2015年3月アーカイブ


先日、紹介したガガンボの蛹が羽化した。 とても繊細な脚をしている。

マダラガガンボ_MG_4997.JPG
体長4センチはある、大きなガガンボ。おそらく、マダラガガンボの♀かと思われる。春先に多いようだ。

マダラガガンボ_MG_5004.JPG顔はなんとなくひょうきんだ。ゆったりと飛ぶので、撮影できそうにも思えるがうまいくいかない。

人工池の補修用シリコンが固まったので、水を元に戻した。作業中に姿を現した、ヤブヤンマのヤゴ達。
ヤブヤンマP3310009.jpgもう少しいるはずだが、去年、ヤブヤンマが産卵した卵の数はかなりあったかと思う。産卵場所から水域まで移動する際にはかなりの危険が伴うだろう。無事に池に入れたとしても、ここまで成長するまでに、
落ちて行くヤゴも多いはずだ。さらに、写真のヤゴが全部、羽化できるとも限らないだろう。
せめて産卵場所から池までの移動が少しでもスムーズになるよう、昨年、人工池のふちを地面と同じ高さに改修した。写真のヤゴたちは、改修以前に池に入ったので、30センチの壁をよじ登るという、苦行を体験した強者たち、とも言えるだろうか。



庭木で見つけた姿は、一瞬、トビモンオオエダシャクの♀かと思った。
トビモンオオエダシャクIMG_0159.JPGしかし、翅の紋様がかなり違う。調べてみると、Biston属のクロズエダシャクの♀のようである。腹部は卵で満杯、大きく膨らんでいる。本種の食樹はまだ不明とのこと。このシャクガは初めて見た。

昨日、林の中に設置してある人工池を補修しておいた。水抜けはおそらく、写真の蓋部分からだろう。
人工池IMG_0041.JPGここをシリコン補修材で埋めておいた。乾燥には24時間以上かかる。
人工池IMG_0042.JPG


撮影テスト中

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EOS-M3を使い始めてまだ一日目。感触はなかなか良い。ただし、カメラが小さくてボタン操作は少しまごつく。OLYMPUSのミラーレスカメラに馴れたせいもあるかもしれない。画質はなかなかいい。

マムシグサIMG_0051.JPG内蔵ストロボのシンクロ速度は200分の1だが、オート調光は正確だ。誤って動画の録画ボタンを押してしまうので、カスタム変更して、ボタン機能を「絞り込み」にしておいた。

我が家IMG_0091.JPG
バッテリーがどの程度保つかは、ちょっと気になるが、もっと使いこなさないとわからない。今日の撮影では広角ズーム11-22ミリを使った。



来月になるかと思っていたがが、本日、届いた。ようやくレンズを付けてテスト撮影できる。

EOS-M3IMG_0582.JPGCanonのミラーレスカメラ、EOS-M3だ。フルサイズ一眼レフカメラのサブとして、本機を使うのもいいかと思った。70Dは軽量小型とはいえ、このM3には叶わない。70Dはむしろ主力カメラとして使うことも多く、その際のサブとしても、M3はコンパクトでちょうどいい。とにかく小さいカメラだ。
M3にはポップアップ式の内蔵ストロボがあるが、このストロボには専用外部ストロボをコントロールする機能がないのは、残念だ。マニュアルでのスレーブ発光しか使えないが、それで良しとしよう。
専用レンズの一つ、EF-M11-22ミリ広角ズームは(35ミリ換算で18-35ミリ)最短で15センチまで寄れる。望遠ズームEF-M55-200も小さく、撮影最短距離は1mと物足りないが、これはこれで使えそうだ。EFレンズが装着できるマウントアダプターは、来月にならないと届かないようだが、このアダプターがないと、サブカメラとしての真価を発揮できない。

日南市の海岸、砂浜に転がっていた流木を起すと、その下にいた。でかい、蛹である。
ガガンボ蛹_MG_4985.JPG
このひょろ長い蛹は、ガガンボの一種。体長35ミリある。ガガンボを知らない人も多いかと思うが、成虫は蚊の親分みたいな姿をしている。もちろん、吸血などしないので、嫌われる筋合いではない。しかし、海浜で育つガガンボの正体とはなんであろうか?疑問を解くために、この蛹は持ち帰った。成虫が羽化すれば、名前調べもなんとかできるかもしれない。
体表面に生えたトゲトゲ、これも不思議です。何に使うの?と聞いてみたい。

