2013年12月アーカイブ


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午前7時、玄関出て新聞をとる。外は妙に暖かい。もちろん霜など一切無い。

大晦日がこんなに暖かい朝を迎えるなんて、などと思いながら大掃除の段取りを

考える。ともかくは、私の書斎の掃除。子供たちの仕事は嫁さんに任せる。

パソコンデスクを動かし、背面の掃除を窓も含めて徹底して行った。凄い埃の山だった。

網戸も外して洗剤で綺麗に洗っておいた。

書斎の置時計もようやく買った。時計はアナログがいい。

置時計ZC312724.jpg掃除の合間に林に出てみると、足元にコバネイナゴが跳ねていた。

コバネイナゴZC312713.jpgキャベツ畑には、コガネグモの幼体が避難していた。巣網はどこに掛けていたのだろう?

コガネグモ幼体ZC312707.jpg
( 写真: OM-D E-M5 M.60ミリマクロ )








朝IMG_2686.JPG
午前10時。犬の散歩途中。

日陰の田んぼには、氷が張っていた。

氷IMG_2682.JPG昨日、漂白剤に浸けておいた飼育ケースを水洗いしたあとは、家の大掃除だ。

私は玄関を徹底的に掃除し、子供たちにはあれこれと指図して掃除分担させる。

まともに掃除始めたら数日間は掛かるだろうから、そこは適度に手を抜く。

夕方、越冬キチョウの様子を覗きに行こうとしていたら、

庭のコナラにマイマイカブリがいた。  

マイマイカブリIMG_2711.JPG場違いだし、季節はずれだし、一体、どうしたんだい、と思うが、

どうやら庭で落ち葉はきをやったせいかもしれない。いや、それもどうだか怪しいが、

ともかく大掃除の影響があったのかな、と想像してしまった。

( 写真:    Canon EOS 6D  EF100mm f/2.8L Macro IS USM

                   EF24-70mm f/4L IS USM    )


飼育ケース洗浄とは

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山仕事は午前中に、2時間ほど行った。やっていることは進んでいるようでもあるが、

まったく成果が見えてこないのが、もどかしい。 やはり一人の力じゃ、こんなものかと

思う。明日は子供達に手伝わせて、一気に前に進めよう。 と、思う。

昼食後には、飼育室の片付け。 特に飼育ケースの洗浄と殺菌を念入りに。

飼育ケースは蓋も本体も透明で、大きさが揃ったものを使っており、

持ち帰り用のケースとは必ず区別している。

綺麗に洗ってから、大きな衣装ケースに移して漂白剤に一晩、浸ける。

飼育ケースCIMG2843.jpg写真ではわかりづらいが、飼育ケースが100個近くは浸かっている。

しっかり殺菌しておくのは、数少ない飼育昆虫を病死などで失いたくないからだ。

飼育ケースCIMG2844.jpg大きめの飼育ケースは蓋と本体を別々に洗い、乾かす。

作業を終えたのは午後4時近く。

片付けなどしているうちに、どんどん時間は過ぎる。

日没後の霧島山を眺めながら、居間と客間の雨戸を閉めて回った。

霧島山ZC292701.jpg
(写真: カシオEX-ZR300      オリンパスOM-D E-M5 M.12-50ミリズーム )





