コナラとクヌギ

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クヌギは人が植えてから林になり、いかにも人里に寄り添っている。

クヌギ林の傍には人家があって、田畑、もある。

一方、コナラは人里から少し離れた山合いに点在し、いかにも野生の木という風格を

感じる。コナラは孤立木が堂々と胸を張っている。

もっとも、シイタケのほだ木には、コナラが向いているとして、

コナラ林を作る人もいるが、クヌギを好む人の数からしてその割合は低い。

昆虫との関わりから見たクヌギとコナラは、ほぼ同じ程度であり、

どちらが上とも下とも評価のくだしようがないと思える。

コナラもクヌギも、昆虫との出会いにおいて重要度は極めて高い植物だ。

だが、私の好みをあえて言えば、コナラが好き、と即答する。

もちろんクヌギが嫌い、という意味ではない。

秋冷を過ぎいよいよ冬となった今、ますますコナラに目が奪われるのは

致し方が無い。

コナラ紅葉_5A_3800.JPG
真っ赤な紅葉、真っ黄色の黄葉、をときに見せてくれるのは、コナラである。

そしてやはり、ドングリの形にも好感を抱ける。

コナラ紅葉_5A_3810.JPG我が家の林はほとんどがクヌギで、コナラは3本と幼木1本しかない。

一番の大木だったコナラは、陽を遮っていたので3年前に根元から伐採した。

かなり躊躇したが、林全体のことを考えてのことだった。

今日は曇りがちだったが、ときおり陽射しが出て、その瞬間気温が上がった。

そんな折り、ムラサキツバメが林縁を忙しそうに舞い、日光浴をしていた。

ムラサキツバメ_5A_3763.JPG

写真はメスだが、同じ場所でオスもいた。メスは今までにもさんざん撮影しているが、

案外とオスは撮っていない。チョコレート色のオスはそれはそれで、なかなか見応えが

ある。で、ふと思ったのだが、越冬時のオスは数が少ないのだろうか?


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