昨年、オオムラサキを撮影した小林市須木村に出掛けた。
今年の様子を下見しておくつもりだった。現場に着いた途端、激しい雨。
運転席で早めの昼飯を食べる。昨夜のおかずの余りで作った天丼弁当だ。
食事を終えてしばらくすると、雨が止んだ。
エノキの梢を見上げていると、ゴマダラチョウの終齢幼虫がいた。
さすがにもうオオムラサキの幼虫はおらんだろう。
やがてオオムラサキの蛹殻も見つかった。かなり高所だが白くでっかいので
すぐ分かった。もちろん双眼鏡を使ってのことだ。
期待していたハルニレの樹が、2メートルほど幹を残して伐採されていた。
去年は樹液レストランが賑やかだったハルニレである。
川筋にあるので広がり過ぎた枝を落とされたのだろう。これは仕方が無い。
また数年後にはオオムラサキもここにやって来ることだろう。
エノキの梢でウスタビガの繭を三個見つけた。
強風に煽られていたが、むしろそのおかげで葉裏に隠れていた繭が顕になった。
数年前に廃校となった鳥田小学校に立ち寄ってみれば、寂しい校庭の片隅で
アオスジアゲハがノブドウの花に来ていた。
アオスジアゲハの美麗な紋様は、標本にするとやがて色褪せてしまい、白っぽくなる。
ドキドキしながら展翅標本作りをした感動を忘れたわけではないが、
昆虫は、生きているときこそが一番美しい。
誰も通わなくなった校舎の軒下に一匹の野良猫がいた。
私にこびるでもなく、警戒して逃げるでもなく、のんびりと毛づくろいをしていた。
数年前、ここの運動場で元気に遊ぶ小学生たちの笑顔をたしかに見たのだが、
今は嘘のように静かで、運動場の真ん中にある池の噴水だけがパチパチと
単調な音を立てていた。
我が家に戻ると、ハラビロトンボ♂の未成熟個体が犬小屋の前に佇んでいた。
※追記: ウスタビガ繭のついたエノキのすぐ下の川には、
アオハダトンボの♀が4匹、♂が3匹、いた。川は増水し濁流が激しく、とても川の中に
入ることはできず、近寄ることもできなまま、写真はうまく撮れなかった。
今年の様子を下見しておくつもりだった。現場に着いた途端、激しい雨。
運転席で早めの昼飯を食べる。昨夜のおかずの余りで作った天丼弁当だ。
食事を終えてしばらくすると、雨が止んだ。
エノキの梢を見上げていると、ゴマダラチョウの終齢幼虫がいた。
さすがにもうオオムラサキの幼虫はおらんだろう。
やがてオオムラサキの蛹殻も見つかった。かなり高所だが白くでっかいので
すぐ分かった。もちろん双眼鏡を使ってのことだ。
期待していたハルニレの樹が、2メートルほど幹を残して伐採されていた。
去年は樹液レストランが賑やかだったハルニレである。
川筋にあるので広がり過ぎた枝を落とされたのだろう。これは仕方が無い。
また数年後にはオオムラサキもここにやって来ることだろう。
エノキの梢でウスタビガの繭を三個見つけた。
強風に煽られていたが、むしろそのおかげで葉裏に隠れていた繭が顕になった。
数年前に廃校となった鳥田小学校に立ち寄ってみれば、寂しい校庭の片隅で
アオスジアゲハがノブドウの花に来ていた。
アオスジアゲハの美麗な紋様は、標本にするとやがて色褪せてしまい、白っぽくなる。
ドキドキしながら展翅標本作りをした感動を忘れたわけではないが、
昆虫は、生きているときこそが一番美しい。
誰も通わなくなった校舎の軒下に一匹の野良猫がいた。
私にこびるでもなく、警戒して逃げるでもなく、のんびりと毛づくろいをしていた。
数年前、ここの運動場で元気に遊ぶ小学生たちの笑顔をたしかに見たのだが、
今は嘘のように静かで、運動場の真ん中にある池の噴水だけがパチパチと
単調な音を立てていた。
我が家に戻ると、ハラビロトンボ♂の未成熟個体が犬小屋の前に佇んでいた。
( 写真全て : Canon EOS 6D EF70-300mm f/4-5.6L IS USM )
※追記: ウスタビガ繭のついたエノキのすぐ下の川には、
アオハダトンボの♀が4匹、♂が3匹、いた。川は増水し濁流が激しく、とても川の中に
入ることはできず、近寄ることもできなまま、写真はうまく撮れなかった。