フィリリリリリ〜、と賑やかな鳴き声がする。
朝から日中ずっと、その勢いは衰えない。けっこうな音量だが、
鳴き声の主、クサヒバリの知名度はきわめて低い。
夜は鳴かない。
目の前、すぐそこで鳴いているのがわかるが、なかなか姿が見つからない。
クサヒバリは小さいし、おまけに葉と葉の隙間などに
潜り込むようにして、そこで演奏しているからだ。
こっちも意地になって探す。腰をかがめ、ひたすら音源を探す。
どこや?どこや?
事情を知らない人が見れば、気が狂ったおっさん、だ。
がしかし、幸いにして、我が家は田舎である。
通りすがりの人はほぼ、皆無だ。
素っ裸でテンテコ踊りをしていても恥ずかしくない。ま、やらんけど。
さて、ツバキの茂みでしきりと鳴くクサヒバリ♂をなんとか見つけた。
前翅を激しく擦り合わせる様子を表現したかったが、失敗した。写真はNG。
午後5時47分。日没後、我が家の上空に夕焼け。