2014年1月アーカイブ


一月も終わり

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タラノキIMG_3411.JPG
夕映の中、タラノキのシルエット。 毎春、新芽の成長を眺めて楽しんでいる。

「採っていいよ。」とは、言われているけれど、遠慮してしまう。

今日は妙に暖かいので、もう春はすぐそこまで来ていると、錯覚しそうになった。

オオイヌノフグリもホトケノザも、いっぱい花を咲かせていた。

まだまだ、南九州とて寒い日はあるだろう。

でも、明日から2月となると、なんだか落ち着かない気分だ。

いつもの柿の木。

IMG_3426.JPG
( 写真:   Canon EOS 6D    EF70-300mm f/4-5.6L IS USM )


チョウの翅

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今日は二回更新。 まずは、ご覧あれ。

翅脈転写.JPG
ある蝶の、うしろ翅の鱗粉転写。  光の当たる角度により、様々な輝きとなる。

ずいぶん昔、中学生の頃。 蝶に憧れた時代が懐かしい。 そこから、虫の世界に入った

けれど、虫だけにとどまらなかった。 自然のことは、何でも知りたい。

( 写真: Canon EOS 5D Mark III   MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo )

すごいタイトルです、この本! 先日、献本いただきました。ありがとうございます。

本の紹介IMG_7990.JPG日常の食卓では、ゴミとしか見られない、骨。 そこをついた、本です。

そうではないです、と。  コンポストに放り込むにも、躊躇するのが、骨ですね。

実は、ちょうど先日、吉村昭の「少女架刑」「透明標本」を、読み終えたばかり。

人の死について、そして屍についての、濃いお話を咀嚼していたので、

まさに、グッドタイミングでもありました。




丸くなる

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越冬中、ほとんど食事は摂らない。林の下生えのササの葉裏に潜んでいる。

クロヒカゲ幼虫IMG_7974.JPG
丁寧に葉をめくって探したつもりだが、クロヒカゲの幼虫は丸くなって、地面に落っこちた。

幸いすぐにその姿を見つけることができた。 ちょっとした振動には、敏感なのだ。

一旦、擬死状態になるとなかなか動いてはくれない。 そっと落ち葉布団をかけておいた。

夕方の散歩で毎日、出会う、ご婦人お二人。  近所の顔見知りの方達だ。

いつもの柿の木を通り過ぎて行った。 最近、散歩コースが変更になって私と交差する

タイミングが少なくなった。

散歩IMG_7987.JPG仲の良いお二人は、歩きながらずっと話が途切れない。 遠くからでも聞こえる元気な会話。

毎日なのによく話題が尽きないものだと、私には不思議に思えてならない。

( 写真:   Canon EOS Kiss X6i     EF-S60mm f/2.8 Macro USM )




糞虫新年

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新しいフィールドの地主の方へ挨拶に行った。

これから数年かけて観察と撮影のために通うフィールドである。

今までは、阿蘇山にずっと通ってきたが、往復7時間の行程は

体力的にも経費的にも、とてもキツかった。

新しいフィールドは県内にある。

挨拶を兼ねて、撮影の目的など時間を掛けてお話してきた。

ダイコク♂701A0343.JPG
( 写真:  Canon EOS 5D Mark III     EF100mm f/2.8L Macro IS USM )

