糸を紡ぐ、アオムシサムライコマユバチ

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Z2052930アオムシサムライコマユバチ.jpg西日本の積雪が無い地方では、この時期になってもまだ、モンシロチョウの幼虫が見られる。

モンシロチョウのメス成虫は12月いっぱいまで生き延びるものがいて、

そのメス達が産み落とした卵から孵化した幼虫は、短日、低温条件の下、

きわめてゆっくりと成長し、年を越す。 

   モンシロチョウの幼虫は寒さにはかなり強い。 霜を体にまとっても平気だ。

このブログのバックナンバーでも、真冬のモンシロチョウ幼虫を紹介している。

例えば2012年2月9日など)

もっとも、前年の暮れまでに早々と蛹となり、蛹越冬のものも多い。

モンシロチョウの越冬ステージは、地域によっては幼虫と蛹の両方と言える。

で、この時期に蛹化するものもいれば、あるいは運悪く寄生されて

蛹になることなく命を落とすものもいる。

よく目にするのが、アオムシサムライコマユバチの黄色い繭だ。

今回の写真は、アオムシサムライコマユバチの幼虫が、

モンシロチョウ幼虫の体皮を食い破って外に出て、ただちに繭を紡いでいるところ。

口から糸を吐き続けるが、体を柔軟に動かす上、サイズも小さいので、

糸をシャープに写し止めるのは結構、厄介だ。

もっともこのようなシーンは、テレビの科学番組でも放映はタブーとされており、

アニメなどに差し替えられたことがあった。

「蛆虫の気持ち悪い映像なんか流すな!!」という抗議の電話も想像がつく。

テレビ局も神経質になるわけだ。

(写真: OM-D E-M5 ズイコーマクロ20ミリ FL-300R )







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