庭の菜園の傍で、ヒメツチハンミョウが土に体を入れて、産卵していた。
掘り出した土が丸く盛り上がって、ぽっかり空いた穴から頭だけが見える。
もう少しで踏みつけそうになるところだった。
ときおり、体を回転させ態勢を変えていた。
産卵を終えるとお腹を地上に抜き出して、穴を丁寧に埋めていた。
そのヒメツチハンミョウを手にとると、擬死をしてオレンジ色のカンタリジンを分泌した。
午後1時過ぎ、仕事部屋の西側の斜面で、クロナガアリのオスと女王アリたちが
草の上に登っていた。 結婚飛行だろう。
少しでも高台に登りたいようだった。