2014年12月アーカイブ


はやにえ・イナゴ

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このところ見つかるモズのはやにえは、ヌマガエルが多い。

ちょっと物足りないなあ、と思っていた矢先、

イナゴ(コバネイナゴか)の真新しいはやにえが、立っていた。

イナゴはやにえ_MG_1683.JPG人が真似て、いざイナゴを突き立てようとしても、こううまくはいかない。

ちょっと残酷だが、私もかつて実験済みだ。 モズの技には到底、叶わない。

近所の「田の神様」を久しぶりに拝んでおいた。

田の神さま_MG_1665.JPG

写真はいづれも、EOS-70Dにレンズは、EF-s10-18mm IS を使用。

プラマウントでチープな感はあるが、軽い上に至近距離が22cmと短いので、けっこう近接撮影

ができる。イメージスタビラザーの効きもいいようだ。

EF-sレンズは、フルサイズカメラでは使用できないので、これまでマクロレンズEF-s60mm

の一本しか所有してなかったが、EOS-70Dをサブカメラとして活用するためにも

最低限必要なレンズを揃えておいた。

「Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎」 (秀潤社)を購入した。

皮膚炎をおこす虫と、その生態・臨床像・治療・対策 について

カラー写真を多用し詳細な解説で構成されている。

類書がない、きわめて貴重な本であり、高価ではあるが必読書として購入した。

虫と皮膚炎.JPG本書では、一見、恐そうに見えても「人に害をおよぼさない虫」についても取り上げている。

じつは、著者の夏秋優さんとは、私は高3の頃、蝶を通じて知り合いとなった。

お会いしたのは大学受験のときの一回きりだが、しばらく文通が続いたことがある。

そう、当時はメールも携帯も無い時代だった。

夏秋さんは永年、チョウの観察・撮影も続けておられ、貴重な写真・報文も多数、

発表されている。

届いた本書をざっと眺めてみるつもりが、いつのまにか読み込んでしまった。

あとがき、にかえて、という最終コラムには「虫の一分」と題して、

夏秋さんの自然観が窺える文章で綴られている。ギフチョウの奇麗な生態写真も

添えられており、私はふと、高校時代にいただいた手紙の文面を懐かしく思い出した。



キリガの一種

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Telorta  トガリキリガ属の一種だろうか。  我が家の林にいた。

キリガの一種IMG_9562.JPG撮影しているうちに、翅を小刻みに羽ばたかせ始め、やがて飛んで行った。

この仲間は10〜11月の晩秋に羽化し、 冬の夜、樹液やツバキの花などにやって来る。

冬の樹液も、それなりに賑わいがある。 今度、撮影しておこう。

今日は小雨が降ったり、止んだり。

昼過ぎ、晴れ間も出たので林に降りてみたら、足下からタテハモドキが飛び出した。

いつもなら飛び去ってもすぐ、地面の落ち葉の上で日光浴するのだが、

なぜか上空へとグングン舞い上がり、高い高い梢に落ち着いた。

タテハモドキが高所に逃げる姿は、初めて見たと思う。

気温はさして低くもなく、むしろ暖かく感じるほどだった。

ケヤキの幹や枝先には、ヒメアカホシテントウが多数、目についた。

歩いているもの、2頭が身を寄せ合って休んでいるもの、一本のケヤキそれぞれに

5〜8頭は数えることができた。5本のケヤキを合わせたら25〜40頭近くは

いたことになる。見える範囲でのことだが。 

そういえば、ヒメアカホシテントウの暮らしぶりなどきちんと観察したことがない。

カイガラムシを食うらしいが、補食する姿も見ていない。







綿毛

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庭のツワブキが、丸く綿毛を広げ始めている。

ツワブキ701A5248.JPG花が終わっても、また別の艶やかな姿を見つけることができる。

あぜ道では、だいぶ前から小さな壷が風に揺れている。

ナガコガネグモ卵のう701A5265.JPG

ナガコガネグモの卵のうも、あちこちでよく目立つようになった。


お菊虫

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「お菊虫」こと、ジャコウアゲハ蛹。 毎冬、実家から数百メートル先の生息地で見つかる。

