1200たしろらん.JPG
( 写真:EOS-5DマークⅢ    EF8-15mm f/4L FISHEYE USM )


以前、タシロランは高千穂町と延岡市で撮影したことがあるが、まさか我が家の林で

お目にかかれるとは、少し驚いた。


今日も草刈作業。









桑の葉を後食していたのは、キボシカミキリだった。

701A0982キボシカミキリ.JPG落としたばかりの糞も見える。

今更気づいたことだが、前翅の黄色紋様が左右不対称である。

かなり新鮮な個体だろうと思われる。

我が家の近辺で桑は少ないが、桑は萌芽力も強く刈られてもすぐに新梢が伸びてくる。

エノキも然りだ。

( 写真:EOS-5DマークⅢ   MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo ストロボ使用 )






ルリタテハ

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写真・記事内容は昨日のものです。


庭のクヌギ樹液にルリタテハが来ていた。

先客は泥まみれのヒラタクワガタ♀。

701A0466ルリタテハ樹液.JPG
( 写真:EOSー5DマークⅢ    EF70-300mm f/4-5.6L IS USM ストロボ430EXⅡ )

林の中ではフキバッタ類の若齢幼虫だろうか?たくさん目に付く。

701A0935.JPG
( 写真: EOSー5DマークⅢ    MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo ストロボ430EXⅡ)


昨夜は深酒はしていないが、悪酔いして早めに寝床についた。

14日、三股町、上米公園でヒメハルゼミの鳴き声を聴いた。







土用芽

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701A0417土用芽.JPG
コナラの土用芽。

樹齢30年程のコナラが、庭の西側に3本並んでいる。下枝が多いので、ウスタビガや

ヤママユの袋がけ飼育にも毎年使っている木である。

ヒメクロオトシブミがたくさん、二度目のゆりかご作りに忙しいのもこの頃だ。

それにしてもヒラタクワガタの姿をよく目にする。その反面、いっこうにノコギリクワガタが

登場してこない。どうしたことだろう?コクワガタもこの春に一度見たくらいだ。

( 写真: EOS-5DマークⅢ EF70-300ミリF4.5-5.6L IS USM )


オリンパスのストロボFL-600Rが届いた。

これまでFL-36Rを4台使ってきたが、新規にストロボが必要になった。

チャージが速く、単三4本にも関わらず小型ボディのFL-600Rの方が使いやすい

と思えたのでこれに決めた。

LEDライトも付いているのでモデリングランプとしても役立つ。

ところがスレーブモードにすると、そのLEDがゆっくり点滅する。

光に敏感な昆虫の撮影では、この点滅は邪魔である。

カスタム機能でこの点滅を解除できるかと思ったが、説明書を何度見てもできそうにない。

キャノンの600EX-RTでは投光部の点滅を禁止するカスタム機能がある。

LEDの点滅は夜だとかなり強烈に感じる。ストロボを置き忘れないためにはいいだろうが、

生き物の撮影には、やっぱり邪魔です。なんとかならんだろうか?