とは言え、阿蘇山には四季折々、出掛けたい。 その気持ちに変わりはない。



目玉親父

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三股町図書館・文化会館の植え込みを見に行った。

昨年、クスサンが多数、営繭したので、次世代の卵があるかと思った。

繭がついていたのは、アメリカフウ(モミジバフウ)である。

モミジバフウ701A0290.JPG
すっかり落葉した梢では、繭殻がよく目立つ。 それもいっぱいある。

いや、ものすごくあるのだが、誰一人として気付いていない。 多分。
 
クスサン繭殻701A0294.JPGさて、卵はすぐに見つかった。  それもかなりの数だ。

クスサン卵701A0316.JPG眼玉親父がゾロゾロ。 ほとんどが私の目線の高さの幹表面。高くても2m程度。

こうして多数の卵を産むには時間も掛かる。だから足場がしっかりした幹が選ばれる

のだろう。

  昨年の孵化殻も多かった。それはそうだろう。

卵塊の数はかなりだ。  これほど多くのクスサン卵塊を一箇所で見るのも、始めてのこと。

「あ!役場の方、だからといって、卵を駆除しようなどと考えないでくださいね。」

なんて心配は必要ないだろうとは思う。そもそもアメリカフウでクスサンが発生している

ことに誰も気づいてはいないからだ。 もっとも植え込みの管理を委託されている業者が

この事実に気づけば、さっそく殺虫剤を散布するだろう。仕事だからね。

アメリカフウが丸坊主になるほどまで大発生していないので、それが幸いかと思う。 

まあ、しかし、なんでわざわざ海外のアメリカフウを植えるのか、不思議。

( 写真: Canon EOS 5D Mark III   EF100mm f/2.8L Macro IS USM )




山仕事

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クヌギとナナミノキの剪定作業が決まったので、木の周辺を片付ておいた。

ナナミノキの手前にあったイヌビワは作業に差し支えるので、根元から切り倒した。

チェンソーを担ぎ出したついでに、前から気になっていたウメの木も切り倒した。

ウメは2年前に何故か枯れてしまった。 ずっと立ち枯れたまま放置していた。

それ以前は豊作続きで、ウメ酒や梅干を毎年、漬けていたのだが。

イヌビワは手鋸と鉈でサクサクと解体できたが、ウメはチェンソーを使って細かくした。

今日は一段と暖かく、作業していると汗ばむほどだった。

材を運んでいると庭の片隅から、なんとタイワンクツワムシの鳴き声がした。

弱々しいが、はっきりと聴き取れた。 そういえば、切り倒したウメの根元近くで

ナナホシテントウも歩いていた。  

ナナホシテントウは夏の暑さは苦手だが、寒さには強いほうだ。

花壇のコンクリートブロックをどかしたら、モンシロチョウの越冬蛹が付いていた。

モンシロチョウ蛹701A0219.JPG帯糸で体を固定しているところなどは、なんとも人間の技っぽく見える。

電柱で電気工事している兄さんの姿だ。

(写真:    Canon EOS 5D Mark III    EF100mm f/2.8L Macro IS USM )




朝は庭の蛇口に氷柱ができるほど冷え込んだが、

日中は陽射しもあって、この時期としてはかなり暖かい一日だった。

それでか、虫も調子が狂ったか、ひょっこり姿を晒すことになる。

クロウリハムシ、ヨモギハムシ、そして、写真のミナミアオカメムシ。

止まっている板はダイコクコガネの飼育に使った箱の外壁。

ミナミアオカメムシ701A0230.JPG夏~秋にかけての活動期には薄緑色だった体色が、ご覧のような褐色になっている。

いづれ活動期に入ると、体色は元に戻るから、それが不思議ではある。

カメムシを見つけたら必ず手にとるのが、私の習性でもある。

ミナミアオカメムシ701A0226.JPGカメムシ臭を嗅ぐためだが、いくらいじめても、匂いを出してくれなかった。 

 
 さて、今日は業者の方に切り詰めたいクヌギとナナミノキを診てもらった。

職人さん3名で、一日仕事のようだ。 予算は想像していた額以内に納まりそうだ。

料金について、職人さんの日当以外で大きくなるのが、伐採した枝や幹の処分だが、

これは問題無い。伐採したものは敷地内に積み上げておけばいいからだ。

よそなら扱いに困るゴミになろうけれど、私にとってはむしろ宝の山のようなものだ。

隣の畑の持ち主にも、さっそく話をしておいた。

畑の植え付けはまだしばらく先になるとのことだし、伐採作業時には枝を畑に落とす

ことも、了承を得ておいた。

畑の持ち主、 Mさんはあちこちに畑を所有し、いつも

どこかで働く姿を見かける。寡黙な方だが、私と目が合うといつも、にこやかな笑顔を

返してくれる。 挨拶に行った私に、干し柿と大きなミカンをくれた。

庭には、子犬が三匹、繋がれていた。 その親犬が奥のほうでにぎやかに吠え立てる。


夕方の犬の散歩。

歩き始めてすぐ、隣のクヌギ林の梢に、ヤママユの越冬卵が見つかった。

ヤママユ越冬卵701A0243.JPG昆虫の卵としては、でっかい。 だから、すぐに見つかる。 遠くからでも。


( 写真:    Canon EOS 5D Mark III    EF100mm f/2.8L Macro IS USM )