石碑の虫たち

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昨日の松山はかなり冷え込んだが、

朝になってようやく雨も上がった。実家のすぐ傍にある、エノキとそれに並ぶ石碑。

石碑には、「正友神社」と刻印されている。

エノキと石碑ZC272608.jpg
これまでにも何度か紹介してきた場所だが、石碑にはエノキから降った、

ゴマダラチョウ幼虫がそこで越冬することも珍しくはない。

ゴマダラチョウ幼虫ZC272636.jpg冷たい石の表面で越冬とは?、、、、どうしても人間の感覚で捉えてしまうが、

幼虫にとってそんなことは、どうでもいい。

むしろ、彼らが気になるとすれば、捕食者である、ヨコヅナサシガメ幼虫集団で、あろうか。

ヨコヅナサシガメZC272619.jpg気温が低いから、団子状態になっているが、少しでも穏やかな日には、獲物を

求めて徘徊する、肉食カメムシなのだ。 とくに好んで、蛾や蝶類の幼虫を、

そう、、、、、、、、イモムシを餌とする。

しかもでっかい獲物に対しては、数匹で共同作戦を行う。

同じ石碑上で越冬する相手が、こんな捕食者では困るだろう。 

それは嫌なはずだ、と、人間の目線では感じる。

エノキの幹に、ツヤアオカメムシ がいた。

たまたま、そこにいただけだろう。寒くて、動けなくなっただけだろう。

別にそこが好きな場所でもなく、そこに留まる必要性もなかった、はずだ。

でも、そこで、じっとしている。 たまたま。

ツヤアオカメムシZC272632.jpgこんなとこ、モズの目に止まったら、アウトだよ。

グサリ、と早贄に立てられるよ。  そして、寒い朝が続けば、モズの朝食メニューに

なっちまうんだよ。

( 写真: オリンパス OM-D EM-5 M.60ミリマクロ M.12-50ミリズーム FL-300R )




松山空港、12時10分発の便は15分遅れで離陸した。

しかも直前まで何のアナウンスもなく、搭乗口もビルの真反対側に予告なく変更していた。

松山空港ZC272660.jpg海側からの向かい風が強烈で、離陸滑走路に入って静止した機体が、

ジワリジワリと後退しているのが、車輪を見ていてわかった。 「こりゃあ、揺れるなあ!」

瀬戸内海を上昇し、やがて機体を傾けて航路を九州へと向けた。

新潮文庫、橋本治の「巡礼」を読みふけているうちに、もう九州上空に来ていた。

ZC272661.jpg下界に見えるのは大分県だろう。

昨日、橋本治の「橋」を読み終えたばかりだが、同じ著者の本を続けて読みたく、

松山の明屋書店で買い求めたのが「巡礼」だった。 しか、なかったのだが、、。

やがて「あと15分で鹿児島空港に着陸します。」とのアナウンスが流れた。

ゆっくりと時計回りに旋回する窓の外には、高千穂岳とその奥の韓国岳が見えていた。

いつも庭から見慣れている山容を、こうして上空から見下ろすことは滅多にない。

当たり前だが。

霧島山ZC272665.jpg「かなり揺れが予想されます。」とのアナウンス通り、いきなりガクンと急降下したり

左右にお尻を振る機体の後部座席で、本を閉じた。 やはり、酔いそうだった。

滑走路目指して降下していく時間が、やけに長く感じた。 

狭い機内から解放されたい、

早く地面を踏みたい、という気持ちが強かったのだろう。

窓の外と、機内の様子とを見比べながら、どちらも現実だが、でもこの隔たり感は

すごく大きい、などと、何度も視線を移動させながら、ぼんやり考える。

壁一枚外は、誰も手を差し伸べてはくれない、死の世界なんだ。そこをこうして

移動している自分は、何だろう?

林や道路や建物が、グングンと接近してきて、滑走路にいよいよ下降していることが

実感できたとき、「さあ、揺れるぞ!」と身構えたが、それは肩透かしを食った。

機体は綺麗に穏やかに、タイヤに身を任せていった。

私の座席は11C、の窓際。11Bの隣は空席だった。

最後部座席12番代は空席だったので、私が一番最後部に座っていたことになる。

12番には窓が無い。ゴロンと横になれたのになあ。惜しいことした。

空席ZC272672.jpg空港に着いてわかったことだが、貨物室は後部座席背面壁のすぐ後ろのスペースにあった。

(写真: オリンパス E-M5 OM-D M.12-50ミリ )













我が家の虫

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昨夜、駐車場に車を入れていたとき、チョウの姿がライトに照らされて

目に止まった。その瞬間には「モンシロチョウ!」と思ったのだが、

きついライトに照らされ白っぽく見えたのだろう。今朝、覗き込むと、キチョウであった。 

キチョウ701A9780.JPG越冬場所の一つではあるのだろうが、条件しだいでは移動しそうな予感がする。

キチョウは、真冬でも暖かい日には飛び出すこともある。

玄関室内の壁には、スナゴミムシダマシの一種が歩いていた。

スナゴミムシダマシ701A9762.JPG昨日、持ち帰ったモンシロチョウの卵の一つが、孵化していた。

寒さで孵化しないこともあるので心配していたが、これで安心できた。

もう一個の卵も孵化兆候が現れている。

(写真:     Canon EOS 5D Mark III    EF100mm f/2.8L Macro IS USM

            MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo  430EXⅡ )