付け加え、今日驚いたのは、日南市でも桜島火山の噴火による空振音が頻繁に聴こえたこと。三股町よりさらに20キロ遠いはずだが、桜島の威力は凄い。やはり現地に一度は行ってみなければ、と思う。火山の真下では、どんな衝撃が体験できるのだろうか?桜島に住んでいる方々は、どう感じているのだろうか?


コミミズクの成虫

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人工池の補修は後回しにして、同じ集落のお隣にある谷津田に行ってみた。歩いて20数分の場所だが、杉林がほとんどで自然植生はネコの額ほどしかない。我が家のすぐ下の谷津田に比べて特に自然度が濃いとも思えないので、滅多に訪れることがなかった。歩き始めてさっそく、クヌギの小枝で、コミミズクの成虫が目に入った。2m先でも黒いシルエットはよく目立つ。
コミミズク成虫_MG_4806.JPG幼虫時代はもっと枝に同化しているが、成虫もかなり隠蔽効果の高い姿ではある。私には見つかったが。体長は1センチに満たない。

ある虫を探して2時間。さすがに2時間で成果が出ないと、集中力が途切れてしまった。気分転換に沢の傍に座り込んでみたら、ツクシショウジョウバカマが点々と生えていた。花はもう終わったようで、地味な姿だ。
ツクシショウジョウバカマ_MG_4864.JPG
ツクシショジョウバカマ_MG_4853.JPG
我が家から一番近い、ツクシショウジョウバカマの自生地を見つけたことは、成果かと思う。回りにはサツマイナモリの白い花がたくさん咲いていた。もうひと頑張りするか、と腰を上げたら、目の前のメダケに花蕾が無数ついていた。
ササの蕾_MG_4838.JPG
ササの蕾_MG_4845.JPG
蕾は膨らみ、もうじき開花しそうだ。メダケは竹ではなく笹だが、ササの花はよく珍しいと言われる。しかし、私は過去にも結構あちこちで開花を見ている。今日の場所ではかなり広い範囲で蕾が出ていた。ササ林の一斉開花という程ではないが。開花したころ、またここに来てみよう。

ある虫、とは虫そのものではなく、チョウセンカマキリの卵しょう。この冬探し歩いているがさっぱり見つからない。オオカマキリ卵しょうは、今日だけでも数十個見た。チョウセンカマキリの卵しょうは例年、一個くらいは見つけて撮影はしているが、それも散歩コースの途中だったりするが、偶然のことであり、これまで意識して探したことはない。いざ探すとなると、見つからない、という虫は多い。

ぶらり揺れる繭

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田んぼの畦道で見つけた、小さな俵。風に揺れていた。
アメバチ繭P3250134.jpg高さ、6ミリ程度の俵型繭。見かけ上一本の糸でぶら下がっているけれど、実際は何本も寄り合わせて出来ている。

アメバチ繭P3250136.jpgこの繭は、ホウネンタワラチビアメバチか、その近縁種だろう。蛾類の幼虫に寄生する寄生バチである。幼虫の体内で養分を横取りしたあと、幼虫の体皮を突き破って外に出て、それから繭を紡ぐ。(写真:OLYMPUS TG-3 )

さて、今日は陽射しはあれど冷たい風のせいで寒かった。とくに仕事部屋にいると寒いので、午後からは林で山仕事をしていた。まだ整備できていない斜面のササを刈った。薄暗いササの密林の下では、マムシグサが次々と見つかった。成長しているマムシグサを傷つけないよう作業を進めると、イチイガシの若木も現れた。高さは3mあるが、日照不足でヒョロヒョロであった。さらに刈り進むと、カラスザンショウの大木も隠れていた。クズやもろもろの蔓草、ササなどで梢以外は埋没していたのだ。
ときおり小休止を入れたが、せいぜい数分程度。しかしこの時期だと汗もそうは出ないので、力仕事にはちょうどいい按配だ。10人、いや5人もいれば、今日の作業は半分以上の時間で片付き、明日に持ち越した分まで終了できたかと思う。
それはわかりきっているが、自分一人でやることに酔いしれているのだ。作業効率とかは考えない。あれもこれも、自分だけでやる。協調性はかなり低い自分でもあるし、これでいいのだ、と思う。
ともかく、今日、作業した斜面の面積はかなりとなり、自然観察の林が広がるのは気分がいい。