林の手入れ

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冬の間にやっておくべき山仕事がいくつもある。

しかし、正月以来、まったく手をつけていない。どこかで日を決めて、あるいは

一日のうちのこの時間帯だけ、とか、小刻みでもこなしたいところだが、、、。

日常の仕事に引っ張られてしまう。 

日没後、敷地の西側に並んだ木々。

クヌギとナナミノキIMG_3354.JPG画面右端が、クヌギ。  真ん中の黒々とした木がナナミノキ。そして左端が、コナラ。

で、樹高を半分まで切り詰めたいのが、右の二本の木である。

明日、いよいよ業者の方が来てくれることになった。

以前に見つけておいたクリ林のはやにえは、そのまま残っている。

はやにえ701A0188.JPGウメとクリに立てられたトノサマバッタのはやにえは、無傷のまま。

食うに困るほどでもなく、どちらかといえば後回しにしたい食料だろうか。

狩りが順調過ぎたせいもあるだろう。





都城市、有水の森を少し歩いてみた。

有水の森IMG_3319.JPG
( 写真:     Canon EOS 6D    EF17-40mm f/4L USM )

画面手前が広場なのは、これは奥(右手)にあるスギ植林から伐採木を

運び出すために拓かれたのである。 地面に皿状の大きな窪みがあちこちにあり、

イノシシやシカが多いことが窺える。     笹の葉には、シカの食べ跡があった。

鹿の食痕701A0105.JPG
( 写真: Canon EOS 5D Mark III   EF100mm f/2.8L Macro IS USM )

午後からで、あまり時間がなかったこともあり、とくになんの成果も上がらず。

ただ、数年前に比べて、スギの伐採作業がかなり入って、ぽっかりと荒地が

広がっている場所が目に付いた。伐採したあとはどうなるのだろう?

またスギを植えるのだろうか。

うちに戻って車から降りたところ、エノキの枝先に目がいった。

車から1メートルしか離れていない。いつも見慣れた光景だが、エノキの枯れ葉が

枝に残っているのが気になった。 今日まで見落としていた。 

よく見れば、やはり、ゴマダラチョウの越冬幼虫がいた。

樹上越冬701A0110.JPG
( 写真: Canon EOS 5D Mark III   EF100mm f/2.8L Macro IS USM )

幼虫は葉柄から枝にかけて入念に糸を吐いているのがわかる。

これなら、風に吹き飛ばされなくて済む、が、しかし、乾燥からどうやって

身を守っているのだろう?  アカボシゴマダラ幼虫についても同じことが気になる。



     夕方、犬の散歩。 いつもの柿の木。

柿の木IMG_3333.JPG
( 写真:     Canon EOS 6D     EF17-40mm f/4L USM )









耕作放棄地

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高齢化などにより、各地で耕作放棄地が増えている。

その土地を有効利用しようという様々な動きもあるが、土地所有者特定だけでも

複雑な上、法的にも障害となることが多いそうだ。 そこで、法改正をする、

というニュース報道も聞いた。 どう展開していくのか、興味深い。

さて、我が家の周りにもそういう荒れた土地がいっぱいある。

耕作放棄地IMG_3254.JPG人が使わなくなった田畑は、全国どこでも同じ光景の、セイタカアワダチソウ群落。

とくにここは谷津田の最奥部にあり、人目にもつかない。

こちらは、ヒメムカシヨモギ?だろうか、それともアレチノギク?オオアレチノギク?

      畦道に残ったキク科のドライフラワーだ。

噴煙みたい701A9979.JPG一瞬、私にはそれが、桜島の火口から高く上る、噴煙に見えた。

普段、桜島の山容を眺めることはないが、ときに高く上る噴煙が見えることもある。


( 写真上:  Canon EOS 6D  EF24-70mm f/4L IS USM 

         写真下:   Canon EOS 5D Mark III    EF70-300mm f/4-5.6L IS USM )









(本日の更新は2回。)

