オニヤンマの交尾カップル

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午後4時半頃。 

我が家の林で作業をしていたら、大きなトンボの交尾カップルが

すぐ頭上を通過した。目で追うと、近くのケヤキの枝に止まった。

慌てて望遠レンズを仕事部屋まで取りに行って戻ってみれば、交尾カップルはまだいた。

オニヤンマだ。

IMG_8856オニヤンマ交尾.JPG数年前にもこの場所のすぐ傍で、交尾カップルを撮影している。

オニヤンマの♂が♀をキャッチして交尾が成立する場所も、毎年ほぼ同じ場所であり、

そこから程遠くない場所に一度は落ち着くようだ。

高さは4mほどだが、ケヤキの生えているところは崖っぷちの先端で、

枝はさらに崖から離れており、どうやっても距離を詰めることができない。

脚立を立ててできるだけ目線に近いところで撮影してみたが、300ミリ望遠でここまでが

限界。脚立を立てる位置も一箇所しかなく、カメラアングルの変化もつけることができない。

ともかく、証拠写真にはなった。※少しトリミングしてます。

( 写真:    Canon EOS 6D   EF70-300mm f/4-5.6L IS USM 600EX-RT )

昨日、昆虫写真家の尾園暁さんのブログでも、オニヤンマの交尾写真が載っていた。

神奈川県と宮崎県南部で、ほぼ同じ頃にオニヤンマの交尾が観察されたわけだ。

尾園さんの「湘南むし日記」を毎日、拝見していると、こちら宮崎方面の昆虫の種類との

違いや、出てくるタイミングのズレなど、いろいろと興味深いことが見えて面白い。


望遠レンズを付けたカメラをしばらく庭に置いてたら、いつの間にか火山灰を被って

白くなっていた。車にもかなり積もっていた。桜島の火山灰だ。

宮崎県内でも火山灰がこれほどひどく降る、という情報は事前に知り得なかった。

引っ越してみてびっくりだ。活火山を身近に意識できるということでは、降灰ほど

わかり易いものはないし、ときには噴火音と空振も半端ではないので、

地球というものを地学的に見直したり、あるいは哲学的に思考したり(嘘だけど)

という時間も捨てたものではないが、ひとたび、こんな火山灰など生活のマイナス面に

こそなれど、何の足しにも役にも立たんと腹立てるようになれば、それは地獄に

住んでいるような気分にしかならないであろう。

しかし、狭いニッポン、地震からも活火山からも、逃げようにも逃げ出せないのが、

現実である。現実であるならば、これを受け入れるしかない。

って、まるで某民放ラジオの人生相談で毎日流れるセリフみたいになった。






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