ツマグロキチョウ

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ツマグロキチヨウは、全国各地で減少している蝶だ。

例えば私の実家、愛媛県松山市南高井町も、

かつてはツマグロキチョウの多産地だったが(東京オリンピック以前)

私が大学一年生のときには、たった一度だけ撮影した経験があるのみ。

その後3年間のうち一度も姿を見ることがなかった。

初めて出会ったツマグロキチョウは、キツネノマゴの花でゆったりと吸蜜してくれて、

カメラ初心者の私でも、心ゆくまで撮影させてくれた。

あのときはまさに、極楽気分だった。 「こんなことがあっていいのだろうか!?」

そう心の中で叫んでいたのだった。

私がニコンFM+マイクロニッコール55ミリで撮影したツマグロキチョウは

南高井町で最期の姿ではなかったか、とさえ思われる。

ただし、食草のカワラケツメイの群落はかなりあって、それでも

この蝶が減ってしまう理由とは何だろう? と、不思議でならなかった。

さて、そのツマグロキチョウは我が家の林にときおりやって来る。

今日も作業をしている私の傍に飛来した。

3Z5A7721ツマグロキチョウ.JPGキチョウとはかなり違う、その色合いが、私は好きだ。

そして、たしかにキチョウとは行動の癖というか、動き方が全然違う。

種の違いを、形態以外に、行動の特性に見出すことができる。

ツマグロキチョウは、どうやら我が家の敷地内では繁殖していないが、

三股町内には繁殖地があちこちにある。

例えば、JR日豊本線の三股駅構内だ。

線路内の空き地にカワラケツメイの大群落があって、時期によっては

ツマグロキチョウが乱舞しているのである。

(写真:  Canon EOS 5D Mark III    EF100mm f/2.8L Macro IS USM )




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