昨日は地区で、一斉野焼きが午後から行われた。

野焼きIMG_3263.JPG畦道や雑草に埋もれた畑に火が入る。  しかし、風が弱かったこともあり、火の勢いは

そこそこで、燃え残りも多く目立つ。 例年、燃やされてしまう桑の木がふと、気になり、

覗いてみた。毎年燃やされても夏ころにはすっかり復活する。今年は意外にも桑の木の

ところだけ、野焼きを免れていた。      それなら、と枝を眺めること3秒。

すぐにクワエダシャク幼虫が次々と見つかった。 
  
クワエダシャクIMG_3280.JPG中でもこの2匹の幼虫は、連携して?蔓に化けている! まさか!? 偶然だろうね。

 さすがにこれは最初、見落としそうになった。 いや完全に見落としていた。

通常はこんな具合だ。 

クワエダシャクIMG_3275.JPG
シイタケのコマ打ちは、来月に予定している。

古くなったほだ木は近いうちに片付けるが、これもふと思いついて、

アルミフレームを置いてみた。 偶然にもピッタリと納まった。

日陰用のシートをこのフレームに掛ければいいわけだ。

アルミフレームIMG_3286.JPG
( 写真:   Canon EOS 6D     EF24-70mm f/4L IS USM )


先日、西予市に帰省している間に読み終えた本は、

 重松清「流星ワゴン」(講談社文庫)。  

この物語は、とくに30~40歳代のお父さん向けのメッセージが込められている。

50歳半ばの私でも、かなりのめり込んだ。

八幡浜の街中で、閉店セールしていた「フジ」に入り、半額のワイシャツを買ったあと、

同じフロアの書店で、文庫本を速攻で2冊決めた。 

水木しげる「猫楠」(角川文庫)、と 山本一力「まねき通り十二景」(中央公論新社)。

山本一力さんの本は久しぶり。

息子兄弟二人は本を決めることができず。   「読みたいのあったら、選んでいいよ。

お小遣いで買えとは言わないからさあ。お父さん出すからさあ。」

でも、ワイシャツのサイズ選びには、次男が付き合ってくれた。

採寸の仕方は多分これで憶えてくれただろう。 長男はフラフラとどこかを彷徨っていた。

兄弟、まるっきり、性格が違う。  父子で旅行する機会は滅多になくなった。


クヌギの成長

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西隣の畑に陰を落とす、クヌギ。

問題のクヌギIMG_3246.JPG2006年、この地を初めて訪れたときに撮影した写真を引っ張り出して眺めてみれば、

クヌギの樹高は今現在では倍以上にも伸びている。

横に張り出した枝も太く長く成長し、一本立ちのクヌギは自由奔放にのびのびと育つ。

真夏には大きな日陰を作ってくれて、我が家を酷暑の陽射しから守ってくれる。

などと言えるのは私だけで、隣の畑の持ち主からすれば、迷惑この上ないクヌギなのだ。

おまけに画面左側に少し離れて、ナナミノキ(ななめのき)もクヌギと競うかのように

成長し、しかもこちらは常緑樹だから、一年中、大きな陰を落としている。

以前にも書いたが、ナナミノキは萌芽力旺盛で、枝を切ればそこからもの凄い勢いで

新枝が何本も上へ上へと伸長する。切るほどに逞しく、大きくなっていくのだ。

私ものびのびと育っているクヌギやナナミノキを見上げながら、このままでいいとは

思っていない。     切り倒すことは論外だが、半分の高さまでに切り詰めたい。

じつは、我が家とて、西隣の方と同じ苦情を、東隣のスギ林に対して抱いている。

とくに冬場は朝陽が届くのは午前10時過ぎ。スギの巨大な壁が林立しているからだ。

スギ林の所有者の事情も複雑な上、伐採費用とスギの引き取り価格を

比べて、誰も伐採したがらない。土地を何かの目的に転用するという理由がない限り。

スギ林を何とかして欲しい、という思いはほぼ絶望的なのだ。

それを思うと、私は問題のクヌギとナナミノキの調伐をなんとしても実行せねば、と

考え、まずはプロの方に見積もりをとってもらおうとしているところ。

自分で木に登ってやれば、という意見もあるだろうが、そう簡単ではない。

高所作業車が入れない立地条件でもあり、プロに委ねるにしても厄介には違いない。

( 写真:    Canon EOS 6D    EF24-70mm f/4L IS USM )



