越冬蛾

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朝から雨。 本日の写真は昨日、撮影したもの。

苗木を植えてから3年目のクヌギ畑。 

まだ林とは呼び難いが、私の身長を超える木も多くなってきた。

こういう幼木は越冬昆虫探しに向いている。枝や芽をつぶさに観察できるからだ。

ヤママユ越冬卵3Z5A6675.JPGヤママユの卵はすぐに見つかった。 10個ある。私の胸の高さ。

ヒメカギバアオシャク幼虫も次々と。
3Z5A6680ヒメカギバエダシャク幼虫.JPG画面奥、ボケてはいるが、幼虫が齧った生々しい痕が見える。

撮影のため枝を引き寄せた振動で、幼虫は枝になりきりポーズをとったが、

その直前まで枝先を摂食していた。


ハミスジエダシャク幼虫?も多かった。 ステージの若い、小さな幼虫は見つけにくい。

ハミスジエダシャク3Z5A6666.JPGハミスジエダシャクの属するHypomecis属は8種類いて、幼虫は互に似ている。

が、卵越冬や蛹越冬、ヨモギ喰いや、針葉樹喰いなどの種もいて、それら4種を除くと、

ハミスジエダシャクと紛らわしい種は、あと3種。

以前、幼虫を飼育してハミスジエダシャクであることを確認したこともあるが、

かといって、ハミスジエダシャク幼虫を確実に同定できる自信はない。

写真の幼虫は中令期で、春先にはもっと大きく成長する。


コミミズク越冬幼虫を見ておこうと思ったが、こちらは全く見つからず。

コミミズク幼虫はどこにでもいるが、一箇所で数多くまとまって見つかることは稀だ。

うちの庭でも毎年のように見かけはするが、せいぜい一頭くらい。

2007年の3月、松山のある場所で、

一本のクヌギの梢にたくさんのコミミズクを見たことがある。

ちょうど羽化している最中だった。  記憶にあるのはそのときだけである。

越冬幼虫はよく見るのに、春先に羽化したあとの成虫がまったく観察できない。

一年一化なのだろうか? 

( 写真:    Canon EOS 5D Mark III     MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo

                                          MT-24EX )







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