都城市、安久児童館の無農薬菜園に行ってみた。

目的であったモンシロチョウの卵はすぐに見つかったが、孵化するかどうか

少し心配でもある。暖かい日には、まだモンシロチョウが舞うこともある。


近所の畦道を歩けば、次々とトノサマバッタが跳ね飛ぶ。  皆、とても元気だ。

地表面の気温は結構、高いのだろう。

トノサマバッタ3Z5A5762.JPGただし、トノサマバッタの餌が豊富であるとは言えない。 

普段はひたすら草むらに潜り込んで寒さに耐えているのだろう。

こんなトノサマバッタなら、モズの獲物にならないほうがおかしい。

そこで、「はやにえ銀座」の一つを覗いてみた。

予想は適中!   ウメの枝先に、すぐ見つかった

はやにえ3Z5A5778.JPG褐色型のトノサマバッタは左後ろ脚の付け根あたりを、グサリと刺し込まれていた。

体はまだ柔らかいが、すでに息絶えていた。

モズのお腹は満ち足りていたのだろう。 しかし、朝晩の冷え込みは厳しいから、

明朝あたりに、これをついばむかもしれない。

(写真:    Canon EOS 5D Mark III     EF8-15mm f/4L FISHEYE USM

        EF100mm f/2.8L Macro IS USM  270EX-Ⅱ  ) 