冬の花

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愛媛県、西予市滞在、二日目。明浜町の海辺の集落。

嫁さんの実家近くにある「天満神社」には毎回、訪れている。

天満神社IMG_3221.JPGビワの花が咲いていて、メジロがにぎやかに蜜を吸っていた。

ビワの花IMG_3216.JPGアロエの花も集落のあちこちで目立つ。

アロエの花IMG_3241.JPG
アロエは我が家の庭でも路地栽培しているが、冬枯れしてしまうので、

防寒の工夫が必要。植木鉢のものはビニール温室に取り込んでいる。

5時間、車の運転、2時間半の船旅を終えて、我が家に到着したのは、午後7時過ぎ

だった。






クヌギ

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隣接する土地が誰の所有地なのか、かなり気にしている。

なので、三股町役場まで出掛けて、地主の所在は把握するようにしている。

先日、西隣の畑の持ち主の方と、偶然、床屋で会った。

「ああ、新開さん、畑が日陰になるのでねえ、お宅のクヌギを切ってくれませんか。」

「いくら植えても、育たんのよ。」

実際は、私とてほとんどは聞き取れない、この地方特有の方言である。

多分、内容としては間違っていないとは思う。

移転してから7年の歳月が過ぎ、たしかに我が家の木々はどれも、大きく育った。

クヌギIMG_2784.JPG隣接する畑に影響を及ぼしているのなら、これは対処するしかない。

高所作業となるので、知り合いのプロの方に、見積もりをとってもらうことにした。


明日からしばらく、更新を休みます。




昨夜は私の住んでいる集落「田上」で、「おねっこ祭り」が開催された。

おねっこ祭りに参加するのは、今年で7回目となった。

オネッコ祭りIMG_2786.JPG準備作業は昨年暮れに行った。 この祭りは田上俵踊り芸能保存会が主催するもので、

作業は会員のみで行う。   午後6時、会長の開催挨拶でお祭りが始まった。

オネッコ祭りIMG_2824.JPG例年、祭りの夜は寒さが厳しい。ところが昨夜は冷え込むこともなく、風向きも

南側から。北西からの霧島山の吹き降ろしがなかったぶん、、過ごしやすかった。

もっともギンギンに冷え込んだほうが、「おねっこ祭り」にはふさわしいのだろうが。

会場では、鶏肉の炭焼き、しし汁、焼酎のお湯割り、が振舞われる。

オネッコ祭りIMG_2941.JPG狭い集落ではあっても、普段ほとんど顔を合わすこともない近在の方々と

久しぶりの挨拶や会話が弾んだ。


さて、   今朝は午前9時から、後片付けだ。

天気が良ければフィールドに出る予定だったが、朝からどんより曇り空だ。

一人でも人数が多ければ、作業も捗る。 作業服に着替えよう。








岩崎書店 シリーズよみきかせ いきものしゃしんえほん

 「うまれたよ!セミ」 (写真:新開孝 構成・文:小杉みのり )

の見本が届いた。

「カイコ」「バッタ」に続き三冊目。

三冊のいづれもそれぞれに苦労があったが、どれが一番か、と問われれば

この「うまれたよ!セミ」であろうかと思う。

とりわけ土中の幼虫を探すのにたいへん時間を費やしたからだ。

土を掘るというのは、どこでも許されるものではない。結局、自分の所有地で

延々と掘り続け、次男まで加勢してもらい、最後は自力でなんとか掘り当てた。

そのときは締切りギリギリのタイミング。

セミは数年間かけて成長するので、つまり幼虫期間がとんでもなく長いので、

一年中、土中にはいろいろなステージの幼虫がいるわけだ。

それがわかっていても、それを見たいから、撮影したいからといって、掘れば

すぐに出てくるものではない。いや何がしかの幼虫は出てくるのだが、

自分の目的の種類、ステージが出てくるとは限らないから、たいへんなのである。

何度、ヌカ喜びをしたことか、、、、。

3Z5A7040.JPGアブラゼミ幼虫.JPG今朝はかなり冷え込んだ。

それも要因の一つかもしれないが、嫁さんの車(アルト)のエンジンが掛からなかった。

そこで私の車で嫁さんを仕事先まで、送った。

朝焼けの霧島山が綺麗に見えた。

霧島山朝焼け701A9946.JPG( 写真:    Canon EOS 5D Mark III EF70-300mm f/4-5.6L IS USM 

                           EF100mm f/2.8L Macro IS USM  )