でもこの点を除けば、FL-600Rは、大きさ、機能の面でもかなりよく出来たストロボだと

思う。


アシナガバチ

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午後5時すぎ、久しぶりに青空が広がった。

701A0250アシナガバチ.JPG近所のアシナガバチの中でも比較的多く見られるのが、写真のキボシアシナガバチである。

女王一匹で巣を構えている。繭蓋ができているので、もうじき娘達が誕生するだろう。

冬を乗り切った女王は単独で巣作りをし、産卵、子育てと、忙しい日々を送る。

娘たちが羽化すれば、女王の仕事もだいぶ軽減されるだろう。

しかし、このような初期巣はちょっとしたことで放棄されることも多く、

巣がドンドン大きくなる様子を観察できる機会は意外と少ない。

写真の巣の場所は畦道だからやがて草刈が入れば放棄せざるを得ない日が来るだろう。

6年前、仕事部屋を取り囲むようにしてキボシアシナガバチの巣が5箇所に掛けられた。

そのうち3個が秋まで残ったが、どの巣も初期の段階では全く気付かず、悔しい思いをした。

アシナガバチの巣はやっと大きくなったと思ったら、

ある日突然、ヒメスズメバチに襲われて壊滅することもよくある。

ヒメスズメバチはアシナガバチを専門に狩る。

誰でも刺されるのは嫌だろうが、アシナガバチの巣は幾多の困難を乗り越えてようやく

生き延びたものと知れば、少しは見方が変わるのではないだろうか。


今日は綾町の「綾手紬染め織物工房」に出向いて、養蚕の様子を撮影した。

2万匹のカイコを飼育するためには様々なご苦労がある。

( 写真: EOSー5DマークⅢ EF24-70ミリ IS USM ストロボ600EX-RT
                                 トランスミッターST-E3ーRT )




田植え

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窓から水を張った田んぼが見える。

私の住んでいる地域で、早いところでは数日前から田植えが始まっているが、

まだこれから耕転作業のところがほとんどだ。

IMG_5609田んぼ.JPG「田植えはねえ、六月中旬だなあ。」知り合いの方からもよく聞いた話だ。

今週末あたりから、田植え作業が盛んになるのだろう。

霧雨がほぼ終日降っていたが、ときおり青空も顔を出していた。気温は高く蒸し暑い。

梅雨らしい空気の匂いが部屋中にあった。

IMG_5680ノコギリカメムシ.JPGカラスウリの蔓にノコギリカメムシがいた。

ノコギリと名がつくのは、見ての通り。どちらかといえば、歯車カメムシ、ギアカメムシか?

いや裁縫用具にコロコロ転がすのがあったが、あれなんかも似ている。

モノサシトンボのメスは逃げないので、目いっぱい大きく写してみた。

使用レンズのマクロモード最大倍率ではここまで寄れる。

IMG_5650モノサシトンボ.JPGただしこのズームレンズのワイド端の至近距離はあまり短くはない。

そこが物足りない。

( 写真全て: EOSー6D EF24-70ミリ F4L IS USM  下2枚はストロボ使用 )


失敗もする

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一週間近く繭作りに懸命だったウスタビガ幼虫だが。

結局、繭の形にはほど遠く、スプーン状の糸束に終わってしまった。

設計図を紛失してしまったのだろうか?一体どこで番狂わせが生じたのか?

IMG_5473失敗.JPG昨日のこと吐糸作業に疲れきったか、幼虫は地面に転がっていた。

IMG_5471.JPGお節介だろうが、そのままにはしておけなくて、ウスタビガの空繭を開いてそこに

収めておいた。いづれ蛹化できるかどうか、見守るしかない。



私の腰くらいの高さだったクヌギが、今では見上げるほどまでに成長した。

7年前には大して気にしていなかった庭のクヌギだ。このクヌギが自然観察の舞台に

なるのはいつのことやら、と思っていたが、3年目を迎える頃から賑やかになってきた。

数日前からこのクヌギに「じゅえきレストラン」が開業した。

IMG_6091じゅえきレストラン.JPG
( 写真: EOSキッスX6i EF-S60ミリマクロ 内蔵ストロボ+270EXⅡ )

