まちぶせ

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1981年、昭和56年、石川ひとみの「まちぶせ」は大ヒットし、石川ひとみは

その年、NHK紅白歌合戦に初出場した。 当時、私は23歳。彼女の大ファンであった。

荒井由実、作詞作曲の「まちぶせ」は、じつは1976年に、アイドル歌手三木聖子の

デビューシングルとして発売されており、石川バージョンはそれのカヴァーソング、

ということを知ったのは、ずっと後のことだった。


 前置きはさておき、アカメガシワの花外蜜腺で「待ち伏せ」していたのは

アズチグモだったのだろう。そして、どうやらそこへやって来たヒメカマキリの中令幼虫が、

まんまと餌食になってしまったようだ。

3Z5A7937アズキグモVSヒメカマキリ.JPGしかし、ヒメカマキリも本来は、この場所で獲物を「待ち伏せ」するつもりだったのでは

ないか?    猟場に到着するタイミングが遅かった上に、ヒメカマキリの眼には

アズチグモの姿を捉えることができなかったのだろうか。

捕食者同士が、こうして食う食われる、という状況に至った過程を見逃したのは

残念である。

すぐ近くの草むらでは、ダイミョウセセリがキツネノマゴの花を次々と、訪れていた。

3Z5A7951ダイミョウセセリキツネノマゴ.JPGちなみに「キツネノマゴ」を、私はよく「キツネノゴマ」と間違える。

「狐の孫」という和名の由来は、花穂の形が狐のしっぽに似ており花が小さいことから

ついた、という説明もあるが、真偽のほどは定かでないようだ。

 
 三木聖子の唄う「まちぶせ」を聴いてみた。私は石川ひとみのファンだったこともあり、

歌唱力の高さからも石川バージョンが好みであったし、それは動かしがたいのであるが、

三木聖子の歌には、ごくありふれた少女の心情に近いものを感じて、それなりに

好感を抱ける。どちらがいいとかではなく、それぞれの個性がある。

1996年、ユーミン自身もセルフカヴァーしたそうだが、それはまだ聴いたことがない。


( 写真:    Canon EOS 5D Mark III  シグマ50ミリマクロ 270EXⅡ )






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