9月半ば~10月にかけてが、コウモリガの羽化時期であるようだ。
初秋のこの時期に羽化する大型蛾には、ヤママユ、ヒメヤママユ、クスサンなどがいる。
名前からしても異色の、蝙蝠蛾。
幼虫は生木の材中にトンネルを穿ち、糞の排泄口には大きなパッドで蓋をしている。
パッドは自ら吐いた糸と材屑を混ぜ合わせたもので、手で簡単に剥がせる。
剥がしても、夜中のうちに幼虫は修復作業を済ませている。
餌は樹液だろうか?カミキリムシ幼虫と同じような生活をしているのだろう。
ともかく一般多くのイモムシのような、食葉は一切しない。
蛹になる前に、パッドの内側、開口部にピッタリの蓋をする。
これを私は 「蛹室蓋」 と仮に呼んでいる。
「蛹室蓋」は白くしっかりと開口部を塞ぐ。いづれ、この「蛹室蓋」の写真も紹介したい。
で、蛹化が済むと、当然ながら大きなパッドを剥がしても修繕されることはなく、
開口部がだらしなく晒され、蛹室蓋が見えるようになるわけだ。
さて、このところ毎日、羽化を待っているが、羽化を撮影する前に、
「蛹をきちんと見ておきたい。」 と、 思った。
まずは、私の手の上に乗せた写真をご覧あれ。
蛹の全長は、ほぼ8センチ。 腹部の節間が伸びきっており、しかもクネクネとよく動く。
まるで、イモムシそのものだ。 ずっしりと重量感がある。 軽く握り締めると、
手の中で移動するが、その力は結構、強い。
腹側から全身を見てみた。 頭部近くに眼が黒く光っている。
腹部節間が伸びきった状態で、体をくねらせながら、垂直トンネル内を上下移動できる。
ときおり、トンネル開口部から外へ顔を突き出しては、振動や音には敏感に反応して
素早くトンネル奥深くへと退去する。 このとき、「蛹室蓋」は外れてしまうようだ。
黒バックの写真撮影には、ちょっとした工夫をした。いや、かなり時間を要した。
蛹を採集するために、アカメガシワの幹を一本、チェンソーで切り倒した。
もちろん、我が家の林である。
開口部から蛹を無傷のまま抜き出すことは、不可能だ。
切り倒した幹を切断し、幼虫トンネルに注意しながら、これを割る。
かなり汗だくとなった。使ったハンマーは2.7キロ、柄の長さは1メートル。
タガネは、1.9キロのもので、材を簡単に割り切ることができる。
この作業も気を付けないと、自分の足を割砕くことになりかねない。
アカメガシワは繁殖力が旺盛で増えすぎてしまうので、昨年から少しづつ間伐している。
切り倒したアカメガシワは、同じ集落の方が、風呂の薪用にと持って行かれる。
薪のお返しには、新米が届く。 最初から物々交換を期待していたわけではないが、
撤去してもらえるだけでも有難いことなのに、お礼まで頂いて、たいへん恐縮する。
アカメガシワの材は柔らかい。しかし、薪以外には使い途がないと言われた。
初秋のこの時期に羽化する大型蛾には、ヤママユ、ヒメヤママユ、クスサンなどがいる。
名前からしても異色の、蝙蝠蛾。
幼虫は生木の材中にトンネルを穿ち、糞の排泄口には大きなパッドで蓋をしている。
パッドは自ら吐いた糸と材屑を混ぜ合わせたもので、手で簡単に剥がせる。
剥がしても、夜中のうちに幼虫は修復作業を済ませている。
餌は樹液だろうか?カミキリムシ幼虫と同じような生活をしているのだろう。
ともかく一般多くのイモムシのような、食葉は一切しない。
蛹になる前に、パッドの内側、開口部にピッタリの蓋をする。
これを私は 「蛹室蓋」 と仮に呼んでいる。
「蛹室蓋」は白くしっかりと開口部を塞ぐ。いづれ、この「蛹室蓋」の写真も紹介したい。
で、蛹化が済むと、当然ながら大きなパッドを剥がしても修繕されることはなく、
開口部がだらしなく晒され、蛹室蓋が見えるようになるわけだ。
さて、このところ毎日、羽化を待っているが、羽化を撮影する前に、
「蛹をきちんと見ておきたい。」 と、 思った。
まずは、私の手の上に乗せた写真をご覧あれ。
蛹の全長は、ほぼ8センチ。 腹部の節間が伸びきっており、しかもクネクネとよく動く。
まるで、イモムシそのものだ。 ずっしりと重量感がある。 軽く握り締めると、
手の中で移動するが、その力は結構、強い。
腹側から全身を見てみた。 頭部近くに眼が黒く光っている。
腹部節間が伸びきった状態で、体をくねらせながら、垂直トンネル内を上下移動できる。
ときおり、トンネル開口部から外へ顔を突き出しては、振動や音には敏感に反応して
素早くトンネル奥深くへと退去する。 このとき、「蛹室蓋」は外れてしまうようだ。
黒バックの写真撮影には、ちょっとした工夫をした。いや、かなり時間を要した。
蛹を採集するために、アカメガシワの幹を一本、チェンソーで切り倒した。
もちろん、我が家の林である。
開口部から蛹を無傷のまま抜き出すことは、不可能だ。
切り倒した幹を切断し、幼虫トンネルに注意しながら、これを割る。
かなり汗だくとなった。使ったハンマーは2.7キロ、柄の長さは1メートル。
タガネは、1.9キロのもので、材を簡単に割り切ることができる。
この作業も気を付けないと、自分の足を割砕くことになりかねない。
アカメガシワは繁殖力が旺盛で増えすぎてしまうので、昨年から少しづつ間伐している。
切り倒したアカメガシワは、同じ集落の方が、風呂の薪用にと持って行かれる。
薪のお返しには、新米が届く。 最初から物々交換を期待していたわけではないが、
撤去してもらえるだけでも有難いことなのに、お礼まで頂いて、たいへん恐縮する。
アカメガシワの材は柔らかい。しかし、薪以外には使い途がないと言われた。
( 写真: Canon EOS 6D シグマ50ミリマクロ )