私に通勤時刻はない。朝には「さあー、仕事始め!」と自分で唱えるだけ。
しかし、退社時刻もないので、一日のどこからどこまでが仕事か、判然とはしない。
ときには虫から仕事をせかされることもある。
脱皮が間近、羽化が間近、産卵しそう、、、、。食事中だろうが、何しておろうが、
カメラの前にかじりつかねばならない。 家族の団欒を幾度となく、抜け出した。
突然、食卓から去ってしまう父親の姿を見て、幼い子供たちは、どう感じていたか。
今頃になって、少し考えるようになった。
朝、余裕をもって「さあ、これから仕事だ。」と言える日は、少ないかもしれない。
だが、虫からせかされるほうが楽ではある。
大概は、待てども待てども始まらないドラマに、期待の重みを抱え、
エネルギーを消耗する。 待つことに苦しみを感じ取るとき、これが結構キツイ。
緊張感を損なわずに、楽観的な気分でいられるように、仕向ける。それが、コツ。
我が家の林を歩くことが、仕事初めの日のこともある。
今朝はいい天気だった。 シイタケもだいぶ出てきた。 覗きに行く楽しみもある。
ジョロウグモの巣網は、よけて歩くのも難しいほど、多い。
しかし、ずいぶんとくたびれたものだ。 ここまでボロになったら、一旦回収して(食べて)
作り直した方がいいのでは、と余計な心配をしたくなる。 まだ、産卵は少し先だろう。
少し遅目に山中のフィールドにでかけ、昼前に戻った。
山中といっても片道25分程度だ。 これが助かる。 フィールドまで近い、これが大事だ。
田舎暮らしでは日常生活で車を使うことが格段に多くなった。
清瀬にいたころのように、電車や自転車で、とはいかない。
ガソリン代の支出には神経を遣うようになった。
我が家を目前にして、路面のトノサマバッタが目に入った。 とにかく数が多い。
交尾カップルもいたので、一旦、車を家の駐車場に入れてから、
歩いて戻って撮影してみた。
このところ、交尾カップルの近接撮影には、ことごとく失敗している。
個体差もあるが、1メートルも寄ると、決まってカップルが解けて、飛散してしまうのだ。
それで今日は、まず望遠ズーム300ミリ端で撮影してみた。
路面に腹ばいになってカメラを構えた。こういう場合、カメラマンベストのポケットに
小物をあれこれ詰めていると、痛くて辛い。いや怪我しそうだ。普段、ベストのポケットには
極力、小物を入れないようにはしている。だいたい、詰め込むと膨らんで、カッコ悪い。
カッコも、大事だ。
望遠で撮影したあと、魚眼レンズに替えて、そっと匍匐前進した。
しかし、あっと言う間もなく、雌雄は別々の方角に飛んで逃げてしまった。 やっぱりな。
路面に腹ばいになっていられる時間は短い。 通行量は少ないとはいえ、車はすぐ来る。
目の前で、次々とトノサマバッタが轢かれた。
( 写真: Canon EOS 5D Mark III EOS Kiss X6i
EF24-70mm f/4L IS USM、 EF8-15mm f/4L FISHEYE USM、
EF70-300mm f/4-5.6L IS USM )
しかし、退社時刻もないので、一日のどこからどこまでが仕事か、判然とはしない。
ときには虫から仕事をせかされることもある。
脱皮が間近、羽化が間近、産卵しそう、、、、。食事中だろうが、何しておろうが、
カメラの前にかじりつかねばならない。 家族の団欒を幾度となく、抜け出した。
突然、食卓から去ってしまう父親の姿を見て、幼い子供たちは、どう感じていたか。
今頃になって、少し考えるようになった。
朝、余裕をもって「さあ、これから仕事だ。」と言える日は、少ないかもしれない。
だが、虫からせかされるほうが楽ではある。
大概は、待てども待てども始まらないドラマに、期待の重みを抱え、
エネルギーを消耗する。 待つことに苦しみを感じ取るとき、これが結構キツイ。
緊張感を損なわずに、楽観的な気分でいられるように、仕向ける。それが、コツ。
我が家の林を歩くことが、仕事初めの日のこともある。
今朝はいい天気だった。 シイタケもだいぶ出てきた。 覗きに行く楽しみもある。
ジョロウグモの巣網は、よけて歩くのも難しいほど、多い。
しかし、ずいぶんとくたびれたものだ。 ここまでボロになったら、一旦回収して(食べて)
作り直した方がいいのでは、と余計な心配をしたくなる。 まだ、産卵は少し先だろう。
少し遅目に山中のフィールドにでかけ、昼前に戻った。
山中といっても片道25分程度だ。 これが助かる。 フィールドまで近い、これが大事だ。
田舎暮らしでは日常生活で車を使うことが格段に多くなった。
清瀬にいたころのように、電車や自転車で、とはいかない。
ガソリン代の支出には神経を遣うようになった。
我が家を目前にして、路面のトノサマバッタが目に入った。 とにかく数が多い。
交尾カップルもいたので、一旦、車を家の駐車場に入れてから、
歩いて戻って撮影してみた。
このところ、交尾カップルの近接撮影には、ことごとく失敗している。
個体差もあるが、1メートルも寄ると、決まってカップルが解けて、飛散してしまうのだ。
それで今日は、まず望遠ズーム300ミリ端で撮影してみた。
路面に腹ばいになってカメラを構えた。こういう場合、カメラマンベストのポケットに
小物をあれこれ詰めていると、痛くて辛い。いや怪我しそうだ。普段、ベストのポケットには
極力、小物を入れないようにはしている。だいたい、詰め込むと膨らんで、カッコ悪い。
カッコも、大事だ。
望遠で撮影したあと、魚眼レンズに替えて、そっと匍匐前進した。
しかし、あっと言う間もなく、雌雄は別々の方角に飛んで逃げてしまった。 やっぱりな。
路面に腹ばいになっていられる時間は短い。 通行量は少ないとはいえ、車はすぐ来る。
目の前で、次々とトノサマバッタが轢かれた。
( 写真: Canon EOS 5D Mark III EOS Kiss X6i
EF24-70mm f/4L IS USM、 EF8-15mm f/4L FISHEYE USM、
EF70-300mm f/4-5.6L IS USM )