ムナコブクモゾウムシ

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アカメガシワの葉をめくって、見つけた小さなゾウムシ。

 ムナコブクモゾウムシ_MG_6188.jpg
体長は3ミリ前後。小さいので、よほどしっかり見つめないとゾウムシ、

いや虫なのかゴミなのかすら判然としない。しかし、

私はこの虫を2年前の冬にも見ており、すぐにピン!ときた。

その2年前にも、写真とほぼ同じポーズをしていた(ツバキの葉上)。

体を横倒しにし、後ろ脚を突き上げるという、一見不思議なポーズである。

今回は同じ葉裏にもう一頭同種がいた。体の大きさがわずかに違うことから、

雌雄の可能性もある。 上の写真は50ミリマクロで等倍撮影したものをトリミング

してある。 持ち帰ってしっかり拡大撮影してみたのが、下の写真。

ムナコブクモゾウムシ-018082.jpg

「ムナコブ」と和名にあるように、胸部が山のように盛り上がっている。

全体の雰囲気は特徴的で、印象に強く残るゾウムシかと思う。

        ただし、3ミリと小さい。

保育社の甲虫図鑑Ⅳによると、国内の分布は九州となっており、稀、とある。

宮崎昆虫同好会会誌「タテハモドキ」バックナンバーを調べると、

本種についての短報が載っており(中武文広:2005、2010)、

それによるとアカメガシワで見つかること、両足を上げる特異な行動について

触れてあった。詳しい生態についてはまだ判っていないようだが、

私の家の周辺でも見つかることから、けっこう普通にいるのかもしれない。

アカメガシワに注目して探せばいいようだが、ホストなのかどうか?


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