レストラン店主は、コウモリガ幼虫である。

ムナビロオオキスイが数匹集まってくることもあるが、彼らはきわめて臆病か神経質で、

近寄るとすぐさま逃げてしまう。傍若無人に振舞うのはスズメバチ達だ。

オオスズメバチ(写真画面左)、コガタスズメバチ(写真画面右)、ヒメスズメバチが

入れ替わり立ち替わりやって来る。もちろんオオスズメバチが一番威張っている。

次はヒメスズメバチ。コガタスズメバチはしかし、乱暴に追い払われてもすぐに戻ってきて

ちゃっかり樹液を吸い始める。オオスズメバチをライオンに例えるなら、

コガタスズメバチにはまるでハイエナのようなしぶとさを感じる。

オオスズメバチの顔のアップを撮影しようと接近したら威嚇しながら、私の周りを飛び回る。

「パチ、パチ、パチ」と大顎で威嚇音を立てるので、ゆっくりと後ろに身を引いた。

こういうときは、素直に撤退しよう。今の時期、ワーカーが大挙して来ることはないものの

一匹でも刺されたくはない。


「機材のお話」

キャノンのストロボ600EX-RT は、電波通信と光通信の両方でワイアレスコントロールが

でき、マスターとスレーブ両方の機能を使うことができる。

カメラに装着し、マスターとすれば手持ちストロボを光通信でスレーブ発光させることも

できるので、現段階ではこれを大いに活用しようと思ってテスト撮影をしていた。

ところが数日して、光通信モードに設定できなくなった。

これは故障かとすぐに点検修理に出したのだが、サービスセンターからさっそく

解答の電話が来て、大恥をかいてしまった。

「取り扱い説明書をちゃんと読めよ!」とは言われなかったものの、その通りだった。

つまりこうである。

ストロボ機能操作で、パーソナルファンクションの設定がいくつかでき、

その中で「光通信をしない」という選択肢がある。その選択肢になっていたのだ。

がしかし、私は故意にファンクション設定をしたわけではない。

操作ボタンをいろいろ押しているうちに、いつの間にかそうなってしまったのだ。

そこが解せない。こういう設定変更するときは最後の段階で操作の確認が

入ってしかるべきではないだろうか?

最近のストロボはたいへん高機能となり、その操作も複雑になった。

取り扱い説明書も読む気がしないほどページ数もごつい。

ファンクション設定がいつの間にか変更になるような事態を防ぐ安全策も

必要かと感じた。

とりあえずサービスセンターの方に、ファンクション機能の全リセットをお願いし、

そのまま送り返してもらうことにした。




切ろうかと考えていたアカメガシワだが、樹液に訪れる昆虫も多い。

雄花を咲かせるので訪花昆虫のワンワンという翅音も賑やかだ。

居間の窓から樹液レストランを覗けるというのも捨てがたい。

3Z5A2949ヒラタクワガタ.JPGこの木の根際にも樹液が出ていて、もう一回りでっかいヒラタクワガタのオスが

潜り込んでいる。ノコギリクワガタも出てきていい頃だが、まだ姿を見ない。

( EOS-5DマークⅢ EF100ミリマクロレンズ ストロボ430EXⅡ )


何かと朝は忙しく、

ようやく犬の散歩に出たのは午前10時近くだった。

ノアザミの花にモンシロチョウとスジグロシロチョウの姿が多い。

写真のモンシロチョウのオスは羽化して日が浅いのだろうと思う。

3Z5A2676モンシロチョウ飛翔.JPG
( 写真: EOSー5DマークⅢ EF100ミリマクロ F.5.6 1/1600秒 )

池の周辺でモノサシトンボの連結カップルに出会った。画面右がオス。

3Z5A2685モノサシトンボ連結.JPG
( 写真: EOSー5DマークⅢ EF100ミリマクロ F.5.6 1/800秒 )



[お知らせ]  写真絵本「イモムシ」(ポプラ社)の見本が届いた。

        店頭に並ぶのは来週中頃のようだ。
   
※午後2時40分、三股町上米公園でニイニイゼミの鳴き声を聴いた。

午後6時過ぎ、うちの近所でもかすかに鳴き声を聴けた。
 

カミキリムシ

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私の家の北側、道路を隔てた向こうにクリや梅、ミカン、ツツジなどが植わっている。

軽トラックが時々、我が家の前で減速し、おじさんが繁繁とその植え込みを眺める。

おじさんは園芸業を営んでいると人から聞いた。だからだろう、木々のことを我が子の

ように毎日、気を配っている。昨日、見ていたでしょう、と思うが、

今日もまたゆっくりと車を走らせ、しっかり木々の様子を観察していた。

しかし、どこを、何を、しっかりと目に焼き付けているのだろう?