カブトムシの幼虫

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私の息子二人は、もう今になっては昆虫に興味を抱かないようにみえる。

それは、かなり私のせいかもしれない。

子供たちが幼い頃からフィールドに連れ出してはいたが、

カブトムシもクワガタムシも、当たり前のようにあっさりと私が見つけ出し、

それでも 「どうだい、お父さんは凄いだろう!」などと自慢もせず、、

子供を差し置いて、私自身が楽しんでいた。  

しかしまたそれ以上に、子供たちに影響力があるのは、なんといっても

母親であろう。 母親が虫に興味もなく、むしろ「キャア~、ゴキブリ~!!」

などと日常的に騒げば、子供たちに影響を及ぼすのも当たり前のことである。

今朝のこと、

ボロボロになったシイタケのほだ木の樹皮を剥がしてみると、

さっそくカブトムシの幼虫が出てきた。

我が家の林では、当たり前の光景であり、ます間違いなく、

息子たちもとっくに感動もせず、呆れながら眺めているだけであろうと思う。

カブトムシ幼虫701A9872.JPG
カブトムシ幼虫701A9863.JPG午後からかなり冷え込んできた。

霧島山の韓国岳(画面右奥)は真っ白に冠雪している。

霧島山701A9944.JPG







越冬カメムシ

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昨年の暮れの大掃除に、客間の窓辺の隙間から見つかった、キマダラカメムシ。

脚を縮みこませ、息絶え絶えの状況だったが、数日後には死亡を確認した。

死因は不明。

少し脚を整形してから撮影してみたが、展脚はうまくできなかった。

キマダラカメムシ合成3Z5A6019.jpg右画面は、腹側から見たところ。腹部末端の生殖節形状から、

このキマダラカメムシは、♀とわかる。

こんな具合に、毎年、キマダラカメムシは我が家の家屋内にやって来る。

これを侵入する、と捉えるか、来てくれる、と捉えるか、人によって全く視点が違ってくる。

残念ながら、私は歓迎する少数派である。 「ええ!?来てくれたの!?」と

満面の笑顔になる。 

( 写真:    Canon EOS 5D Mark III    EF100mm f/2.8L Macro IS USM  )