ジャコウアゲハ_MG_1386.JPG昨日、見つかるのは死蛹ばかりで、どうなっているんだあ?と焦りを覚え始めたころ、

ようやく奇麗な姿の「お菊虫」を拝むことができた。

ジャコウアゲハ_MG_1396.JPG

この蛹を目にするたびに、自分の青春時代が思い浮かぶ。

あの頃の熱い熱い、気持ちの高ぶり。大事にしないとなあ。

私が高校生〜大学生の頃、ここの場所には建築物などあって、ジャコウアゲハの食草、

ウマノスズクサの群落が安定して生える環境ではなかった。

それが時を経て草地となり、いつのまにかウマノスズクサが繁茂し、毎年、

ジャコウアゲハが繁殖するようになった。

松山〜八幡浜〜臼杵〜延岡〜田野〜山之口と移動するtこと8時間あまり。

午後3時には我が家に到着できた。

犬の散歩中、クワエダシャクを、枝尺とわかるように撮影してみた。

クワエダシャク_MG_1483.JPGでもやっぱり、これは枝。  脱帽です。






松山市の水瓶、石手川ダムの奥に行ってみた。

石手川ダム_MG_1437.JPGダムの本日午前9時の貯水率は99.9%と表示されていた。

エノキの根際には、オオムラサキとゴマダラチョウの越冬幼虫が次々と見つかる。

写真画面右側が、オオムラサキ幼虫。背面の突起の数、形でもわかるが、

一見して細っそりして黒っぽいのがオオムラサキだ。

ゴマダラチョウ越冬幼虫_MG_1420.JPG実家のすぐ傍のエノキでは、樹上越冬するゴマダラチョウ幼虫が5頭もいた。

そのうちの一頭。

ゴマダラチョウ越冬幼虫_MG_1452.JPG一番高い位置で、地上高2メートル。ほかはどれもほぼ私の目線だから、1m50cm辺り

だ。樹上越冬はそれほど珍しくことではないが、かといって多くもない。

石手ダムの手前、奥道後から南高井、森松へと抜ける新しい道が整備されていて、

びっくりした。松山も帰省するたびに道路や街の様子が変わっていく。






マテバシイ

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大分県、臼杵港に植栽されていた、マテバシイ。

PC240036.jpg地面を見れば、ドングリに覆われていた。

PC240031.jpgこの団栗、ピーナッツやアーモンド並みに味わえるのなら、、、と誰しも思うわな。


八幡浜行きフェリーの入港を眺めていたとき、「アレ!?」

車輌出入り口ゲート、これまで船尾の真ん中にあるものと思い込んでいたのだが、

右舷寄りにあるではないか!

PC240041.jpg右舷寄りにあるのは、なぜ??

私は小学生のころから、船という乗り物が大好きだった。

木を削ったりして、いろんな船の模型も作ったりしたことがある。

船にロマンを感じていた。

9年前、牡鹿半島突端、おしかホエールセンターでは、大きなな捕鯨船の中を見学できた。

夢のような気分を味わえた。機関室は巨大で不気味なくらいだった。

航海日誌も読めた。

 残念ながら博物館は東日本大震災で甚大な被害を被り、

建物も捕鯨船も残ってはいるようだが、いづれ解体されるとのこと。

船のいろいろな仕組みを眺めるのが好きだし、今日のような疑問に突き当たると

夜も眠れなくなる。まあ、そうは言っても、船乗りに憧れたことはない。

船に乗っている自分を空想するのが好きなわけ。

潜水艦もしかり。

穏やかな宇和海を渡り、今夜から愛媛、松山、です。








クワエダシャク

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室内撮影をずっとやっていたので、外を歩けたのは夕方の犬の散歩のみ。

