ヒメウラナミジャノメ幼虫

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食堂の出窓に置いていた水槽を解体した。

嫁さんがメダカを飼っていたが、次々と死んでしまい一匹になったこと、

水草もほとんど育たないので索漠としていたこと、

そして何よりも水流の音がうるさくなってきた、という理由だった。

一時はメダカもよく産卵していたが、水草も育たないような環境では

元気も出ないはずだ。素人目にも、メダカが幸せそうには見えなかった。

そこで、遊んでいた睡蓮鉢を玄関前に置いて引っ越しすることにした。

メダカはおいおい仲間を追加しよう、ということになって、

土と水草をアレンジした。もちろん作業したのは嫁さんだ。

一匹になって寂しそうなメダカは、睡蓮鉢の中で泳いでいた。

これからは屋外での生活が始まる。

「寒くないかなあ〜」と嫁さんはしきりと心配していた。

あ、そういえば、我が家の庭には時々、カワセミもやって来る。

「メダカが増えたころ、カワセミの狩り場になるかもよ」

とは、まだ話してないが、睡蓮鉢に網の蓋を用意しておこうか、と思ったりする。


嫁さんが、睡蓮鉢の周辺の草刈りをしていた。午前中のことだ。

午後になって、「なにか気持ちの悪いのがいる!

ナメクジじゃないの?」と言われるまま、睡蓮鉢横のメダカを入れた瓶のふちを

覗いてみれば、なんとナメクジならぬ、ヒメウラナミジャノメの幼虫がいた。

「ははあ〜ん、草刈りされて住処を失った幼虫だよ。彼らにとっては迷惑な話だね。

路頭に迷う、とはこのことだ。ハイハイ、さっそく回収しま〜す。」

体長、わずかに2センチ。おそらく、4令幼虫だろう。

傍にあったイネ科の葉っぱをケースに一緒に入れておいたら、

しばらくしてモリモリ、食べていた。

狭い 避難所に不満はあっても?、とりあえず腹ごしらえだ。


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