三股町の上米公園。
今夏の台風で、スダジイの大木が折れて倒れていた。
一時は道を塞いでいたが、除去作業が入ったようで、道は歩けるようになっていた。
普段はほとんど人が入らない場所だ。
落ち葉が積もった道路脇に、何となくしゃがみ込んでみた。
すると目の前の落ち葉上に、蜂の子が横たわっていた。
「え!なんで?どうして、そこにいるの?」
正直言って、この偶然に驚いた。 なぜ、そこに転がっているのか、
どう考えても答えが見つからないのだ。 この仔はスズメバチ類の幼虫に間違いない。
熟令ならオオスズメバチではないだろうが、ステージを読み取るのは難しい。
辺りをくまなく見渡したが、答えに結びつくものは見当たらなかった。
蜂の仔、
食えば旨いのは知っているが、それどころではない。いったいどうして、
ここに転がっているのだ? しかも、なぜ、私はここでしゃがみ込んだのだろう?
蜂の子に、呼ばれたか?
いや、この遭遇の前にも、ふと立ち止まるシーンがあった。
なぜか知らぬが、声がしたような気がして、アラカシの梢を見上げた。
すると、ムラサキツバメの小集団が寄り集まっていた。
高さは地上から3メートルほどあったので、三脚につけたカメラを突き上げ、
セルフタイマーで撮影した。
今朝はこの秋一番の冷え込みだったが、ムラサキツバメがもう集まっていたとは
驚きだった。
庭のツワブキには、アカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、スジグロシロチョウ、
イチンモンジセセリ、そして、ヤクシマルリシジミの♂も来ていた。
ヤクシマルリシジミの写真はこれまでちゃんと撮ってなかった。
本種の食樹は多岐にわたり、特定の植物との関わりが薄いことが、
この蝶への興味を削いでいたようにも思える。
私の蝶に注ぐ興味とは、食樹・食草との関わり方も重視しており、
蝶を観れば、植物も思い描けることが楽しく、嬉しい。
っま、それはともかく、ヤクシマルリシジミのまともな写真を撮ったのは、今日が
初めてではあるので、お祝いをせねば。