明日は、四国、松山に移動します。





庭に移植しておいたキャベツに、ヒメアカタテハがいた。

ヒメアカタテハ3Z5A5729.JPG鱗粉が剥げ落ち、翅端も破れている。 羽化してからかなりの日数を経ているか、

あるいはクモの巣網に掛かったりして、災難続きだったのかもしれない。

実際、ジョロウグモの巣網でもがいているヒメアカタテハを先月、見ている。


隣のキャベツには、ツチイナゴが気持ちよさそうに休んでいた。と、

私は感じた。

ツチイナゴ3Z5A5731.JPG一昨日の夜に負傷した両足向こう脛の傷のため、長靴を履けなくなった。

履いて歩くと結構、痛くてすぐに脱いだ。

ズボンの布越しではあったが、外傷もあってその傷が癒えないからだ。

それでも山仕事をやっていると、向こう脛に物があたる場面は多く、そのたびに

「ウウウウ~!!」と一瞬、動きが止まる。

小学生の頃は毎週のように擦り傷が絶えなかったけれど、すぐに傷は治った。

当たり前だけど、今はそうはいかない。









東隣との境界に茂ったセイヨウアサガオを処分した。

蔓がクヌギの梢まで這い上り、大きなカーテンみたくなっていた。

その作業を終えた頃、私の肩にイチモンジカメノコハムシが止まっていた。

茂みのどこかに潜り込んで冬越ししていたのだろう。

キンモクセイの葉上に置いたら、すぐに葉裏へと移動していた。

イチモンジカメノコハムシIMG_7700.JPG昨夜、車内に忘れ物があって、それを取りに行った。

暗闇の中、懐中電灯無しでは危ないかな、と一瞬思ったのだけど、すぐそこ、

という思いで玄関を出てズカズカと歩んでしまった。

ところが数歩進んだところで、私の体は宙に浮いて、コンクリート地面にでんぐり返しに

なった。  物凄く痛かった。 向こう脛を不意打ちに強打したわけだから。

あまりの痛さにしばらく地面にころがったまま悶絶していた。

これまでにも、車を車庫入れするときに死角になってバンパーを傷つけたこともある、

コンクリートブロック。  あまり意味のない、この構造物を、

今日は「ぶっつぶし」た。

ブロック壊しCIMG2838.JPG2.7キロのハンマーが大活躍。 いわゆる、バリアフリーにしたのである。

山仕事もあれば、こうして土方仕事もある。

これまで長いこと、アパート、マンション暮らしだったけど、自分の家を持つと、いろいろ

あります。







延岡のベニツチカメムシはすでに土中へと潜り込み、

地上の集団は姿を消していた。一年中、集団を形成するベニツチカメムシも、

酷暑の夏と、厳冬期においては、文字通り、地中のカメムシとなる。

これまで越冬集団との誤解も多くあったが、ベニツチカメムシの集団はまったく

事情が違うのである。冬越しのために集合するのではない。

さて、先日、宮崎県南でもボロボロノキがあり、ベニツチカメムシを見つけた、という

情報をいただいた。極めて貴重な情報であった。

さっそく、今日のこと現地に赴いてみた。

ちょうど次男のバスケットボールの地区大会が、その近所で開催され、

私は送迎班でもあったので好都合だった。

現地に着いてすぐ、たしかにボロボロノキが数本あって、しばらく探ってみると、

集団がいくつか見つかった。

ベニツチカメムシ集団3Z5A5590.JPG県南は延岡よりかあきらかに暖かい。

だからか、集団はまだ残っていて、地面に潜り込んだ個体は少ない。


ボロボロノキ

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延岡では、ボロボロノキを探して歩いた。

今の時期なら落葉も進んで、林や森の見通しがいい。

実際歩いてみると、見落としていたボロボロノキを次々と見つけることができた。

これまで把握していた本数が、一気に3倍には増えただろう。

ボロボロノキは落葉樹だが、まだ葉がわずかに残っている木もあって、

だから落ちたばかりの青い葉も多い。


ボロボロノキ3Z5A5364.JPG
地面を見ていれば、ボロボロノキの所在を突き止めることができるのも

今の時期だからこそかもしれない。葉は紅葉せず、青いまま落ちてしまう。

もっとも、ボロボロノキがあっても、ベニツチカメムシが繁殖するためにはいくつかの

環境条件が必要だ。

ボロボロノキを知りつくすために、歩く。   この時間を大切にしたい。





ジョロウグモ

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一昨日、昨日とこの時期にしては、雨が続いた。 いいお湿りにはなった。

わが家の林でも、地面から水蒸気がさかんに上っていた。

yge IMG_2548.JPGジョロウグモも産卵を終えて数が減ったが、まだ巣網で頑張っているものもいる。


ジョロウグモIMG_2579.JPG( 写真 :     Canon EOS 6D     EF24-70mm f/4L IS USM  )

本日は、延岡に移動。延岡まで2時間は掛かるが、今年度中に高速道路が県内全線開通

となる予定。そうなると、もう少し時間短縮できそうだ。


一日、雨

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昨日から延岡に行く予定だったが、雨のため延期とした。

今日も引き続きほぼ一日中、雨だった。 

午後5時半頃、雲に隠れていた霧島山がくっきりと姿を現した。

霧島山L1180461.jpg
( 写真: OLYMPUS OM-D E-M5 M.40-150ミリズーム )


室内での撮影準備が完了できず、撮影作業は後日へ持ち越しとなった。

仕方が無いので、来年の手帳やノート類を文房具店で購入。

新規の家庭用ノートパソコンを納めるスペースを拵えるため、板や金具もホームセンターで

購入し、少し工作をした。板を切断し、足金具をネジ止めしただけだが、ガッチリ丈夫な

区分け棚が完成。費用は2000円程度。



一ヶ月前、ヨモギの葉を綴った中に蛹を見つけた(11月17日)。 体長:2センチ。

すぐには種名がわからなかったので、羽化を待つことにした。

イチジクキンウワバ蛹IMG_7543.JPG

数日前から蛹の色変わりが始まったので、羽化に備えたケースに移しておいた。

3Z5A5321.JPG本日、午後2時前後に羽化していた。

イチジクキンウワバ701A9704.JPGヤガ科の イチジクキンウワバ であった。

ヨモギで育った可能性が高いが、確信はない。本種の食草は、ゴボウ、イチゴ、ゼラニュウム

スイートピー、などが食草として知られている。

なのに、イチジクキンウワバという和名がついたのはなぜだろうか。

( 写真:     Canon EOS 5D Mark III + MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo

          +EF100mm f/2.8L Macro IS USM

         Canon EOS Kiss X6i + EF-S60mm f/2.8 Macro USM    )



アリジゴク

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ちょっとした崖であっても、そうそう多くはない。なので、限られた場所の

崖は、貴重である。なぜ、貴重なのか?