ヤブヤンマのヤゴがいっぱい育っている人工池。昨日、30ℓの水を補充したが、今日になってみると水面が補充する前に戻っていた。明らかに水漏れしている。その原因もわかったので、人工池の改善作業を明日、やることにした。まずは、ヤブヤンマをはじめ、池に生息している生き物を全部、掬って引っ越しだ。


ヤゴの抜け殻

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ヤブヤンマ、ヤゴの抜け殻が日を追うごとに増えている。ちなみにこれは羽化殻ではなく、ヤゴが成長した証の、抜け殻である。
ヤブヤンマ脱皮殻_5A_4432.JPG今日の段階で、写真以外に2個漂っていた。林の中に設置してある人工池である。画面の中で一匹だけ若いヤゴの抜け殻が混じっている。ヤゴの雌雄は体をデングリ返して、お尻の近くを見れば一目瞭然。メスには産卵管がある(下画面の右側)。
ヤブヤンマ脱皮殻_5A_4439.JPGヤゴの抜け殻は水から引き上げるとペチャンコになるので、写真は水槽に入れて撮影している。ヤゴが水から出て、成虫が羽化したあとに残る羽化殻はセミの抜け殻と同じようにしっかり形を保っている。

庭の桜も開花し始めた。エドヒガンだろうか?花弁は白い。この桜では毎年、ムネアカアワフキとリンゴカミキリが育っている。カレハガの幼虫もときにつく。トビモンオオエダシャク幼虫もそういえばいたなあ。
エドヒガンIMG_0519.JPG
エドヒガンIMG_0528.JPG
晴れてはいたが、風が冷たく思いのほか寒い一日だった。まあ、それでもさすがに朝晩の暖房も必要なくなった。

春型アゲハの産卵

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我が家の林にはカラスザンショウの大木が2本あって、ミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハ、モンキアゲハなどが毎年、育っている。そして、もっともポピュラーなアゲハ(ナミアゲハ)も。今日初めて気付いたのだが、林床にカラスザンショウの実生がたくさん生えていた。これを教えてくれたのは、アゲハの母蝶であった。
アゲハ卵_MG_4719.JPG写真上画面中央上寄り、に満月のようなアゲハの卵が写っている。撮影するほんの数分前にアゲハ母蝶が産み落としたものだ。地面スレスレの狭い場所にこだわるように舞っていたので、産卵行動とすぐわかった。駆けつけてみると、地面のあちこちに15センチ〜20センチばかりの小さな、カラスザンショウの実生が生えていた。昨年、笹薮を刈った斜面でマムシグサも多い。これまでは笹薮の下で成長が抑えられていたのだろう。あそこにもここにもと、あまりにも多いので、カラスザンショウ実生をいくつか掘り起こして、鉢植えも拵えておきたいと思った。いづれ仕事で必要になるだろう。

カラスザンショウ実生_MG_4724.JPG
仕事部屋の外灯には、早春蛾が飛来し始めているが、今朝はキハラゴマダラヒトリ♂と、そしてコロギス♀幼虫が来ていた。コロギス類の触角は異常に長いが、その長い触角まで画面に納めると間が悪い。なおかつ触角はかなり細いので、ライティングに気を付けないとうまく表現できない。
コロギス幼虫_MG_4683.JPG写真の幼虫の場合、触角の長さは体長の約4倍ある。成虫となるとさらに長くなる。