まあ、もっとも私なども、第三者の目から見れば、

「あの人、いつもどうでもいいような草むらでじっと見つめているけど、

一体、何を見ているのかしら?」、であろうし、実際、私の挙動について

質問を受けることも多々ある。

人が何に気持ちを注ぎ込んでいるのか、立場が違えばそれを理解するには

かなりの努力が必要と思う。いつか、おじさんとゆっくり話をしてみたい。


先日、我が家の林のイヌビワの枝を切った。時々、剪定をする必要がある。

剪定した枝を片付けようと移動していたら、アトジロサビカミキリが2匹、枝に

抱きついていた。

3Z5A2607.JPGじっとしていること!これが彼らの安全策なのだろう。

3Z5A2618.JPG爪先でチョンチョンと軽く突くと、にわかに忙しく歩き始めた。その歩の速いこと!!

( 写真: EOS-5DマークⅢ MP-E65ミリマクロレンズ ストロボ430EXⅡ  )



甲虫写真

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晴れの予報が、曇りのち雨となった。予定していた作業を急遽キャンセル。

敷地内で観察と撮影を続ける。

3Z5A2331ヒラタクワガタ交尾.JPG
( 写真: EOS-5DマークⅢ EF100ミリマクロ ストロボ430EXⅡ )

先日紹介したアカメガシワ樹液のヒラタクワガタ♂が、めでたく交尾していた。

可愛らしい嫁さんだ。しかしずっと連れ添うわけでもないだろうから、嫁さん、ではないか?

多回交尾をするのかどうかは知らない。

このところ大中小のヒラタクワガタ達が庭の中でよく目に付く。

前脚のふ節を失った♂は、体は大きいが木の上に登ることができず根際で

もがいていた。体表面もだいぶ擦れているが、いったい何年生きているのだろうか?

なかにはゴロンとひっくり返っていて、「オイ!」と突くと死骸だったりする。

ヒラタクワガタの生と死の世界を垣間見て、それで穏やかな気持ちになるのも不思議だ。

3Z5A2232コガネムシ.JPG
( 写真: EOS-5DマークⅢ MP-E65ミリマクロ ストロボ430EXⅡ )


クヌギの若木で食事していたコガネムシ(いろんな葉を喰うがクヌギの葉は好きなようだ)

が隣のミョウガの葉へと渡り歩いていた。ミョウガの葉にあった雨の雫を飲んでから

また歩き出したところを撮影。

コガネムシの体に周りの景色が写り込む。


昨日、今日と夕方になって体がだるくなり、眠気に襲われる。

発熱も発疹もないからマダニを疑うこともなかろう、と思うが気にかけてはいる。

酒の飲み方が足りないかもしれんな。




繭作れず!?