いつものクワの木を覗いてみた。

枝になりきりのもの、

クワエダシャク701A5239.JPG幹にとけ込むもの、

クワエダシャク701A5234.JPG



毎冬、ここのクワには数頭のクワエダシャク幼虫がついているが、

このクワは1月に行われる野焼きで地上部が焼失するので、幼虫たちは成長することなく

死滅する運命だ。

今年は我が家のクワに、幼虫たちを引っ越ししてみようかとも思う。


1月に開催される「おねっこ祭り」とは、農畜産の収穫への感謝と、

五穀豊穣祈願により執り行なわれる。 

文明の象徴とも言える「火」が、行事の主人公となるのも当然のことではある。

燃やす櫓は、竹で組む。中心に高くそびえる真竹は10メートルほど。

舟のマストのようなこの柱は、真っすぐでなければ絵にならない。

昨日は、竹の切り出し作業から始めたが、その真っすぐな竹は稀であり、

探すのに苦労する。苦労しても理想的な竹などありはしない。

「こんなとこかなあ〜」で、皆が納得する。 

竹_MG_1256.JPG
目線の高さでは真っすぐでも、上部を見上げると曲がっているものがほとんどだ。

風の影響と、竹林が混み合っているせいでもあろう。

「もうちっと、整備しなさいや!」と思わず言いたくなる。

どこの竹林も杉林も、放置されて無惨だ。

それはさておき、竹の選別、切り出し作業中にツヤアオカメムシを見つけた。

そのツヤアオカメムシ、まだいるかな?と本日、買い物に出たついでに覗いてみた。

なんと!昨日のまま同じ格好でいてくれた。

ツヤアオカメムシ_MG_1254.JPG昼間でも薄暗い林だが、ちょうど陽射しが当たっている竹に止まっていた。

このあと我が家の玄関先の外壁にも、一匹見つけた。 今の時期、探すとなるとそれなりに

時間を要するが、少しばかりアンテナを上げればいいわけだ。

それにしても、北風が強く、寒い一日だった。

霧島山系最高峰の韓国岳も真っ白に冠雪。

霧島山_MG_1258.JPG手前の高千穂岳には雪が無い。

霧島山_MG_1263.JPG



今日はどんより曇り空の寒い一日だった。幸い風はなかった。

午前中は、来年、地区で例年開催される「おねっこ祭り」の準備作業に

加わった。ほぼ3時間で作業は終了。

おねっこ祭りCIMG3774.JPG

作業は11名ほどで行ったが、以前に比べればなんだか盛り上がりに欠けるような気がした。

私だけの受け止め方かもしれないが、、、、。

お祭り本番は来年、1月10日。 当日はシシ鍋の調理手伝いに参加する予定。

我が家の林を犬と歩いていたら、キチョウの死骸が落ち葉の上にあった。

キチョウ_MG_1249.JPG
成虫越冬するキチョウが、今頃、死んだ理由は何だったのだろう?



よなかま図鑑

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18日の夜は、久部良の「海響(いすん)」という島料理居酒屋で、一杯やった。