コアラ、登る

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昨日からゴロゴロと空が唸っていたが、どうやら遠雷ではなく、桜島の噴火音であったようだ。今日になっても断続的に響いてくる。その方角はあきらかに、鹿児島県の桜島である。桜島まで我が家は80キロ以上も離れているはずだが、噴火音や空振が頻繁にやって来る。じゃあ、桜島ではどうなっているのだろう?と気になって仕方が無い。火山の麓だと凄い振動や音ではないのか?「ねえ、これだけうちにも噴火音や空振が届くということはだよ、あちらの現地では凄いことになっているのかなあ?一度、桜島に行ってみようかな」と嫁さんにも話した。
さて、桜の開花が目前となり、この時期、エノキの根元からゴマダラチョウの越冬幼虫たちがエノキの梢に登る。我が家のエノキでも一頭だが、枝又に落ち着いた幼虫を発見。
ゴマダラチョウIMG_0486.JPG
ゴマダラチョウ_5A_4391.JPG
少し膨らんだエノキの新芽を齧って、体が肥えている。
庭の木瓜は満開となった。地面ではコスミレが例年以上に賑やかだ。
ボケ_5A_4199.JPG
コスミレ_5A_4139.JPG昨夜は、外灯にイボタガ♂と、トビモンオオエダシャク♀、が飛来していた。


今春は例年に比べて、天候不順が続いたせいか、虫の現れるタイミングも遅れがちに感じる。スプリングエフェメラルのコツバメも、ようやく今日になって姿を見せた。
コツバメ産卵_5A_4126.JPGアセビの花でしきりと吸蜜していたが、撮影しているうちに産卵を始めた(写真上)。コツバメとしては大柄。最初、飛んでいる姿を見て、トラフシジミか!?と勘違いしたくらいだ。
入れ替わるようにテングチョウもやって来た。
テングチョウ_5A_4133.JPG両種とも地味な姿ではあるが、形状、模様の趣に感じいることができるかどうかは、個人差があるところだろう。

さて、昨日、一本のレンズが届いた。結構、人気があるようで、ほとんどの店で在庫切れ。在庫あり、という店を見つけて手続きに入ったところで在庫切れを宣言されてしまうことも。ようやっと、正真正銘、在庫あり、というネットショップに行き当たり、手元に届いた。
レンズ_5A_4096.JPG
ましかし、このレンズがあっても、カメラボディがないので、ただ眺めているだけ。ボディが届くのは来月になってしまうようだ。Canonのミラーレスカメラも3代目でようやく、EVFファインダーが付くようになる。昆虫写真撮影では接写が中心となるので、背面モニターだけでは仕事にならない。ファインダーは必須。

※お知らせ:明日、22日(日曜日)、午前7時45分〜、NHK宮崎放送で、「宮崎夢追い人」の特番が放映されます。昆虫写真家である私の回もそこに入っています。申し訳ないですが、県外の方は視聴できないかと思います。

昼前から陽射しが出て、気温がグングン上がった。クマバチのメスが盛んに花を訪れていた。冬越しから目覚めて、活動を始めた虫が一気に増えた。    (昨日、20日)
クマバチ_MG_4515.JPG多年草のマムシグサは、去年と同じ場所で大きな仏炎苞を広げている。
マムシグサ_MG_4547.JPG
ほとんどの株で、仏炎苞の色は紫色だが、一株だけ薄緑色の株がある。その仏炎苞のなかに、ツマグロオオヨコバイが、潜んでいた。
マムシグサ_MG_4554.JPG落ち葉の下などで越冬していたツマグロオオヨコバイも、これから配偶者と出会い、4〜5月にかけて産卵する。その産卵する姿を撮影することは、ずっと宿題のままだった。

林の人工池に、コセアカアメンボの姿は無くなったが、ヤブヤンマのヤゴの脱皮殻が浮かんでいた。
ヤブヤンマの抜け殻_MG_4556.JPG大きさからして、ヤゴは終令になったようだ。以前、クロスジギンヤンマの脱皮直後のヤゴの写真を載せたことがある。種類を問わず、脱皮直後は明るい鮮やかな体色をしている。それを期待して少し探してみたが、もうとっくに色付いたのだろうか、ともかく枝でかき回した程度では、ヤゴの姿を確認できなかった。