そこには雨が掛からず、年中、乾燥した砂地がある。

サラサラの砂地を生活環境として必要とする、昆虫がいるからだ。

誰もが知っているその代表種は、アリジゴク。

近くの山上にある崖には、すり鉢状の「アリジゴク」が並んでいる。

しかし、私はアリジゴクを探そうとしたのではなく、目的は別の昆虫にあった。

残念ながらその目的は果たせなかったが、副産物として掘り出した幼虫の

ほぼ全部がウスバカゲロウであった。ただ、そのなかに一頭だけ、

ウスバカゲロウとは別種のアリjゴクが混じっていた。

ウスバカゲロウ701A9687.JPG写真画面右下が、ウスバカゲロウの幼虫。 すり鉢状の巣穴を作りその底に潜む。

画面左上の黒っぽい幼虫、種名はわからないが、すり鉢状の巣穴を作らない、

徘徊性のウスバカゲロウ科の一種である。

なぜなら、この幼虫は前進歩行をするからだ。

すり鉢状巣穴を作るウスバカゲロウ幼虫は、前には進むことができず、後ろに

下がることしかできない。後ろに下がりながら、グルグル輪を描くように身を沈め、

あのすり鉢状の巣穴を完成させる。

写真の2種は見た目にも形態の明らかな違いがわかるが、それに加えて

歩き方の違いでも別種であることがはっきりする。

日本のウスバカゲロウ科(約17種)のうち、巣穴を作らない徘徊性の種のほうが

多いが、その居場所を突き止めるのは難しく、

未だに幼虫が見つかっていない種もあるという。

さて、今回、一匹だけ見つかった幼虫はなんだろうか?

成虫まで育てることができたら、種名を確認できるはずだ。

あまり飼育昆虫を増やしたくはないのが、正直なところなのだが、、、。



オオカマキリの終焉

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二日前までは生きていた、オオカマキリの♀。

今朝、獲物を狙っている姿勢のままま、死んでいた。 

オオカマキリ♀701A9675.JPG死後硬直はまだ始まっていなかった。
オオカマキリ♀701A9679.JPGもう少し頑張れば一回くらいは産卵できそうなお腹だったが、

やはり獲物が足りなかったのだろう。

お疲れ様でした。



冬ごし蝶

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先日9日は、月曜日にも関わらず、開園していた目黒自然教育園。

小さなエノキを覗き込んでみれば、アカボシゴマダラの越冬幼虫が次々と

見つかった。 落ち葉をめくる必要もないので、この幼虫探しはとても楽ちんである。

3Z5A4954アカボシゴマダラ越冬幼虫.JPGしかし、やはり気になるのが、在来種ゴマダラチョウの趨勢であろう。

昨日、宮崎市内の叔父の家には、ムラザキツバメの越冬集団が例年通りいた。

ムラサキツバメIMG_2392.JPG門柱に絡んだカポックに5頭のムラサキツバメが集っていた。

この場所がなぜ越冬場所(集合)に選ばれるのか? 