民宿「もすらのたまご」から坂道を降りてすぐの所にある。

ヨナグニサンをはじめ与那国島の自然について、お話を伺ったのは、

町の教育委員会 教育課に勤めている、村松稔さん。

私より19歳も若い。

そのとき献本していただいたのが、「よなかま図鑑」。

村松さんの写真、文章で構成されている。


よなかま図鑑.JPG
森林、海辺、水辺、人里、と環境別に動植物が137種、紹介されていて、

与那国島の生き物のことを知る上でガイドブックとして役に立つ。

本のデザインも良くて、眺めていて楽しい。



与那国島、最終日は林道をあちこち回ってみた。

来春に予定している撮影のための下見である。

今にも雨が降りそうだったが、午前11時には激しい雨になって、ついに退散。

島内に食堂は少なく混むので、早めの昼食とした。

昨日と同じ、漁協にある食堂に入ってみた。

昨日は魚フライ定食にしたので、今日は琉球ソバにした。

単品で注文しても、刺身が付く。魚の名前は忘れたが、とろけるような

柔らかい刺身で、美味しかった。 写真は 大盛りで、700円。

琉球そばPC190162.jpg

並は500円だが、大盛りといってもそれほど大盛りではないので、大盛りが並盛り程度で、

並は小といったところだ。店のおばさんもそう説明してくれたので、大盛りにしたわけ。

つゆは薄めであっさりしている。

クチナシの実でイワカワシジミ幼虫の食痕穴を見つけた。

イワカワシジミPC190150.jpg
割ってみると、一つだけ、イワカワシジミの前蛹が入っていた。

他からはハネナシコロギスが飛び出してきたり、空っぽのものがほとんど。

イワカワシジミPC190154.jpg虫の姿はほとんどなかったが、ミヤコキンカメムシの姿はときどき見かけた。

ミヤコキンカメムシIMG_9205.jpg与那国島から石垣島、そして那覇から鹿児島と、飛行機を乗り継いで我が家に帰りついたのは

午後10時45分。

那覇から鹿児島行きの時刻表を見間違えて予約してしまい、那覇で待ち時間が2時間も

あった。本来なら1時間待ちで済んだのだが、、、、。

与那国島では「もすらのたまご」という民宿に泊まった。

なんでもセルフサービスの民宿だが、レンタカーもここで借りれるし、対応は親切だった。

ここに決めたのは料金のこともあるが、「モスラ」というネーミングによる。

どうせ夜は居酒屋に行くしね。

しかし、美味しい二食付きで料金も安い民宿がある、とも現地で教わったので、

次回はそちらにも心惹かれるものがある。

鹿児島空港から車で戻る途中、雨になった。 




アヤミハビルに会う

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与那国島の天候、昨日までは荒れていたが、

今朝からは風も穏やかになり、午後からは青空も出た。

アヤミハビル探索は、宇良部岳ふもとの遊歩道で。

宇良部岳PC180033.jpg念願のヨナグニサン幼虫も、フカノキで見つかった。 デカイ! 体長、10センチ以上ある。

ヨナグニサン幼虫PC180019.jpgTG-3で深度合成撮影してみた。

風でわずかに揺れていたので、合成に失敗することもあったし、合成できても動いたところは

ブレている。深度合成撮影の連写速度がもっと速くなればいいのだろう。

おそらく、いづれ実現するだろう。

それでも幼虫の重量感が表現できたかと思う。

ヨナグニサンの食樹といえば、アカギと思い込んでいたが、実際には現地では

アカギそのものが少なく、しかも多食性であって様々なホストがあるようだ。

タコノキPC180061.jpg
上写真のフカノキは識別も容易い。

繭もいくつか発見できた。

こうなると、来春、成虫の羽化期に再訪するのが待ち遠しい。

今夜も、「どなん」で乾杯!!



アヤミハビル

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我が家周辺でも朝から小雪が舞っていたが、

鹿児島空港への山中では雪景色となっていた。車道は問題なく走行できたが、

すれ違う車の中には屋根にどっさり雪が積もっていることもあって、少し不安になった。

空港から霧島山の山容はまったく見えず、ここでも小雪が降った。

鹿児島空港PC170005.jpg天候不良で沖縄行きの便は15分遅れとなり、沖縄から石垣島行きも15分の遅れ。

搭乗口の待合室にはこんなものが。
アリモドキゾウムシPC170007.jpg

「遠いなあ〜、また乗り継ぎかあ〜」、と石垣島空港に降りてみれば、

次の便は同じ飛行機だった。なるほど、これなら乗り継ぎの時間などさほど気に掛けることも

なかった。2回乗り継ぎをして与那国島に着いたのは、午後6時20分ころ。

全国的に猛烈な寒波に見舞われたようだが、ここ与那国島でも風が強くて寒い。

気温は14度Cしかない。

さて、アヤミハビルこと、ヨナグニサンと初めての対面を目前にして、

泡盛「どなん」、これは湯割りで、そして「長命草山芋ザクザク」を肴に乾杯!

「カジキマグロの目玉」も箸が進む。さすがに、でかい!!

目玉PC170009.jpg





大寒波だ!