雨は昼過ぎ頃、ようやく止んだ。気温は高めで、畦道のギシギシではコガタルリハムシの姿が一気に増えた。交尾中でも、メスはしきりと食事を続けていた。
コガタルリハムシ_MG_4473.JPGメスのお腹は、ぎっしりと詰まった卵で風船のように膨らんでいる。産めや増やせや、ということかギシギシの葉裏には卵塊が点々と産みつけられている。一卵塊はおよそ40個前後。

コガタルリハムシ_MG_4453.JPG日没間際にようやく太陽が顔を出したが、雲の多い一日だった。
夕焼け_MG_4486.JPG


チョウで賑わう庭

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朝一番、また雨か、と窓の外を眺めてため息が出た。しかし、昼前頃から雨は止み陽射しもときおりあった。ともかく気温は高め。生暖かい一日だった。虫の姿も多く、ナズナ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ムラサキケマン、など早春の花も目立ってきた。   まずは、ミヤマセセリ。
ミヤマセセリ701A6787.JPGスジグロシロチョウ。
スジグロシロチョウ701A6763.JPG
ベニシジミ。左のメスに求愛する、オス。
ベニシジミ求愛701A6738.JPG
モンキチョウのメス。
モンキチョウ701A6724.JPG撮影の仕事の準備を済ませてから、山仕事を1時間半ほど行った。少し疲れたがそのまま犬の散歩に出た。途中、雨が降り出し早めに引き上げた。明日も午前中は雨のようだ。

( 写真:    Canon EOS 5D Mark III     EF100mm f/2.8L Macro IS USM )







春の息吹

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Mさんの畑から、以前、大きな白菜を二株いただいたことがある。犬の散歩中だったので、えっちらおっちら、片手で抱えて持ち帰った。今朝のこと、そのMさんの畑に白菜の花が咲いていることに気付いた。
白菜の花_MG_4263.JPG
白菜の花を見ていると、あらためてアブラナ科の仲間ということがよくわかる。モンシロチョウの幼虫は、さほど好きではないようだが、白菜の葉も食べることは食べるし、一方、スジグロシロチョウの幼虫はよく食べている。
陽当たりのいい畦道では、スイバの花茎が立ち上がり始めた。
スイバ_MG_4324.JPG
白いレースのような薄皮をまとった茎。グイグイと伸び上がって行く様子がまるで動画のように見えて、迫力さえ感じさせる。この薄皮はヌルッとしている。ぬめりには新鮮な生命力がこもっているようだ。

今日は中学生の次男の卒業式だった。昨日から帰省している長男と、久しぶりに家族四人が夕餉を囲む。兄弟なのに、しかしなんでこうまで性格が違うのか?と不思議。

昨日からずっと雨。林に設置してある人工池を覗いてみれば、アメンボ(コセアカアメンボ)が泳いでいた。午後5時半、しかも曇っているのでかなり暗い。
アメンボP3160029.jpg人工池の水面は、90×45㎝と狭いが、毎年、春になると2〜3頭のアメンボの姿を見ることができる。今日のアメンボは今年の第一号だ。     (写真:OLYMPUS TG-3)



昨夜から雨が降り続いている。写真上2枚は昨日、撮影。
マムシグサ_MG_4179.JPGマムシグサの成長はきわめて速い。ツノのような中から、花や葉の部分が姿を現した。雨で一旦休止かもしれないが、気温が上がればここからの展開はさらに加速するだろう。
さて、画面に赤い矢印で示した部分に、ケムシが食らいついていた。
クワゴマダラヒトリ_MG_4167.JPGケムシは、クワゴマダラヒトリの幼虫。本種は幼虫越冬だが、あらゆる植物上で見つかり、多食性である。

本日午後4時、霧雨となったのでマムシグサを見に行ってみた。
クワゴマダラヒトリP3150017.jpg
ゴマダラヒトリ幼虫はまだいて、マムシグサの外皮をかじっていた。さらに喰い進んでいた。マムシグサを食べる昆虫を、他に見たことがないようにも思うが、どうだろう。

