今日はこの記事の前に、森上さんのブログ開設の紹介をしています。
屋内撮影が必要な仕事もあるが、以前に比べると減ってきている。
そのフィールドのなかでも、敷地内の林や草地は定点観察が力を発揮する。
毎年なにがしかの新しい発見があり、まだまだ自分に見えない世界が
すぐ足下に隠れている、という感触が増すばかりだ。
もっとも、自分の土地のフィールドでは、手入れが欠かせない。
山仕事とも言える作業は、かなりの時間と労力を要するから、
遠くのフィールドに通うエネルギーや経費から少しは解放されても、
観察時間や撮影時間がふんだんに得られる、ともいかない。
ま、それでも玄関から一歩外に踏み出せば、そこがフィールドというのは、
仕事にとってこの上ない好条件であることに違いは無い。
それに、自分の仕事にとって都合のいい自然の姿を維持したり、
改変できるというのも、たいへん大きなメリットであろう。
今の時期は林のへりをヒガンバナの列が彩りを添える。
ヒガンバナは草刈りのタイミングによっては、左に見える林内でもあちこちから
生えて出て来る。どうやら鱗茎が埋もれたままになっているのだろう。
光と風通しを得ると、眠っていた鱗茎から発芽してくるようだ。
ずっと中断したままだった、人工池の埋設も、先週のことようやく作業できた。
合成樹脂製のドラム缶(ケミカルドラム、複合ドラム)の容量は、200リットル。
それを真っ二つに切断してあるから、いっぱい注いで100リットルの水が入る。
60×90センチのケミカルドラムを地面スレスレ、水平に埋め込むには、
少々時間を喰った。何より、根っこが多く掘るのも一苦労だ。
このあと池の所在がわかるよう、人工池の周囲に朽ち木を配置する予定。
埋め込み作業に取りかかる前に、100リットルの溜まり水を一旦他の容器に
移したが、ヤブヤンマの中令ヤゴを確認できた。それもかなりの数だった。
ヤブヤンマの孵化幼虫は地面を移動し、ケミカルドラムの高さ30センチの壁を
這い上って、水中に潜ったわけだ。しかし、来年からは、その苦難の道を辿る
必要がなくなり、産卵場所から水中までの移動はずっと楽チンになるだろう。
地面を歩く孵化幼虫(ヤゴ)を一度は見てみたいものだ。
昨日はタイワントビナナフシがクモの餌食となっていたが、
今朝には落下し、替わりにショウリョウバッタの♂が掛かっていた。