たしか自分が大学2年生の時だったと、思う。
初めてクロモンサシガメに刺されたのは。 場所は愛媛県、松山市の五明牧場。
どの指だったかは思い出せないが、あの激烈な痛さだけは、忘れられない。
痛みは刺された瞬間だけでなく、その後、10日間ほど続いた。
地面に横たわった朽木を起こした下に、クロモンサシガメはいた。暗がりに逃げ込むところを
すかさず、手で掴んでしまったのだ。あの痛さを経験してから、本種を素手で扱うことはない。
昨夜、机に向かって写真展の準備作業をしていたら、灯りに飛んできた。
屋外ではたまに見かけるが、室内で出会うのは初めてかもしれない。
彼らの首は細く伸びており、なるほど頭部がけっこう自在に動かせるだろう。
背中側から彼らを摘んでも、クルリと頭を回して鋭い口吻を突き立てる。
刺されたあとに残る「ズキン、ズキン」という痛みは、痛風発作の激痛にも似ているような
気がしてきた。
プラケースに拉致したクロモンサシガメを眺めながら、
懐かしいようでいて、どうしても鮮明に記憶が蘇ってこない、もどかしさを感じた。
初めてクロモンサシガメに刺されたのは。 場所は愛媛県、松山市の五明牧場。
どの指だったかは思い出せないが、あの激烈な痛さだけは、忘れられない。
痛みは刺された瞬間だけでなく、その後、10日間ほど続いた。
地面に横たわった朽木を起こした下に、クロモンサシガメはいた。暗がりに逃げ込むところを
すかさず、手で掴んでしまったのだ。あの痛さを経験してから、本種を素手で扱うことはない。
昨夜、机に向かって写真展の準備作業をしていたら、灯りに飛んできた。
屋外ではたまに見かけるが、室内で出会うのは初めてかもしれない。
彼らの首は細く伸びており、なるほど頭部がけっこう自在に動かせるだろう。
背中側から彼らを摘んでも、クルリと頭を回して鋭い口吻を突き立てる。
刺されたあとに残る「ズキン、ズキン」という痛みは、痛風発作の激痛にも似ているような
気がしてきた。
プラケースに拉致したクロモンサシガメを眺めながら、
懐かしいようでいて、どうしても鮮明に記憶が蘇ってこない、もどかしさを感じた。
( 写真: Canon EOS 6D EF100mm f/2.8L Macro IS USM )