追記:昨日、外壁(飼育室)に止まっていたフチグロトゲエダシャク♂について、訂正。

オスの様子を仔細に観察してみようと、外壁からススキの枯れ葉に移動させてみた。羽ばたいて逃げるかな、と思っていたが、おとなしく乗り移った。日光を当ててみると、やがて羽ばたいて飛び立ったが、すぐに地面近くの草に着地。それまで静止していたススキ枯れ葉には、放出したばかりの蛹便がついていることに後で気付いた。まだうまく飛べなかったこと、そして何より蛹便を出したことから、このオスはやはり、飼育室のすぐ近くで羽化したものであろう。

訪問者とは

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まず驚いた。なぜかと言えば、仕事部屋の外壁にフチグロトゲエダシャクのオスが止まっていたからだ。午前10時のこと。
フチグロトゲエダシャク♂_MG_4191.JPG午前9時半、歩いて2分の畦道に降りてみた。北風強くしかも時刻が早いので、フチグロトゲエダシャクの♂が飛翔するはずもなく、やはりその通りで、全くオスの飛翔は確認できず。メスの姿も無し。もうシーズンは過ぎたか、と思い直し、うちに戻った。玄関から上がらず、仕事部屋の方へ回ってみたのだが、ちょっとした気まぐれが、今朝の出会いとなった。白い波板に止まっていれば、いやでも目立つ。いづれにしても、我が家はフチグロトゲエダシャク生息地のど真ん中に立地しているに違いない。おお〜!なんたることよ!

オスの静止していた場所は地面から30センチほどの高さ。よくよく、オスの体を眺めてみれば、まるで羽化したてのように新鮮であった。もしかしたら、この場所の近くで羽化した可能性もある。もっとも、庭を飛ぶオスは目撃されているので、こうして風を避けて壁に避難したオスと、想定することもできる。

追記:本日、午後2時過ぎ、我が家の林で、ミヤマセセリが元気に飛翔していた。


冬虫夏草

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昨年の初夏、ゲンジボタルがたくさん飛び交った道筋。右手は我が家の林。
林P3130027.jpg林縁では、昼間、ゲンジボタルが多数休んでいた。他に行く場所がないからか、明るいうちにゲンジボタルをたくさん見れたのは初めて。想いでにふけりながら、犬を連れて歩いていたら、ヒサカキ(写真画面中央)の葉裏に白いつぶが目線にあった。 冬虫夏草だった。
冬虫夏草P3130038.jpg宿られているのは、フクログモの仲間だろうか? そして宿っているキノコは、ギベルラタケだろうか?
よく見つかる冬虫夏草だ。小さいので深度合成撮影をした。
道を先へと進むと、畦道にギシギシとスイバが引き抜かれてあった。延々、30mほどの長さに渡って、抜根されていた。
ギシギシP3130059.jpgそういえば午前中、おばあちゃんが一人で作業しているのを遠くから目撃していた。刈ってもすぐ伸びるから、抜かなきゃ、ということだ。農家の方から見れば、厄介な雑草に過ぎない。
ギシギシP3130060.jpg
ちょっと気になって、あるサクラを覗いてみた。ぐるりと周囲を回って立ち止まった箇所の枝は立ち枯れて途中で折れていた。その枝のほぼ中央に、綺麗な丸孔があった。直感は適中。クマバチの巣穴だ。巣穴を中心にしてそこから巣トンネルが上下に続いていた。長さは約30センチ。トンネルの一番上の奥で、クマバチのメスが越冬していた。昼過ぎまで荷物の受け取り待ちで足止めされ、おかげで室内作業は捗ったが、フィールド歩きの時間はわずかしかなかった。しかし、狙い通りの観察と撮影が短時間でできた。少し嬉しくなって「司牡丹 純米吟醸」をお土産に買った。
                                                                                          ( 写真全て:OLYMPUS TG-3 )



まだ少し早いかな、と思っていたが、観察ポイントに着いてしばらくすると、メス2頭、オス1頭がそれぞれ単独で見つかった。(写真:OLYMPUS TG-3 )
ベニツチカメムシP3120018.jpg土中に潜り込んで越冬しているベニツチカメムシたちが、ぞくぞくと地上へと登る日は近いようだ。来週後半あたりだろうか?今日の観察ポイントは鹿児島県、曽於市。宮崎県、都城市のすぐ隣で、我が家から最短ルートを使うと所要時間は30分。