住宅街の一角にして、近くに林や森があるわけでもない。





しばらく家を空けているうちに、我が家のクヌギはすっかり葉を落としていた。

落葉IMG_2377.JPG 午後になって、Nさんがやって来た。 「もう葉が落ちたねえ~。今日でも切ろうか。」

シイタケのほだ木用に、クヌギを伐採することになっていた。

「どれを、切るかね?」

さっそく木を選んで天気のいいうちに伐採しておくことにした。

でっかいクヌギと小ぶりのと2本を、Nさんがチェンソーを使って手際よく切り倒した。

Iクヌギ伐採MG_2420.JPGズッド~ン!!我が家の林で3番目にでっかいクヌギだ。倒れた瞬間、かなりの地響きが

した。

ついでに過密になっていたアカメガシワの大木も一本、切った。

伐採したクヌギは来年2月まで寝かせておく。

Nさんが帰ってから、倒したアカメガシワを細かく切断しておいた。もちろんチェンソーを

使っての作業だ。結構、時間が掛かり腰が痛くなった。

倒したクヌギにはクヌギカメムシが何頭かついていた。

交尾カップルもいたし、産卵中のメスもいた。

卵塊も多くついていたが、6~10メートルの高い位置に集中していた。

これではまったく気づかなかったのも当然。目の届かないこんな高所でも産卵するのだ、

と初めて知った。

クヌギカメムシIMG_2432.JPG霧島山の最高峰、韓国岳の冠雪がよく見えた。 画面右奥。

霧島山IMG_2398.JPG

ときおり小雨もあって、洗濯物を外干しからガレージの下へと移した。

気温も低い。

物置小屋のアルミ戸に枯れ枝にしか見えない、シャクガ類の幼虫がいた。

体長:1.3センチ。 見つけたのは昨日の昼間。

エダシャクIMG_7685.JPGこのシャクガ幼虫は、冬のクヌギやコナラでよく見かける。小屋の屋根上までクヌギの梢が

伸びており、接触はしていないが、シャクガ幼虫が糸を吐いて屋根まで下降してくることは

可能だったであろう。何らかのアクシデントが生じて、幼虫はクヌギを離れることになった

のかもしれない。ただし、幼虫は真冬でも気温が高い日には冬芽を食すし、いづれは

クヌギなり食樹に戻っておくことは必須の課題であるはずだ。

玄関の引き戸には、ツチイナゴが潜んでいる。

ツチイナゴIMG_7687.JPG本種は成虫越冬だが、気温が低い日でも元気に飛び跳ねる。

トイレの窓の隙間には、タイワンクツワムシが窮屈そうに納まっている。

タイワンクツワムシIMG_7692.JPG我々の目から見れば、アルミサッシ材などにピタリと身を添えるのは、

いかにも寒そうに感じてしまう。

何もそこでなくても、と意見したくもなるが、昆虫たちの場所選びにはもっと別の条件が

関わってのことであろう、と想像する。


( 写真:     Canon EOS Kiss X6i     EF40mm f/2.8 STM +魚ロ目8号レンズ )



通称、目黒自然教育園を訪れたのは、昨日(9日)のこと。

ここで2004年6月5日に催された観察会には講師として参加。

あれからじつに9年も経っている。

ほとんど陽射しもなく気温は低かったが、ヒメハサミツノカメムシの♂がいた。

寒いためじっとして動かなかったが、撮影しているうちにゆっくり歩き始めた。

3Z5A4917ヒメハサミツノカメムシ♂.JPG体の色は赤茶けているが、これは越冬色になっているのであって、

本来は鮮やかな緑色。  越冬後、来春にはまた、鮮やかな緑色に戻る。

食痕のついたアズマネザサの葉をめくってみると、ヒカゲチョウの幼虫がいた。

うっかり指で触れてしまったら、体を丸くして地面に落ちた。 擬死だろう。

ヒカゲチョウ目黒3Z5A5065.JPGクロヒカゲ幼虫がネコ顔ならば、本種ヒカゲチョウは、ウサギ顔とでも言えるだろうか。

平日でしかも寒かったが、入園者の姿はポツポツあって、さすが東京と思った。

こうした自然環境を温存し維持管理している公園が、

都城市や三股町周辺には皆無なのが残念だ。







昨日、8日は練馬区の石神井公園を歩いてみた。

日曜日とあって、人が多かった。

同行の葉子さんが、クヌギの幹に止まっていた、キノカワガを見つけた。

3Z5A4807キノカワガ.JPG見事な擬態のキノカワガに、葉子さんは、たいへん喜んでいた。

画面中央、少し左寄りに、キノカワガはいます。  わかるかな?




打ち合わせ

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宮崎に暮らしている私は、仕事上、年に1,2回は上京している。

