今日はTV番組の収録があった。
撮影クルーの方々を案内して訪れた三股町上米公園では、
車を降りてすぐの地面で、獲物を抱えた、キンモウアナバチに遭遇した。
キンモウアナバチの堀った巣穴が狭い範囲に、4カ所あった。
彼女らが抱えて運んできた獲物は、サトクダマキモドキ♀、ヒメクダマキモドキの
2種類だった。
クロアナバチ(ギンモウアナバチ)の集団営巣はかつて実家のすぐ傍にあって、
撮影をしたことがあるが、一回り大きい、日本のアナバチ科で最大の本種の
営巣は初めて見たので、興奮してしまった。クロアナバチならうちの庭にも
よく姿を現すが、それに比べてキンモウアナバチとの遭遇頻度は極めて低い。
あらためて「自然観察者の手記」(岩田久仁雄)を読み返すと、
今朝、観察したキンモウアナバチの行動が、よく理解でき、整理できた。
来週には、もう一度キンモウアナバチの追観察に訪れたいと思った。
この公園は我が家から5分と離れていない。
だが心配なのは、この公園で「バーベキュー(焼き肉)大会」なるイベントが
予定されており、アナバチ営巣地が人によって荒らされてしまうのは必至と
思える。イベントの入らない、自然公園が三股町にもっとあって欲しい。
自然観察会が年間を通して行えるような、そういう公園を整備してほしい。
焼き肉も、花見祭りも、そういう俗化した行事に無関係な
自然文化公園があってもいいはずだが、残念ながら無いのが現状である。