今月末は、宮崎に移転して丸8年目となる。移転のタイミングは当時、小学生だった子供たちの進学に合わせ春休みにした。兄弟二人は、転居して落ち着く間もなく、全く未知の土地で一学期の登校が始まったのだから、親としてはちょっと心配だった。かくいう自分も、東京で受けた仕事を新天地でスムーズに引き継いでこなせるのか、かなり心配した。雑木林付きの一軒家、とはいえ、林は荒れて人が入り込むことすらできない状態だった。仕事のできるような林にはほど遠かった。出掛けるにしても、右も左も全くわからないまま、しばらくはただただ、ウロウロするばかりだったが、いや、そのウロウロする時間もあまりとれなかった。最初の一年間はまるで、もがいてばかりいた。
  
7年前の2008年2月12日に、近所で撮影した鳥居。赤いけれど、特にベニツチカメムシとは関係ない。(写真:Caplio GX100 )
鳥居1926-3.JPGこの鳥居は粗大ゴミの不法投棄に対抗して設置されたもので、実際、この場所での不法投棄は設置以後、パタリと治まった。が、しかし、道の反対側の薮に投棄場所が移ったのもすぐのことだった。こういう場面は全国のあちこちで散見できる。「人が見てなければ、いくらでもゴミ捨てたるでえ〜」という輩はいつになっても消えない。おそらく永遠に。さて、そうはいっても、日本人である限り、鳥居におしっこを掛けることも、ゴミを放り投げることも、一応は躊躇するらしい。ただ、ここのところ、この鳥居もくたびれてしまった。(写真:OLYMPUS TG-3 )
鳥居P3120023.jpgしめ飾りも、神石?も無くなってしまい、今にも朽ちてしまいそうだ。

晴れ間こそ出たが、午後から北風が強くなり気温は低め。南九州でさえ真冬を感じるのだから、本州北部の寒さは半端ではなかろうと、想像する。一昨日、川で見つけたプラナリア(ナミウズムシ)を次男に見せた。「ほら、これがプラナリアだよ。この間、話したよね。小さいでしょ。」次男の感想は、一言。「糞、じゃん。ただの糞にしか見えないけど。」まあ、ちゃんと感想を述べただけでも良しとするか。
プラナリア701A6589.JPG
今朝の新聞の川柳で、サクラと紅葉がなければ来ない場所、というのがあったけれど、日本人の自然観などというのは、おおよそ、そういうことかもしれない。そういう見方をすれば、私が今住んでいるこの地域こそは、まるで何も無い場所になる。

先客

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北風強く、風に逆らって歩くのも大儀なほど。そしてかなり冷え込んだ。河川敷では下見を少しして、すぐ退散した。朝早くには、小雪もちらついていた。最初は桜島の火山灰じゃない!?、と思ったがそうではなかった。おかげで机に向かう仕事はかなり捗った。夕餉は自家製、白菜を使って、豚肉の味噌煮込み。一昨日からの雨で大きく笠を開いた、我が家のシイタケも具材に入れた。そのシイタケを刻んでいたら、小さなゴミがあった。洗いが足りなかったかと、水につけたら、どんどん黒い物体が浮き上がってきた。
トビムシP3100045.jpg「うむ!?ゴミじゃないなあ。」ああ、たしかに泳いでいる。これは、トビムシの一種だ。キノコが大好きなんだ。
トビムシP3100073.jpg
体の大きさもいろいろだが、同じ種類なのだろうか? OLYMPUS TG-3の顕微鏡モードで内蔵ストロボを使用。オートだと露出オーバーになるので、ISO感度を100に設定したら、なんとか適正露出になった。