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北西の風が強く吹き荒れ、寒い!  そんな一日だった。

九州と言えど、狭い日本列島なのだから。

午前中、しつこく降っていた雨が止んだので、犬の散歩に出た。

空IMG_9126.JPG空を見上げれば、いい感じじゃん!と一瞬は思ったが、そのすぐあとから空模様は一変した。

真冬の厳しい表情になった。

空701A4933.JPG結局、お日様を拝むこと叶わず、じまい。

OLYMPUS、TG-3の専用撮影台を拵えた。こういう天候だからちょうど好都合でもあった。

撮影台IMG_9161.JPG写真は不親切でわかりにくいが、この撮影台の意図は、顕微鏡モードで、

深度合成やフォーカスブラケット撮影を行うためのものである。

被写体は動かないもの、大きさは1センチ未満、という条件下での写真撮影に使う。

撮影台は透明アクリル板で、下からの照明もできるようにした。

カメラは撮影台に対して微動できるようになっている。


照明機材は別途、LED照明を準備している。

寒い朝

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今朝は霜が降りて一面、真っ白になった。

玄関先においた睡蓮鉢に氷が張った。

霧島山朝IMG_9046.JPG午前7時18分、霧島山が赤く染まっていた。

常緑樹林が多いなかハゼノキの紅葉が目立つ。


ムラサキシジミが目の前で日光浴。 ムラサキツバメ、本日は姿を見せず。

ムラサキシジミIMG_9106.JPG



絵本の紹介

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伊藤知紗さんの絵本です。(福音館書店)

こどものと0も0002.JPG
こどものと0も0001.JPG
大人にも是非、読んで欲しい絵本です。

うちの子供が幼いころには布団に入ってから、私が読み聞かせを毎晩やってました。

あのころ、欲しかった絵本でもあります。

はやにえ

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はやにえがよく見つかるのポイントの一つ、柿の木を覗いてみた。

先週の仙台に引き続いてまた、コカマキリのメスだった。

はやにえPC140038.jpg頭部、脚、翅などが欠落しているが、体はまだ柔らかい。大きなお腹からして、

まだこれから産卵できたであろうメスである。

はやにえPC140050.jpg

日没直前、路上で日光浴中のイナゴ。

いなごPC140057.jpg右後ろ脚を畳んで、陽射しをできるだけ浴びるようにしている。このポーズは

キリギリス、ツチイナゴなど、直翅類では広く見られる習性かと思う。

本日の写真は、OLYMPUSのTG-3 で初撮り。

第一印象としてはモニター画面がきわめてクリアで見易い、という点。

このカメラを仕事の上でどう活かせるかは、これからいろいろ使ってみようと思う。




コナラとクヌギ

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クヌギは人が植えてから林になり、いかにも人里に寄り添っている。

クヌギ林の傍には人家があって、田畑、もある。

一方、コナラは人里から少し離れた山合いに点在し、いかにも野生の木という風格を

感じる。コナラは孤立木が堂々と胸を張っている。

もっとも、シイタケのほだ木には、コナラが向いているとして、

コナラ林を作る人もいるが、クヌギを好む人の数からしてその割合は低い。

昆虫との関わりから見たクヌギとコナラは、ほぼ同じ程度であり、

どちらが上とも下とも評価のくだしようがないと思える。

コナラもクヌギも、昆虫との出会いにおいて重要度は極めて高い植物だ。

だが、私の好みをあえて言えば、コナラが好き、と即答する。

もちろんクヌギが嫌い、という意味ではない。

秋冷を過ぎいよいよ冬となった今、ますますコナラに目が奪われるのは

致し方が無い。

コナラ紅葉_5A_3800.JPG
真っ赤な紅葉、真っ黄色の黄葉、をときに見せてくれるのは、コナラである。

そしてやはり、ドングリの形にも好感を抱ける。

コナラ紅葉_5A_3810.JPG我が家の林はほとんどがクヌギで、コナラは3本と幼木1本しかない。

一番の大木だったコナラは、陽を遮っていたので3年前に根元から伐採した。

かなり躊躇したが、林全体のことを考えてのことだった。

今日は曇りがちだったが、ときおり陽射しが出て、その瞬間気温が上がった。

そんな折り、ムラサキツバメが林縁を忙しそうに舞い、日光浴をしていた。

ムラサキツバメ_5A_3763.JPG

写真はメスだが、同じ場所でオスもいた。メスは今までにもさんざん撮影しているが、

案外とオスは撮っていない。チョコレート色のオスはそれはそれで、なかなか見応えが

ある。で、ふと思ったのだが、越冬時のオスは数が少ないのだろうか?



