「ほら、聞こえるでしょ。 アカガエルだよ。」
昨日は日曜日には珍しく家族全員が揃って、昼食のテーブルを囲んだ。
「ランチのBGMがアカガエルの合唱って、これこそが贅沢なんだよ!
どうだい?そうは、思わないかい?」
しかし、子供達は無関心なのか、聞こえていないのか、返事はない。
黙々と雑炊をすすりながら、ときおりテレビ画面を見つめる。
だいたい、食事時にテレビなんかあるのがいけない。 ときどきテレビを捨てたくなる。
居間から5メートルほど先に人工池があって、毎春、アカガエルが集まって来る。
彼らはとても神経質だから、居間のカーテンを開けるだけでも、ピタリと鳴き止む。
今日はいつものように私一人で簡単な昼食をとったが、
ずっとアカガエルの鳴き声が続いていた。 耳を澄ましてみると、少なくとも
鳴いているオスは3匹いるようだ。 とくに頻繁に高らかに鳴くオスがいて、
他のオスはそれに呼応して鳴いている。
窓から撮影するには、手前に障害物が多かったので、
洗い物がまだ片付いて無かったが、三脚にカメラをセットして、そっと庭に出てみた。
3メートルまで近寄るとさすがにアカガエルは皆鳴き止み、水中に潜ってしまった。
そこで三脚を据えてから、岩になりきった。 ちょっとした手の動きも禁物だ。
待つこと十数分だろうか、手足が痛くなりかけたころ、ぷかりとアカガエルが
水面に姿を現した。 それも雌雄のカップルだった。 ※
写真は土に埋め込んだ睡蓮鉢。
「まだ明るいんだから!」とでも言ったかどうか知らないが、雌はさっさと睡蓮鉢を
乗り越え、落ち葉の中へと姿を消してしまった。※
取り残されたオスは、合唱に戻った。 このオスは二番手の歌い手だった。
「キューロ、キューロ、キュロ、キュロ!」。無理矢理、言葉で表現するなら、
私の聴覚ではこう聞こえる。「キョーロ」のほうが近いか?
とにかく澄んだ清らかな、鳴き声だ。 聴いているだけで、心休まる。
※ 当初、雌と思い込んだが、どうやらオスだった可能性も高いことを、
後日の観察でわかった。オスは相手が動けばオスであってもすぐ反応して
抱きつく。抱きついてすぐに離れるけれど、同じことを何度も繰り返す。
( 写真: Canon EOS Kiss X6i レンズ EF400mm f/5.6L USM +2x III )
キャノンのテレコン、エクステンダーEF2×Ⅲ を、EF400ミリと組み合わせて使ってみた。
手持ちの機材をできるだけ有効に使いたい、という経済的理由もあるが、
70-300ミリズームレンズもあるので、400ミリレンズを超望遠に仕立てるというのも
当然の成り行きとしてやってみたかった。
エクステンダーEF2×Ⅲは、135ミリ以上の望遠レンズ専用でそれなりに価格もするが
しばらくテスト撮影してみて、実用レベルだと思えた。
昨日は日曜日には珍しく家族全員が揃って、昼食のテーブルを囲んだ。
「ランチのBGMがアカガエルの合唱って、これこそが贅沢なんだよ!
どうだい?そうは、思わないかい?」
しかし、子供達は無関心なのか、聞こえていないのか、返事はない。
黙々と雑炊をすすりながら、ときおりテレビ画面を見つめる。
だいたい、食事時にテレビなんかあるのがいけない。 ときどきテレビを捨てたくなる。
居間から5メートルほど先に人工池があって、毎春、アカガエルが集まって来る。
彼らはとても神経質だから、居間のカーテンを開けるだけでも、ピタリと鳴き止む。
今日はいつものように私一人で簡単な昼食をとったが、
ずっとアカガエルの鳴き声が続いていた。 耳を澄ましてみると、少なくとも
鳴いているオスは3匹いるようだ。 とくに頻繁に高らかに鳴くオスがいて、
他のオスはそれに呼応して鳴いている。
窓から撮影するには、手前に障害物が多かったので、
洗い物がまだ片付いて無かったが、三脚にカメラをセットして、そっと庭に出てみた。
3メートルまで近寄るとさすがにアカガエルは皆鳴き止み、水中に潜ってしまった。
そこで三脚を据えてから、岩になりきった。 ちょっとした手の動きも禁物だ。
待つこと十数分だろうか、手足が痛くなりかけたころ、ぷかりとアカガエルが
水面に姿を現した。 それも雌雄のカップルだった。 ※
写真は土に埋め込んだ睡蓮鉢。
「まだ明るいんだから!」とでも言ったかどうか知らないが、雌はさっさと睡蓮鉢を
乗り越え、落ち葉の中へと姿を消してしまった。※
取り残されたオスは、合唱に戻った。 このオスは二番手の歌い手だった。
「キューロ、キューロ、キュロ、キュロ!」。無理矢理、言葉で表現するなら、
私の聴覚ではこう聞こえる。「キョーロ」のほうが近いか?
とにかく澄んだ清らかな、鳴き声だ。 聴いているだけで、心休まる。
※ 当初、雌と思い込んだが、どうやらオスだった可能性も高いことを、
後日の観察でわかった。オスは相手が動けばオスであってもすぐ反応して
抱きつく。抱きついてすぐに離れるけれど、同じことを何度も繰り返す。
( 写真: Canon EOS Kiss X6i レンズ EF400mm f/5.6L USM +2x III )
キャノンのテレコン、エクステンダーEF2×Ⅲ を、EF400ミリと組み合わせて使ってみた。
手持ちの機材をできるだけ有効に使いたい、という経済的理由もあるが、
70-300ミリズームレンズもあるので、400ミリレンズを超望遠に仕立てるというのも
当然の成り行きとしてやってみたかった。
エクステンダーEF2×Ⅲは、135ミリ以上の望遠レンズ専用でそれなりに価格もするが
しばらくテスト撮影してみて、実用レベルだと思えた。