玄関先のササについてたゴイシシジミ蛹が、今日の午後、羽化した。
がしかし、蛹の殻が裂けても羽化はすんなりとはいかなかった。
この状態が長く続いた
ようやくのこと、ゆっくりと体が抜け出てきた。
羽化に手間取った様子から、羽化不全となり翅は伸びきらないだろうと思った。
しばらく離れて、ふたたび様子を見に行くと、アリがたかっていた。
アリの偵察隊、恐るべしだ。しかし、ゴイシシジミは死んでいたわけではない。
が、翅が伸びなければいづれチョウとして生きて行くことはできない。
すでに活路を断たれたこのシジミチョウの行く末を、アリ達は見抜いていたのか?
アリの攻撃を受けても、おそらくなんの抵抗もできなかったのだろう。
抵抗できない獲物を、アリ達が見逃すはずがない。
写真のゴイシシジミは不運にも羽化失敗から死に至ったが、
少し離れたササでは無事に羽化した別個体がいた。 私が近寄ると、
元気に舞い上がって行った。