「お前さんと顔を合わしたのは、今日で二回目であろう。」カメムシ。
「たしか前にお会いしたのは、寒~い冬でしたね。」シンカイ。
「お前さん、あんとき、わしのことを、オオヘリカメムシと書いたのう。憶えておるか。」カ
「はいはい、憶えてますよ。スミマセンね、あんときは知らなかったのです。」シ。
「わしが、ミナミオオヘリカメムシ様と、知らなかっただと!阿呆たれ!」カ。
「ミナミがつくか、つかないかの、微差でしょ。」シ。
「大バカタレ!!犬と猫を一緒にするのと同じ、誤ちじゃあ~!!」
「種が違うのじゃ!わしとオオヘリ野郎とを一緒にするなあ!」カ。
「じゃあ~、オオヘリさんと、どこが違うのですか?」シ。
「アホか! よ~く見れば一目瞭然じゃろうが。」カ。
「あ!ギザギザがあるw!肩のとこ。 」シ。
「世界観が違うとでも言っておこうかのう、オオヘリ野郎とはのう。
わしらは、暖かい場所に棲んでおるのだ。好みの餌も当然、違うのう。
教えんけどナ!」カ。
はい、そこまで♪
ミナミオオヘリカメムシ Molipteryx asahinai は成虫越冬だから、今の時期に
出会うのは冬を越して活動に入った成虫で、これから繁殖期であろうかと思う。
近似種オオヘリカメムシの卵は拙著「カメムシ観察事典」に載せたと思う。
飼育下ではあったが、フキの茎に産卵したものだ。
体が大きいので、卵もでっかい。 でも、頭(顔)は小さい。
かなり昔の話だが、
東京にいた若い頃、オオヘリカメムシを撮影したくて、どこに行けば本種に会えるのか
ある方に教えてもらったことがある。
ある方G氏の職業は昆虫標本商で、店はなんと原宿にあった。
東京に住んでいても、私と原宿との接点は皆無だったが、
G氏と会うためには、原宿に行くしかなく、場違いな雑踏をかき分け、
とあるマンションの一室の扉を開ける。
すると、そこはまるでドラえもんの「どこでもドア」の先の世界、みたい。
回りの世界とは隔絶された、異次元だった。
ナフタリン臭のなか、G氏から教わったオオヘリカメムシの生息ポイントは、
裏高尾であった。
「10月かなあ、秋だよ。アザミの仲間を見ていけば、必ずいるよ。」G氏。
「ありがとうございます!行ってみます。」シ。
で、私は教えてもらった通りに、はじめてオオヘリカメムシと出会え、
興奮しながら、でっかいカメムシを撮影することができた。
今更ながらですが、Gさん、あのときは、本当にありがとうございました。
今朝のこと、アサガオを植えた花壇に、ホオズキカメムシの卵塊があった。
アサガオは、ホオズキカメムシの宿主植物の一つだが、
卵はアサガオの葉ではなく、離れたイネ科植物に産んでいる。
ホオズキカメムシの卵はこうして、宿主からわざわざ離れた別の植物に産み落とされる
ことが多い。 それは、なぜか?
答え? それは、みんなで考えましょう。
使用機材: OM-D E-M5 M.60ミリマクロ FL-300R (オオヘリカメムシ)
Canon EOS 5D Mark III レンズ EF100mm f/2.8L +M250 600EX-RT (卵)
「たしか前にお会いしたのは、寒~い冬でしたね。」シンカイ。
「お前さん、あんとき、わしのことを、オオヘリカメムシと書いたのう。憶えておるか。」カ
「はいはい、憶えてますよ。スミマセンね、あんときは知らなかったのです。」シ。
「わしが、ミナミオオヘリカメムシ様と、知らなかっただと!阿呆たれ!」カ。
「ミナミがつくか、つかないかの、微差でしょ。」シ。
「大バカタレ!!犬と猫を一緒にするのと同じ、誤ちじゃあ~!!」
「種が違うのじゃ!わしとオオヘリ野郎とを一緒にするなあ!」カ。
「じゃあ~、オオヘリさんと、どこが違うのですか?」シ。
「アホか! よ~く見れば一目瞭然じゃろうが。」カ。
「あ!ギザギザがあるw!肩のとこ。 」シ。
「世界観が違うとでも言っておこうかのう、オオヘリ野郎とはのう。
わしらは、暖かい場所に棲んでおるのだ。好みの餌も当然、違うのう。
教えんけどナ!」カ。
はい、そこまで♪
ミナミオオヘリカメムシ Molipteryx asahinai は成虫越冬だから、今の時期に
出会うのは冬を越して活動に入った成虫で、これから繁殖期であろうかと思う。
近似種オオヘリカメムシの卵は拙著「カメムシ観察事典」に載せたと思う。
飼育下ではあったが、フキの茎に産卵したものだ。
体が大きいので、卵もでっかい。 でも、頭(顔)は小さい。
かなり昔の話だが、
東京にいた若い頃、オオヘリカメムシを撮影したくて、どこに行けば本種に会えるのか
ある方に教えてもらったことがある。
ある方G氏の職業は昆虫標本商で、店はなんと原宿にあった。
東京に住んでいても、私と原宿との接点は皆無だったが、
G氏と会うためには、原宿に行くしかなく、場違いな雑踏をかき分け、
とあるマンションの一室の扉を開ける。
すると、そこはまるでドラえもんの「どこでもドア」の先の世界、みたい。
回りの世界とは隔絶された、異次元だった。
ナフタリン臭のなか、G氏から教わったオオヘリカメムシの生息ポイントは、
裏高尾であった。
「10月かなあ、秋だよ。アザミの仲間を見ていけば、必ずいるよ。」G氏。
「ありがとうございます!行ってみます。」シ。
で、私は教えてもらった通りに、はじめてオオヘリカメムシと出会え、
興奮しながら、でっかいカメムシを撮影することができた。
今更ながらですが、Gさん、あのときは、本当にありがとうございました。
今朝のこと、アサガオを植えた花壇に、ホオズキカメムシの卵塊があった。
アサガオは、ホオズキカメムシの宿主植物の一つだが、
卵はアサガオの葉ではなく、離れたイネ科植物に産んでいる。
ホオズキカメムシの卵はこうして、宿主からわざわざ離れた別の植物に産み落とされる
ことが多い。 それは、なぜか?
答え? それは、みんなで考えましょう。
使用機材: OM-D E-M5 M.60ミリマクロ FL-300R (オオヘリカメムシ)
Canon EOS 5D Mark III レンズ EF100mm f/2.8L +M250 600EX-RT (卵)