石碑の虫たち

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昨日の松山はかなり冷え込んだが、

朝になってようやく雨も上がった。実家のすぐ傍にある、エノキとそれに並ぶ石碑。

石碑には、「正友神社」と刻印されている。

エノキと石碑ZC272608.jpg
これまでにも何度か紹介してきた場所だが、石碑にはエノキから降った、

ゴマダラチョウ幼虫がそこで越冬することも珍しくはない。

ゴマダラチョウ幼虫ZC272636.jpg冷たい石の表面で越冬とは?、、、、どうしても人間の感覚で捉えてしまうが、

幼虫にとってそんなことは、どうでもいい。

むしろ、彼らが気になるとすれば、捕食者である、ヨコヅナサシガメ幼虫集団で、あろうか。

ヨコヅナサシガメZC272619.jpg気温が低いから、団子状態になっているが、少しでも穏やかな日には、獲物を

求めて徘徊する、肉食カメムシなのだ。 とくに好んで、蛾や蝶類の幼虫を、

そう、、、、、、、、イモムシを餌とする。

しかもでっかい獲物に対しては、数匹で共同作戦を行う。

同じ石碑上で越冬する相手が、こんな捕食者では困るだろう。 

それは嫌なはずだ、と、人間の目線では感じる。

エノキの幹に、ツヤアオカメムシ がいた。

たまたま、そこにいただけだろう。寒くて、動けなくなっただけだろう。

別にそこが好きな場所でもなく、そこに留まる必要性もなかった、はずだ。

でも、そこで、じっとしている。 たまたま。

ツヤアオカメムシZC272632.jpgこんなとこ、モズの目に止まったら、アウトだよ。

グサリ、と早贄に立てられるよ。  そして、寒い朝が続けば、モズの朝食メニューに

なっちまうんだよ。

( 写真: オリンパス OM-D EM-5 M.60ミリマクロ M.12-50ミリズーム FL-300R )



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