今日は2回の更新。


年末から正月を我が家で過ごした母親を鹿児島空港まで送った。

空港から眺める霧島山系は、我が家から見るのとはほぼ真反対側になる。

離陸している航空機の背面が、高千穂岳。

鹿児島空港701A9801.JPG鹿児島空港まで一般道で、我が家からは1時間15分程度の距離だ。

帰り道、気になっていた渓谷に立ち寄ってみた。 目的はカメムシ2種の探索。

数年前にマムシがとぐろを巻いていた崖を、覗いてみた。

崖701A9805.JPGここはノネズミの通り道でもあるのだろう。マムシは待ち伏せしていたのかもしれない。

もっとも今の時期だから、逢いたくてもマムシの姿はない。

こういう環境にいるカメムシを探してみたが、今日も成果がなかった。

たいへん根気のいる虫探しだ。このような崖は他にも何箇所かあったので再度、

訪れてみたい。


次にボロボロノキを探してみた。 これまで延岡に通いつめたおかげで、

ボロボロノキを判別することができるようになった。とくに落葉した今の時期だと探しやすい

ことに気付いた。ボロボロノキの幹は、苔や地衣類に覆われていることも多く、

幹の特徴での識別には役立たないことが多い。

むしろ、林の天井を眺めながら、枝ぶりを見るだけでボロボロノキを見分けることができる。

そのほうが確実だ。  とは言っても、自信過剰は禁物。

地面の落葉を丹念に拾い上げて、確認しておいた。

ボロボロノキ落ち葉701A9821.JPGボロボロノキが生えていても、環境条件しだいではベニツチカメムシの繁殖に適合しない

こともある。特に今回最初に見つけたボロボロノキは、枝が全て渓流上に展開しており

これでは、落果がすべて川水に流されてしまう。落果が幼虫の成長に必須であるから

ここでは繁殖不可能だ。

回りの植生を見るにつけ、ここならもっとボロボロノキがあるだろうと歩き回ってみれば

たしかにあちこちで見つけることができた。最後、車を停めた場所に戻ってみると、

なんとすぐ傍らに、2本のボロボロノキがあった。しかも、いい条件にある。

ところが天候が悪化してきて小雨もあり、辺りは薄暗くなってきた。

なんとかベニツチカメムシの繁殖を確認したいと思い、しつこく探していたら、

一頭だけベニツチカメムシを見つけることができた。一頭いれば、もうこれで

繁殖地であることは間違いない。ボロボロノキのすぐ傍らでもあるし。

ベニツチカメムシ701A9823.JPGここはお隣、鹿児島県曽於市 財部町(たからべ)の山中。

ベニツチカメムシの繁殖地としては、現状では我が家からもっとも近いフィールドである。

片道、45分程。

先にも書いたように、ボロボロノキ探索には落葉した冬の間がやり易い。

少しづつエリアを縮めていき、もっと近いフィールドを見つけておきたい。

以前は、落葉してしまうとボロボロノキを見分けるのは難しいだろうと思い込みがあった。

それがいけなかった。何事も発想の転換が必要だ。

( 写真:     Canon EOS 5D Mark III レンズ    EF24-70mm f/4L IS USM )




カメムシ目

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今日の写真は正月3日に撮影したもの。

我が家の敷地内に一本しかない、ヤツデの葉裏を覗いてみた。

けっこう次々と虫が見つかったが、どれも小さい。

種名がわからないが、ヨコバイ科の一種。体長は4ミリ程度と、小さい。

アングルを変えて撮影していたが、正面から見た顔のカットは撮れないまま

ジャンプして逃げられてしまった。 なかなか可愛い虫だ。

ヨコバイ3Z5A5920.JPG数ミリ単位の小さな虫ばかりの中で、一番大きかったのが、ヒゲナガサシガメの幼虫。

伸ばした脚や、触角の長さも含めると1センチはある。 画面右側が頭。

ヒゲナガサシガメ3Z5A5935.JPGヒゲナガサシガメ幼虫の腹部背面には、なにやらわざとらしい紋様があって、そちらに

目を惹かれる。以前にもこの部分をアップにして紹介したことがあった。

他にヤツデの葉裏で一番多かった虫は、クロスジホソサジヨコバイ。

毎冬、この虫を登場させているので今回は、割愛する。

できれば生態的に新しいシーンを撮影したい。本種の生態についてはほとんど何もわからず。

冬季に羽化するくらいのことで、その羽化シーンだけはずいぶん以前清瀬で撮影している。

( 写真:    Canon EOS 5D Mark III    MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo

                          ストロボ MT-24ER )

正月早々から撮影に関わる山仕事などに没頭していたら、嫁さんが機嫌を損ねてしまった。

黙々と働く私の姿は、家族に対して背中を向けている、と捉えられたようだ。

「正月くらい!!」と言われれば、それもそうなのだが、この1月はスケジュールがたいへん

混んでいて、一日たりとも無駄にしたくなかった。

家族をないがしろにするつもりは毛頭無いが、

私の行動が尋常ではないように映るのが世の中の普通の感覚ということらしい。





午前8時過ぎ頃、西隣の畑から「ケーン、ケケケ~ン!!」と甲高い声がした。

ちょうど庭にいたので、追いかけ合う二羽のキジの姿がすぐ目に入った。

キジIMG_7846.JPG睨み合ったり、ジャンプして蹴ったり、嘴で攻撃したりと、激しいなわばり争いが続いた。

できるだけ気づかれないように身を伏せながら距離を詰めてみた。

キジIMG_7853.JPG両者互角の闘いに見えたが、実際のところはよくわからない。

闘いというよりか、やはり儀式的な誇示行動ではないだろうか。それでも激しいぶつかりが

あるから、怪我を負うことがあっても当然のようにも思える。

キジIMG_7856.JPG望遠端300ミリではさすがに厳しい。写真はいづれもかなりトリミングしてある。

発見当初からキジまでの距離を半分まで縮めて接近してみたが、

こちらの姿に警戒したようで、二羽は絡みながら飛び去ってしまった。


( 写真:    Canon EOS Kiss X6i   EF70-300mm f/4-5.6L IS USM )








