ミヤマカラスアゲハ

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一昨日から観察しているオオキンカメムシの♀は、今日もじっとしたまま。

まったく動いていない。と、思う。食事に出かけてはまた元の場所に戻る、

ということは考えにくい。チョウの幼虫などは寝場所の台座を糸で拵えるので、

シルクロードを辿って戻ることも可能だが、カメムシでは無理だろう。

同じアブラギリの木を双眼鏡を使って丹念に見ていると、もう一匹♀がいた。

同じように葉裏にじっとしている。

通り掛かった測量の方から「バードウォッチングですか?」と聞かれて、

「いえ、こんちゅうを見てます。」とお答えした。

「昆虫」というと、大概の反応は「なんだあ~。」と力が抜けて興味が失せる

様子がよくわかる。「え!?どんなこんちゅうですか?」と

会話が弾むことは稀である。

さて、鰐塚山を下る途中、ミヤマカラスアゲハの♀が飛んでいて、そのまま

ミズキの梢で日光浴を始めた。でっかい個体だ。

3Z5A5943ミヤマカラスアゲハ♀.JPG画面奥の森にはカラスザンショウの大木が二本あった。

3Z5A5951カラスザンショウ.JPG昨日は路上で吸水する2♂をビデオ撮影した。カラスアゲハの1♂も混じっていた。

お互い別種だよな、という♂同士での認識があるのだろうか?

3♂が仲良く連れ添って吸水しているように見える。安心するのだろうか?

そういえば、鳥も混群でよく活動するけれど。

三股町に戻って上米公園では、某大学の男子学生二人と出会った。

セミの抜け殻を携帯で撮影していた。

セミの種名を聞かれたので「それはヒメハルゼミだよ。小さいでしょう。」と

答えた。クワガタを探しているというので、すぐ近くのアラカシの樹液に案内した。

そしたらカナブンに混じって、ヒラタクガワタの♂がいた。

樹液がどうして出ているのか、その場で説明した。どうやら虫のことを、いや

自然のことをこれまで積極的に知ろうとしたことが無いようにも見受けた。

情報はいくらでも溢れるほどある時代なんだけどなあ。

興味があまりなかったのかもしれないが、教えると素直に聞いてくれるので、

この子達はこれからまだまだ楽しい時間がいくらでもあるのではないか、と

若さに嫉妬したくなった。

701A2344シロコブゾウムシ.JPG今日は仕事がうまく捗らず、疲れに疲れたが、暑さはそれほど苦にならない。

夏は暑いのがあたり前で、だからこそ、夜のビールが旨い!


(写真上2枚:    Canon EOS 5D Mark III   EF70-300mm f/4-5.6L IS USM )

(写真下、シロコブゾウムシ:  

       Canon EOS 5D Mark III    EF100mm f/2.8L Macro IS USM  )
















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