クヌギカメムシ、受難

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先日、クヌギカメムシの羽化のことを書いたが、今日も午後になって、オスが

一匹、羽化していた。午前中は雷雨が激しく降ったが、午後から穏やかな天候となった。

しかし、一方、クヌギカメムシの幼虫や新成虫で、捕食されたり寄生されたり、

あるいは何らかの事故などで、命を落とす個体もかなり見かける。

クヌギカメムシ受難701A5378.JPGササグモ♂に捕食されていた、クヌギカメムシ新成虫。

クヌギカメムシ中令幼虫は3月~4月にかけて、

春の強風でクヌギ樹上から地面に振り落とされる個体が極めて、多い。

(積極的に地面に下るものもいるかもしれないが。)

クヌギ幼木に幼虫が見つかるのは、そうした落下組なのであろう。それでもクヌギに

到達できたのは幸いだ。 我が家ではクヌギ大木直下の物置小屋の壁面に軟着陸して

呆然?としている幼虫をよく見かける。もっとも、中令期以降の幼虫にとって、

クヌギの樹液を吸うことが必ずしも必須ではないようで、とくに終齢になると、様々な

植物で、それも草本、木本を問わず、吸汁している。

ともあれ、クヌギ樹上から地面に落下した場合、様々な天敵に狙われる機会も増えるようだ。

 さて、クリで育っていたクスサン幼虫も、終齢になっていた。

クスサン幼虫701A5336.JPGヌルデ組は、どんどん高所へと移動してしまい、今では目視できなくなった。

庭のヤシャブシでも幼虫が数匹、育っているが、まだ四令である。

そのヤシャブシは、昨年、交尾カップルがいた木である。

ヤシャブシもクスサンの食樹となるのは、初めて知った。

夕方、犬の散歩に出る。途中、犬が草むらでバッタ探しに夢中になった。

先日、越冬明けのタイワンクツワムシ♀が歩いていたし、トノサマバッタも羽化の時期だ。

バッタ類のなかでも、我が家の飼い犬の好物は、ダントツでトノサマバッタ。

チョロ701A5412.JPG犬は動くものなら衝動的に追いかけるが、カエルのときだけは、私が制止する。

以前、カエルを食べ過ぎて、マンソン裂頭条虫に寄生されたからで、

しつけてからは、カエルを見つけても、まずは私の顔をうかがうことが多い。

それでも狩りに夢中になれば、ついついカエルを口にすることも無くはない。





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