仕事部屋

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撮影スタジオの片隅にある作業机。 だいぶ乱れている。汚い!

仕事部屋CIMG3740.JPG

忙しいこともあって、片付かない。しかも狭くて使いづらい。なんとかせねば、と思っていた。

思っているばかりではいけない。さっそく改造してみた。

仕事部屋_5A_3749.JPG大きな変更は、机の天板を1.5倍に広げたこと、宙づり棚を設置したこと。

これまでとスペースは同じでも、作業性、収納力はかなり向上した。

この作業机では、昆虫の卵や幼虫、蛹などの生育状態を精査したり、

クリーニング、ハンダ付けなど、細かい工作作業などを主に行う。

金属加工など電動工具を使うような作業は、土間の飼育室でやるようにしている。

撮影スタジオ内では、加工屑が出るような作業はできるだけ避けたい。

昆虫の室内撮影では、卵や幼虫など微小な被写体を扱うので、ゴミの混入には

神経を使う。毎日、掃除するのもそのためだ。

一昨日、台所をリフォームした。

ガスレンジが老朽化し、修理不能となったからだ。

リフォームに伴い、吊り棚が不要になった。まだ奇麗だし、頑丈そうだったので、

リサイクルすることにしたわけだ。

まだ冬本番前

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足下からベニシジミ♀が飛び立った。

雨樋に着陸したかと思うと、すぐに翅を開いて日光浴。

ベニシジミ_5A_3582.JPG翅は奇麗だから秋遅くに羽化したのだろう。

しかしいくらなんでも、成虫で越冬は無理だろう。いや、そうかな?

