午前7時。犬の散歩で谷津田を歩く。
チョロも7歳となり、年齢なりの衰えを感じるようになった。
少し寂しいが受け入れるしかない。
生き物は、わかりきったことだが、必ず死を迎える。
休耕田に、久々に見るタテハモドキ夏型がいた。
私の住む田上地区でのことだが、タテハモドキの発生年変動は大きいように感じる。
2008年の夏は多かったが、それ以降、ずっと少ないままである。
子ガエルが玄関を出たとたんに、多い。ピョン、ピョン、必ず左右に跳ねる。
そういう時期なんだ。 それは理解できても、玄関、出るたびに
「ナンデ、ソコニイルノ?」と言いたくもなるほど、ほんとに多い。
カエルが繁盛しているということは、エサになる昆虫も多い、と理解していいのだろう。
さて、小学生の頃、虫嫌いになった私をそれでも自然志向へと導いてくれたのは
愛媛県県立博物館だった。
下校時間に、博物館へ遊びに行ける環境とは、今思うとたいへん恵まれていた。
マッコウクジラだったか、下あごが大理石の螺旋階段に無造作に展示されていた。
ナフタリンの香り漂う博物館が、なにより心地良かったのであった。