クロヒカゲ、ふ化するも、マムシの夢に救われる

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私が見る恐怖の夢とは、どろぼうに襲われるシーンが多く、

声に出して助けを呼ぼうとするが、声が出ない、という時間が

えらく長く苦しむ。

やっとこさ「どろぼう〜!」と叫んだ瞬間、目が醒めて、

夢はおしまい。

昨夜は、「ま、ま、まむし〜!!」と叫んで目が醒めた。

こんな夢は初めてだった。

すんでのところで、とぐろを巻いていたマムシを踏んづけそうになったが、

自分は歩いていたようでもあるし、自転車を漕いでいたのかもしれない。

ともかく、素足だったので、恐怖感に襲われた。

時計を見ると、夜中の2時半だった。

気になっていた機材工作の手直しをしておこうと、スタジオに入った。

工作を完了して、ふとクロヒカゲの卵をチェックしたら、卵殻を食い破っていた。

「もうすぐ、ふ化だ!」

ジャノメチョウ類の卵は、ふ化が近づくにつれ幼虫の頭部がくっきりと

透けて見えるようになる。クロヒカゲも例外ではない。

クロヒカゲ338makuro .jpg
幼虫が大あご(写真の赤茶色のところ)をときどき、ムニャムニャと動かしているのも

よく見える。しかし、この状態がかなり長い時間続く。いつふ化してもおかしくない

まま、待たされる。昆虫の変態を追いかけ始めると、寝る時間もなくなる。

仕事時間に区切りもなく、日常生活は成り立たなくなる。

最悪、家族もそっぽを向いてしまう。まあ、そうならないよう、気を使ってはいるが、

やはり無理があるのは仕方が無い。

いづれにせよ体がとても持たないので、適当に寝ることにはしている。

が、昨夜はマムシの夢で叩き起された。

「夢さん、ありがとう」とつぶやきながら、あらかじめセットしておいた

カメラにかじりつく。 ほどなく、ふ化が始まった。

午前4時05分。 ふ化し終えた幼虫は、やがて反転し、自分が納まっていた

半透明のカプセルを、食べ始めた。

_Z019081 (2).jpg
頭頂部にはわずかな瘤がある。脱皮をして成長するうちに、ここから長い突起、ツノが

伸びてくるのだろう。 2令幼虫の姿がどのようなものか、それは何としても

見ておきたい。これは楽しみだ。

ふ化幼虫の体は、純白だが、しばらくしてササの葉をかじると、体の中が濃い緑色に

なる。


本日、昼の12時40分から放映予定だったNHK宮崎放送の「夢追い人」は

理由はよくわからないが、放映されなかった。

自分は先週、甥の結婚式で松山に出掛けていたので、自分を取材したこの番組を

まだ観ていない。地震の報道があったので、番組が削られたのだ、と

息子が言うので多分そういうことだろう。

「お父さんの番組より、地震情報のほうが大事でしょう。

それに、俺はお父さんの出る番組なんか観たくないし!!」

じつに正直な、次男の言葉ではある。













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