午前7時半。 犬の散歩から戻ってきた嫁さんが、
「黒と黄色の縞模様の大きなトンボがいたけど、オニヤンマでしょ?
ヤゴの殻にぶら下がっていたよ」と教えてくれた。
「翅は広げてたから、もう今頃は飛んでしまったかもよ」
場所を聞いてともかく駆けつけてみた。 なるほど、言われた場所のあぜ道沿いの
ヒメジョオンに大きな羽化殻だけがあった。やはり遅かったか。
しかしきっとまだ他に羽化個体がいるのでは、と
あぜ道を辿っていけば、、、、、いた!
午前中、庭に出て仕事をしていたら、大きなトラックが家の前で停まった。
ごっつい体格の職人風の方が、笑顔で挨拶してきた。
「いいもの、持ってきたんですよ。ご主人、是非見てくださいよ。きっと気に入ると
思いますよ」何事かとトラックの荷台を覗けば、石のテーブルセットだった。
おそろしく分厚い石の天板は奇麗に研磨されて、大理石みたいに輝いている。
ああ、我が家には場違いだな〜、と思いつつ、熱心な売り込みに耳を傾けていた。
群馬県、藤岡市の業者の方で、ときおり九州にも商売で来ているそうだ。
今しがた、都城市の顧客に納品してきたばかりらしい。関東からだと運賃だけでも
かなりになるだろう。椅子ひとつでも抱えて動かすのは不可能で、重機が必要だ。
そもそもこのでっかいテーブルセットを庭に置いたら、それこそ地盤沈下おこすのは
間違いない。そういう土質なのだ。
高級石のテーブルセットに感心しつつ、丁重にお断りした。
屋外に石のテーブルが欲しいとは思っているが、もっと庭に馴染む、小さくて
そしてほとんどタダ同然の石テーブルがあればいいのだが。