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庭のコナラで育っていたウスタビガ幼虫だが。

三日前から営繭し始めたのに様子が変である。

IMG_5940ウスタビガ.JPG板状の糸束が出来て繭の形になっていない。このような失敗作を見るのも初めてだ。

幼虫の体調に異変が生じているのであろうか。

正午過ぎ、玄関前にタテハモドキの夏型。羽化直後の新鮮な個体だ。

IMG_5983タテハモドキ.JPG我が家周辺のタテハモドキは、ここ数年減少しており、滅多に姿をみることもない。

2007、2008年には夏型も秋型もけっこういて、ねぐらの撮影なども簡単にできていたが、

2009年以降、年に一匹程度しか見れなくなった。

タテハモドキは秋型のほうが翅の表裏の違いが極端で面白い。これまでに秋型は

よく撮影していたが、滅多にお目にかかれなくなると、夏型でも嬉しくなる。


ヒメボタル鑑賞会に招待していただいた。

都城市、豊満町のスギ林で、午後8時頃から低く舞いながら点滅する光が増えてきた。

3Z5A2006ヒメボタル.JPGヒメボタルの数は100以上いたと思う。林内に数多く点滅する光は幻想的でこんなに

多くの数を見るのは初めてだ。2007年、我が家のすぐ傍のスギ林でもけっこうな数が

舞っていたが、今夜のはそれ以上だった。

しかし、都城市の街の灯りがここまで届き、長時間露光の撮影には不利だ。

( 写真上2枚:EOSキッスX6i EF-s60ミリマクロ ストロボ270EXⅡ

  写真下: EOS-5DマークⅢ シグマ50ミリマクロ F3.2 ISO6400 30秒露光 )







今頃の落ち葉

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アカメガシワの雄花の蕾が目立ってきた。

「ここのアカメガシワ、大きくなりすぎたよね。秋には伐採しようか。」

萌芽力旺盛でしかもあちこちで実生が育っている。逞しい木だ。

4月には5本のアカメガシワを伐採して林を明るくした。

倒した木は同じ地区の方に声を掛け、薪として差し上げた。森林組合で働いていた方や

農家の方達だから、作業もてきぱきと迅速で無駄がない。あっという間に綺麗に

片付いて助かった。こちらがお礼を言うべきところだが、先日、新米を届けてくれた。

アカメガシワの黄葉が林床に点々と落ちていた。

3Z5A1592.JPG

天気情報は終日雨とあったが、ほとんど雨は降らなかった。

庭のアカメガシワの樹液にはヒラタクワガタやヨツボシケシキスイが来ていた。

Z6020127ヒラタクワガタ.jpg
( 写真: OM-D E-M5 M.12-50ミリズーム+魚ロ目8号 ストロボFL300R )

樹液が出ているのは、コウモリガ幼虫のしわざであり、幼虫が糞を排泄する穴の

空いた場所が、樹液レストランとなる。このような光景は先月にもあった。

同じ庭でモノサシトンボのメスもいた。

3Z5A1683モノサシトンボ.JPG
( 写真: EOSー5DマークⅢ EF100ミリマクロレンズ ストロボ270EXⅡ )

神経質なトンボで人を寄せ付けないが、個体差もあってこのメスは比較的簡単に

近寄ることができた。それでも撮影できるまでに何度も逃げられている。

我が家は敷地そのものがフィールドであって、玄関出たらすぐ自然観察を楽しむことが

できる。いや、家の中にもいろいろな生き物が入ってくるので、これもまた楽しめる。

以前、ミミズク成虫の死骸が天井灯から出てきたことがあるが、灯りに集まる虫や

暗がりを好む虫や、ムカデ、ゲジゲジなど、生き物好きな人にとっては嬉しい環境である。

しかしそうでない人にとっては、ただ単に地獄なのかもしれない。

我が家は7年前に中古物件を雑木林付きの土地ごと買った。

しかし集落からポツンと離れた一軒家であり、生活用水は井戸水。

売りに出てから2年以上も買い手がつかなかったのは当然でもあっただろう。



キャノンの、電波通信でワイアレスコントロールができるストロボとトランスミッターを

さっそく使ってみた。ストロボ自体もマスターになるので、トランスミッターが無くても

数台のストロボとワイアレス発光を組むことができる。

ストロボ本体をマスターにしたとき、旧来の赤外線スレーブも使える。

ストロボ600EX-RTでテスト撮影したみたが、ETTL発光の露出制御はかなり精確で

操作もわかり易い。格段と進化したストロボ、という印象を抱いた。

マルチ発光もできるので、撮影の応用範囲も広がる。


こがねむし

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コガネムシには、雨が似合う。

3Z5A1445.JPGコガネムシの額に私が写りこんでいる。

( 写真: EOSー5DマークⅢ  EF100ミリマクロレンズ )