今年は今回を含めて異例の5回となった。

通常、出版社での打ち合わせが目的なのだが、今年は撮影の仕事で3回、

東京を訪れた。

東京には25年間暮らしたので、人生のなかで第二の故郷という感がないでもない。

かつて通った(7年前まで)フィールドを歩くと、言葉にできない熱いものを感じる。

駆け出しのころの情熱を思い出す。


東京での楽しみの一つは、書店巡りだ。

初めて出会う本は、書棚から手にとってみたい。新宿西口、モード学園コクーンタワーの

地下にある「ブックファースト新宿店」に入ってみた。本棚がどこまでもどこまでも続く。

平日の昼間なのに客の数も多い。うっかりしていると、人とぶつかりそうだ。

しばらくして、地上に出てみた。ベンチはないが、腰かけるスペースがある。

大きなポッドにミカンの木が植わっていた。アゲハ類の越冬蛹でもついているか、

と少し見てみたが、さすがに見当たらなかった。 食痕は少しあった。

足元のコンクリートに鳥の糞がやたらと落ちていた。見上げればクスノキがあった。

そのうちに、ヒヨドリがやって来た。しかも、ギーギーギーとうるさく囀る。

「何かあるんだな。」と見守っていると、クスノキの黒い実がお目当てとわかった。

ヒヨドリは慎重だ。しばらくにぎやかにしていたが、実を2,3個ついばむと、去って行った。

ヒヨドリの撮影にはずいぶんと時間を費やしたことがある。

いづれは、ヒヨドリの写真にも決着をつけんとなあ。

今夜は、お世話になっているフォトライブラリーの忘年会に参加。






シロアリを知る

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昨日から東京。

宮崎空港~羽田空港~山手線~JR新宿駅、と移動中、私の服装はかなり浮いていた。

着用している上着は、Columbia の登山用パーカーだが、色は明るい草緑色。

ある方からは「ヤママユの繭色ですね。」と言われたこともある。

しかし、周りを見渡すと、駅や街中を歩く人々の服装の大半が

黒色かグレー系統だ。見事なほど色が統一されている。

自分ひとり、色違いなのが気になったが、今、宮崎の山中は狩猟期真っ最中。

狩猟期間は来年3月まで続く。 

したがって、山に入るときはできるだけ派手で目立つ服装にしないと、

誤射される危険性があるのだ。  都会に出たときくらい、着替えてもいいのだが、

今回はフィールド歩きも予定している。上着を別途、用意するのは荷物になるので止めた。

さて、昨日、移動中に読み終えたのは

松浦健二さん著『シロアリ 女王様、その手がありましたか!

(岩波科学ライブラリー)岩波書店

今年の2月に出たばかりの本だ。身近に生息するヤマトシロアリの生態について、

まさに「目から鱗の驚き」があった。 これまでシロアリの撮影は難しいものがあったが、

彼らの生態の謎が見えてくると、観察をあらためてやり直してみようと思った。






初冬

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今朝も霜が降りた。  霧島山の高千穂岳が朝焼けに輝いていた。

IMG_7679.JPG落葉が進み、私の林も明るくなってきた。

3Z5A4592.JPG7年前は笹に埋もれて、クヌギが何本あるのかさえ、解らなかった。 

クヌギを一本づつ発掘するような作業が、果てしなく続いた。

今また、その作業の続きが始まっている。かなりの時間と労力を要するが、この冬に

どこまで進めることができるだろうか。 上の写真画面で言うと、右手奥になる。

そこはまだ、荒れたままである。

エノキの葉もずいぶんと、色づいた。 ゴマダラチョウ幼虫もまるでカメレオンのように

色変わりしてきた。

3Z5A4656.JPGエノキの葉は、うっかり触ると落ちてしまう。 しかし、幼虫の休んでいる葉は、

葉柄のところでシルクの安全帯が拵えてあり、容易にははずれない。

でも、ゴマダラチョウ幼虫がエノキを下って、地面の落ち葉へと潜り込むのは、もうすぐだろう。

今朝のこと、スッポンタケを見つけた。先月から数えて、これで5本目である。

ハエ男としては、嬉しい香りが漂う。

3Z5A4637.JPG

       明日、ブログ更新を休みます。





本の紹介

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昆虫写真家・中瀬潤さん の本が届いたので、紹介します。

「うまれたよ!コオロギ」
「うまれたよ!アメンボ」 岩崎書店 の2冊です。

IMG_2374.JPG
IMG_2373.JPG本書を初めて拝見して、中瀬さんの繊細な情感たっぷりの写真に、感動しました。

コオロギ(エンマコオロギ)やアメンボを、ここまで丁寧に撮影された写真を、これまで

見た事がないように思います。

中瀬さんからは、撮影の苦労話など聞いてはいましたが、こうして本の形になってみると

さすがです! 本書には盛り込めなかった、素晴らしいシーンの写真もきっとたくさん

あるでしょう。 

みちのく仙台にお住まいの中瀬潤さん。今後のご活躍を、大いに期待したいものです。



ハエ男の仕事部屋

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室内撮影はできるだけ減らすようにしているが、撮影内容によってはそうも言ってられない。

            今日は、私の小さなスタジオを紹介します。 

3Z5A4492スタジオ.JPG撮影セットは4台組んでいて、継続撮影中、撮影待機中、と、いろいろ。

気を付けて歩かないと、どこかで何かを蹴っ飛ばしそうだ。 

撮影内容によっては状況がガラリと変わるので、いつもこんな光景とは限らない。


先月、ノートブックで使っていたWIMAXを解約した。

これは主に松山の実家で使用していたのだが、天候条件によっては極めて接続が

不安定となり、ときとして使い物にならないことが多かった。

それでバカバカしくなって止めることにした。 デジタル環境もこれではなあ。

契約解除を電話で申請したら、先方のオペレーターはかなり食い下がってきた。

「なぜ、解約ですか?どうして?」とうるさい。 

「解約したいのに、理由を述べないと解約できないの?」と言って、手短に電話を

切った。

まあ、電波通信でのネット接続というのも、どこかでは、ほどほどにして欲しいと思う。

だから、モバイバル通信はできる限り、個人的には使いたくない。