先日、クマゼミがわがやの林で、一匹だけだが元気に鳴いていた。
これは珍しいことだ。 エノキの高い所で鳴いていた。
そして今朝は、すぐ近くの杉林で、ミンミンゼミが鳴いていた。
これも珍しいことである。
クマゼミは街中に多く、ミンミンゼミは山間部に多い。
街のセミ、山のセミ、と、きわめてはっきりと棲み分けている。
我が家は、山と街との中間地点にある、と言っていいだろう。
だから、時々、街のセミであるクマゼミが迷い込んでくるし、
ときには、山からミンミンゼミが降りてくるのだ。
世間の方々は忙しいので、セミの鳴き声に耳の神経を向けることはなく、
ただの騒音でしかないはずだ。「山のセミ?街のセミ?」
「うるさいだけだろうが!」と吐き捨てて、それでておしまいだ。
夏に、セミが鳴かなくなったら、それはそれで、耳がおかしくなりそうだけど。
さて、今朝は快晴だったが、そのあと天候は不安定で、時々、雨が降ってくる。
これは厄介だ。 今日は地区で盆まつりが開催されるからだ。
会場はきれいに準備万端だが、はっきりしない天候は悩ましい。
谷津田ではナガコガネグモが、網糸を張っていた。腰の振りを見ていると、
鼻歌でも歌っているようだ。
さて、虫嫌いになった理由として、虫かごをやり玉に上げたが、
ではどうすればいいか、ということは観察会の現場では、説明している。
先月、ある観察会では、私の提言を実行なさって、驚いたことに
大量の焼酎ワンカップ空きビンを用意していた。
どこでそれだけの数を揃えたのかと、驚いたが、あるところにはあるのだ。