バッタやキリギリスのなかまの餌は主に、イネ科植物の葉っぱだが、
それ以外に花穂もよく食べる。花穂はおそらく栄養分たっぷりであろうから、
ごちそうであるのだろう。
花穂までよじ登るのはいかにも不用心で、身を危険に晒すだけだ。
それでか、多くのバッタキリギリス類は、夜になってからよじ登ることがほとんどだ。
でも、写真のツチイナゴはよほど腹が減っていたのだろうか?美味しそうに花穂を
食べ続けていた。イネ科植物はずっと識別をおざなりにしてきたから、
写真の花穂も、植物名が正確にはわからない。
撮影のため飼育している昆虫は、書斎に持ち込んで、いつでも覗けるようにしている。
24時間とまでは言わないが、肝心な頃合いに様子を観る、という習慣が
身に付いている。私の仕事の一場面だが、これを徹底してやっていると、
日常生活は成り立たず、家庭崩壊につながる。