「いつ羽化してもおかしくないだろう」
コマユミで育っているキバラヘリカメムシ幼虫たちを見ていて、
そう感じていた。
今朝のこと羽化第一号は午前7時半過ぎだった。
それから時間を隔てて、午後3時まで、6頭の幼虫が次々と羽化した。
あいにく小雨がときおり降っていたが、雨滴を浴びながら羽化することもあった。
羽化脱皮を終えてから体色が浮き出てくる間、じっとぶら下がったままでいる。
撮影待機の間に機材工作をしておいた。
超接写における深度合成撮影に必要な、微動ステージの組み立てである。
ずっと先送りにしていたので、気になっていた。
こういった工作は、冬の間にでもやることだろうが、冬といえど、
私の場合、林の手入れの山仕事もあって、意外と時間がない。東京にいたころとは
まるで生活リズムが変わってしまった。
工作はまず、X軸微動ステージを自由雲台に取り付けるための、スペーサー作り。
スペーサーはアルミ製。材料は手元にあったもので間に合った。
工作は主に、穴あけとネジ切り作業。 穴あけはドリル盤を使う。
径3ミリのネジ切り作業⬇️は、ハンドタップで。
自由雲台に取り付けるネジ穴は、ウィット1/4ネジ⬇️を切る。
X軸ステージのみだが、とりあえずこれで間に合う。
XY軸ステージを購入しようかと迷ったが、経費節約で断念した。貧乏カメラマン
ゆえお金の使いどころには、かなり慎重になる。
昔は、フィルム代・現像代の請求書に怯える日々を送っていて、それから
解放されたと思いきや、今ではネットでの買い物の請求額に怯えるようになった。
であるから、ネット購入ではできるだけ代引きにして、
カード決済を極力使わないようにしている。
さて、微動ステージはほぼ完成した。
被写体を、1ミリ幅につき0.01ミリづつ正確に移動させ、百カット撮影できる。
私がこの装置を使って撮りたい被写体は、とくに昆虫の卵である。