白銀蝶

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昨年11月に紹介した、スミナガシの越冬蛹を覗いてみた。

スミナガシ越冬蛹IMG_2762.JPG
まだ無事でいたが、越冬蛹が鳥などに捕食されてしまうケースは、少なくない。

いくら枯れ葉に化けても、天敵の執拗な餌探索の目を逃れるのは、極めて難しいようだ。

ムラサキツバメの越冬集団は解消していた。

そのすぐ傍では、ウラギンシジミが冬越ししていた。 ちょうど夕陽が差し込み、

白銀が際立っていた。

ウラギンシジミIMG_2727.JPG
( 写真:  Canon EOS 6D    EF8-15mm f/4L FISHEYE USM )


モズのはやにえ

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ここ数日、暖かい日が続いたので、西隣のクリ林に降りてみた。

きっとモズの「はやにえ」が見られるはずで、しかも新鮮であろうと思った。

予想は適中して、クリとウメの枝に、トノサマバッタの「はやにえ」が立っていた。

いづれもつい最近、立てられたものとわかる。

はやにえIMG_7810.JPG
はやにえIMG_7821.JPG
さらに、モズのお気に入りの場所を覗いてみれば、ペレット2個と、数匹分と思われる

トノサマバッタの残骸が、散乱していた。

モズのペレットIMG_7826.JPG畑の隅に古タイヤを数段積んでおり、その中央に短い丸太が転がしてある。

その丸太の角がモズの止まり場になっている。タイヤには白い糞がいっぱい落ちていた。

かなりの数のトノサマバッタが、ここでモズによって食べられたのだろう。

一本だけ、タイワンクツワムシの後ろ足もあった。

モズの見張り場所でもあり、食事場でもあるこのようなポイントを見て回れば、

モズの生活を推察できるのである。

( 写真:    Canon EOS Kiss X6i     EF-S60mm f/2.8 Macro USM 270EXⅡ )

キタテハ

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今朝は霜も降りて冷え込んだ。

相変わらず霧島山の山容は、ずっと雲の中だ。 

しかし日中はよく晴れて、山仕事をしていると汗ばむほどだった。

我が家の林では、アカタテハ、ムラサキシジミ、ムラサキツバメ、

そして、キタテハが舞っていた。 ともかく晴れているから外で作業をしておきたい。

前にも書いたが、我が家の居間は南向きで暖かいが、私の仕事部屋は最北にあって

日中でも震えるほどに冷える。

キタテハIMG_7770.JPG昨日に続き、竹筒を集める。 蜂巣用の竹筒アパートはもう充分な数が揃った。

ニホンホホビロコメツキモドキの産卵トラップは、材料もほぼ集まってきたので、

本格的な組立を数日内には終えれそうだ。天気さえ持ってくれれば。

昨日紹介したものは、それ自体でもトラップになるが、観察・撮影をもっとやり易い

工夫をしておきたい。

( 写真:  Canon EOS Kiss X6i     EF-S60mm f/2.8 Macro USM )


2014年賀.JPG
本年も「新・ひむか昆虫記」を、よろしくお願いします。


今朝も暖かったが、霧島山は雲に隠れていた。

午前中、庭の片隅で、タイワンクツワムシが鳴いていた。

とぎれちぎれの、かなり、かすれた音だったが。

今春~夏にかけての、竹筒アパート用、とニホンホホビロコメツキモドキの産卵トラップ用の

竹筒(笹筒)を準備しておいた(メダケとホテイチク)。

すでに刈っておいたものが100本近くあったが、青竹は少なく、数十本を選抜して

長さを1メートルほどに切りそろえておいた。これは↓蜂の竹筒アパート用。

竹筒CIMG2854.JPG
ニホンホホビロコメツキモドキの産卵トラップは、今日拵えたもの↓とは別にも

追加準備しておいたほうがいいだろう。

産卵トラップCIMG2851.JPGここ数年、ニホンホホビロコメツキモドキの観察が停滞していた。

今年からは少しづつでも、観察と撮影を進行させておきたい。そのためには

野外観察だけでは限界があるので、こうしたトラップを設置することも必要となる。