林に降りてみると、こちらも元気に舞い降りてきた。 ツマグロヒョウモンの♀だ。

ツマグロヒョウモン_5A_3595.JPGツマグロヒョウモンもベニシジミも、天気が良ければ、これから産卵するかもしれない。

先月いっぱい、花盛りだったツワブキも、しばらく見ていないうちに

花はすっかり萎れてしまった。

ツワブキ_5A_3585.JPG
それでもわずかに残った萎れ花には、キタテハやアブ類が訪れていた。

お腹の大きいコカマキリ♀も陣取っていた。

継続観察中のクロヒカゲ幼虫。  探してみてください。 

クロヒカゲ幼虫_5A_3604.JPG写真の幼虫とは別に、2頭も観察していたが見つからず。

しかし、別の場所で新たに2頭の幼虫を発見できた。いづれも3令だった。





近所の小学校で、講演と観察会を行った。

小学3年生は二クラスで、40数名。

お話は45分、そのあと理科教室から外に出て、校内にある林で

虫のしわざさがしを行った。

「新開さ〜ん、これなに!?」 「こっちに穴がある!」

次々としわざを見つけてくれるので、一つ一つ解説していると

前もって予定していたコースを進めることは不可能となった。

しかし、主役は子供たちだ。皆、楽しそうに探検しているので、

それでいいかと思えた。退屈そうにしてる子は一人もいない。

男の子が、アオクサカメムシを見つけた。

「かめむし」と聞いてすぐ放り出してしまったが、

私が拾い上げて「名前を知っておこうよ。それにいいニオイがするよ」

と言うと大勢が覗き込んできた。

残念ながらアオクサカメムシは弱っていて、ニオイを出さなかった。

見れば腹部下面が大きく凹んでいた。

教室を出てからの時間は、あっという間に過ぎて、お昼になった。


先月28日〜十日間の上京。さすがに少々、疲れた。

都会では歩くことが多いがそれは、自ら歩くというのではなく

とにかく、歩かされるわけだ。おまけに人酔いもする。

昨夜、宮崎空港に到着して外に出た途端、人影の薄さに安堵した。

嫁さんの車に乗って我が家に向かう途中、すれ違う車は数台。

我が家CIMG3722.JPG今夏、多数のタマムシが産卵していた土場のクヌギ材。

しばらく見ないうちに、キノコがどっと増えていた。

林に向かって、思わず「ただいま!」と声を出した。

エダナナフシの卵は全部で、11個。

エダナナフシ卵701A4846.jpg来春、ちゃんとふ化してくれるだろうか。


今日は八王子市、長池公園自然館で開催中の鈴木秀夫さんの写真展に出掛けた。

鈴木さんは昆虫に限らず、自然を広く撮影されている。

南大沢周辺の自然観察を熱心に継続されており、滅多に見ることのできない

写真も多く記録されている。写真展会場では詳しく説明してくださり、とても勉強になった。

あまり時間が無かったけれど、長池公園のフィールドを久しぶりに歩いた。

以前、観察会と講演をここでやったのは、もう10年くらい前のことだ。

きめ細かい手入れがあって自然観察にはうってつけの里山環境が維持されている。

歩いていてとても気持ちがいい。

このような自然公園が都城市周辺でもあればなあ〜、と羨ましく思った。







先日、仙台の里山でモズのはやにえを見た。

はやにえ_MG_1015.jpg田畑を広く見下ろせる柿の枝に立てられたのは、コカマキリだった。

体に触れてみるとまだ柔らかい。コカマキリはつい先頃まで活動していたに違いない。

こんな時期になってもまだ頑張っているか、と驚いていたら、エダナナフシのメスが

私の肩に止まったのであった。

 そのエダナナフシが、卵を産んだ。

エダナナフシ_MG_1166.jpg

高さ1.5ミリほどの大きさだから、糞と紛らわしい。

天覧山で虫目観察会

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私を含めて8名。 飯能市の天覧山を虫目で歩いた。

日曜日とあって、人も多かった。里山の自然を楽しみ歩くという光景は、

地方の田舎ではあまり見かけず、人の多さには驚く。

同行者の、そよさん がコナラの葉っぱで幼虫を発見。

ミヤマセセリの終令幼虫だった。

ミヤマセセリ_MG_1143.jpgシラカシの枝に抱きついた、アカコブコブゾウムシ がいた。

アカコブコブゾウムシ_MG_1131.jpg


町田市、小野路

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朝から雲一つない快晴だった。

今日、訪れたのは東京都、町田市小野路。

小野路_MG_1079.jpgクリの梢には、イラガの繭も多かった。

イラガの繭_MG_1087.jpg 午後2時頃から、にわかに曇り空となり、小雨が降り始めた。

「天気情報もいい加減だなあ〜!!」、と 

怒り狂う方もいたが、たしかにおかしな天気ではあった。 

早めに新宿へと退散し、毎年恒例の忘年会となった。



池袋の森

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仙台から東京に戻って、少し時間が空いたので、

「池袋の森」に行ってみた。

池袋の森_MG_1064.jpg狭い緑地公園ではあるが、春にはツマキチョウが乱舞するらしい。

ヤツデの若い葉っぱには、たくさんのツマグロオオヨコバイが集まっていた。

ツマグロオオヨコバイ_MG_1060.jpg
ヤツデは小さな株だったが、ツマグロオオヨコバイは13頭もいた。

昨日から仙台にて里山のフィールド巡り。

ツクバネの実が出迎えてくれた。

つくばね_MG_0968.jpgクルクル落下させては、しばらく遊んでみた。

つくばね_MG_0991.jpgつくばね_MG_0977.jpg今回も、仙台在住の中瀬潤さんに案内していただいた。中瀬さんのブログは

こちらです。





おじぎ虫

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今日の東京は、雲一つない快晴。昼前に新宿御苑へ赴いた。

おじぎむし_MG_0710.jpgヤツデの実では、アオモンツノカメムシを一頭だけだが見つけた。

葉っぱをめくると、ツマグロオオヨコバイが多かった。

しかし、これは何だろう?  はじめて見た、イモムシ軍団だ。 体長は2ミリ程度。

おじぎむし_MG_0728.jpgほとんどのイモムシは、おじぎをしていた。

おじぎむし_MG_0736.jpg