宮崎県南部のベニツチカメムシ繁殖地に行ってみた。
照葉樹林の森が続く。
もしかして、という予想は適中して、ベニツチカメムシの集団に動きが見られた。
昨年12月に観察していた集団は、さらに数を増し、樹上の高い梢までいくつもの集団が
分散していた。
集団が確認できなかった場所でも、まさにワラワラと湧き出たように集団形成されていた。
やはり、暖地のせいであろう、県北、延岡より活動開始時期が早い。
私がこのカメムシを観察していて、一番心配になることがある。
人目に付かない山中ならいざ知らず、人里にある生息地では、この赤いカメムシの集団
が気味悪がられて、ときに駆除される危険性があることだ。実際、ある生息地では
農薬を散布されて壊滅してしまった事例もある。
ベニツチカメムシはいかなる農作物にも危害を加えることはほとんどないのだが、
見た目で不快だからと駆除されてしまうのでは、たまったものではない。
生き物を、自然を、忙しくてもたまにはじっくりと眺めてみようではないか。
好奇心というものにもっと素直にありたい。
きっと何かの発見や新鮮な感動があるはずだ。
などと、声高に言わねばならぬほど、現代社会の自然観は貧弱になっているのかも
しれないなあ、と思うことが多い。
(写真: Canon EOS 5D Mark III EF100mm f/2.8L Macro IS USM
Canon EOS 6D EF70-300mm f/4-5.6L IS USM )
照葉樹林の森が続く。
もしかして、という予想は適中して、ベニツチカメムシの集団に動きが見られた。
昨年12月に観察していた集団は、さらに数を増し、樹上の高い梢までいくつもの集団が
分散していた。
集団が確認できなかった場所でも、まさにワラワラと湧き出たように集団形成されていた。
やはり、暖地のせいであろう、県北、延岡より活動開始時期が早い。
私がこのカメムシを観察していて、一番心配になることがある。
人目に付かない山中ならいざ知らず、人里にある生息地では、この赤いカメムシの集団
が気味悪がられて、ときに駆除される危険性があることだ。実際、ある生息地では
農薬を散布されて壊滅してしまった事例もある。
ベニツチカメムシはいかなる農作物にも危害を加えることはほとんどないのだが、
見た目で不快だからと駆除されてしまうのでは、たまったものではない。
生き物を、自然を、忙しくてもたまにはじっくりと眺めてみようではないか。
好奇心というものにもっと素直にありたい。
きっと何かの発見や新鮮な感動があるはずだ。
などと、声高に言わねばならぬほど、現代社会の自然観は貧弱になっているのかも
しれないなあ、と思うことが多い。
(写真: Canon EOS 5D Mark III EF100mm f/2.8L Macro IS USM
Canon EOS 6D EF70-300mm f/4-5.6L IS USM )