腕時計を見れば午後2時半。黒い櫛状のアンテナが私を見据えていた。白い枯れススキの葉上ではよく目立つ。なるほどこれがフチグロトゲエダシャクの♂なんだ。これまで冬の昆虫観察では、相手が逃げる心配はなかった。しかし久しぶりに、カメラを構えるちょっとした動作にも緊張感の要る瞬間だった。残念ながらカメラを構えて近づいた瞬間、フチグロトゲエダシャク♂は上空へと高く舞い上がり、懸命にその姿を目で追いかけたが、10m先の薮に着地したところで姿を見失ってしまった。さらに二頭目が足下から飛び立った。同じように目で追いかけたが、着地点に駆けつけたときにはすでにいなかった。
それでもとにかく、フチグロトゲエダシャクが、我が家のすぐ傍で発生していることを成虫の姿で確認できた。ここ数日、本種の出現を期待して歩いていたが、ようやくオスを見る事ができた。午前中には全く発見できていないので、もしかしたら出始めなのかもしれない。
庭ではタテハモドキが日光浴したり、オオイヌノフグリで吸蜜していた。翅はかなり擦れている。
フチグロトゲエダシャクについては、幼虫の発見を少し載せたことがあるが、4年前から本種の幼虫を確認しており、この件についての詳細は宮崎昆虫同好会の会誌「タテハモドキ」に来年度投稿する予定。
それでもとにかく、フチグロトゲエダシャクが、我が家のすぐ傍で発生していることを成虫の姿で確認できた。ここ数日、本種の出現を期待して歩いていたが、ようやくオスを見る事ができた。午前中には全く発見できていないので、もしかしたら出始めなのかもしれない。
庭ではタテハモドキが日光浴したり、オオイヌノフグリで吸蜜していた。翅はかなり擦れている。
フチグロトゲエダシャクについては、幼虫の発見を少し載せたことがあるが、4年前から本種の幼虫を確認しており、この件についての詳細は宮崎昆虫同好会の会誌「タテハモドキ」に来年度投稿する予定。