プラナリア

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午後から天候が回復。晴れ間が出たので、待ってましたとばかり、川虫の撮影に出掛けた。数分で行ける川をいくつか巡り、川の中の石ころを拾い上げてはへばりついている川虫を探していたら、プラナリアがいた。
プラナリア_MG_4078.JPG高校3年生生のとき生物部に入ったが、同級生と一緒にプラナリアの実験をしようとした。まずはプラナリアを採集せねばと、松山市奥道後の手前の杉立の渓流で探した。杉立は昆虫採集でもよく訪れていたが、そこの渓流ならいるだろうと同級生を連れて行った。何匹か見つかり、初めてプラナリアの生きた姿を目にして皆で感激した。持ち帰ったプラナリアは、レバーを餌にして飼育しようとしたがうまくいかず、次々と死んだか消滅してしまった。結局、実験どころか飼育すらうまくいかず、有耶無耶になってしまったが、本のイラストや写真の知識しかなかった生き物を、自分の手で探し出したことは、とても嬉しかった。まあ、どこにでもいるプラナリアではあるけれど。正確には、ナミウズムシ。

川縁にツクシの群れが延々と続いていたので、少し採って卵とじにして食べた。

「ほら!白い小さな虫が飛んでるでしょ!見えた?」きつねうどんを食べてた箸を止めて、思わず窓の外を指差す私。「今日はチョウもたくさん飛んでいるけど、今の白いのはフチグロトゲエダシャクという、蛾なんだよ。昼飯食べながら、この蛾の飛翔を眺めることができるなんて、ちょっと他では経験できないんだよ。」と解説したが、家族はテレビ画面に顔を向けたままだった。ともかく、暖かい昼下がりだった。
キチョウ701A6533.JPG林を歩くとヒサカキの花の香りが漂って来る。ブンブンと虫たちの羽音も賑やかだ。中でも一番多かったのは、ニホンミツバチだった。
ニホンミツバチ701A6510.JPG
庭ではキマダラカメムシも姿を現していた。
キマダラカメムシ701A6540.JPG
カメムシでは他に、ルリクチブトカメムシも草むらを歩いていた。フチグロトゲエダシャクのオスの飛翔を、我が家の庭でも3回以上、目撃。下の谷津田では盛んに舞うオスが数頭、そしてメスも1頭見つけた。もう発生ピークは過ぎたかと思っていたが、まだまだ元気に活動しているようだ。

飼育ケース内に糸を張り、ハンモックのなかで前蛹となったのは4日前のこと。蛹化脱皮がなかなか始まらないので、かなり心配になった。昆虫の変態では、脱皮が途中でうまくいかなかったり、始まらなかったりと、トラブルがつきものだが、まさかこのミヤマセセリも!?と見守っていた。ところが昨夜遅くになって、わずかだが体の収縮運動が断続的に見られるようになった。前蛹期が4日というのはやけに長い。長過ぎるので何かあるのでは?と半信半疑、夜中は1時間おきに様子を観るだけにした。そして、今朝のこと、午前9時過ぎにようやく、蛹化脱皮が始まった。
ミヤマセセリ蛹化701A6387.JPG体を覆っていた薄い皮がゆっくりとお尻へ、たぐり寄せられていく。尾端まで脱ぎ終えるまでにほぼ10分だった。
ミヤマセセリ蛹化701A6404.JPG
尾端まで脱ぎ終えると、腹部をくねらせて脱皮殻を外す。尾端はたくさん張り巡らしたゆりかごの糸に自然と固定された。
ミヤマセセリ蛹701A6414.JPGさて、前蛹期間が4日間と異様に長かった(種類によって差はあるが一晩〜2日間程度が多い)理由が低温下の条件によるのではないか、と思えた。前蛹を保管していたのはスタジオだが室内とはいえ暖房は入っておらず、なおかつプラケースごと机の上に置いてあった。本来の自然条件下では、地面の落ち葉布団の中で蛹化が行われる。屋外とはいえ、落ち葉の中はけっこう気温が上がることもあり、昼夜の温度差があるにしても、前蛹は暖められる時間がたっぷりあるはずだ。低温がずっと続くことで脱皮が抑えられているのでは、と思い直し、今朝は撮影場所にストーブを置いて暖めたのであった。すると、やはりだろうか、ストーブの熱気が伝わり始めた瞬間、断続的だった前蛹の収縮運動が急激に活発となった。

夕方、雨が止んだので犬の散歩に出てみた。昨日はずっと雨だったので観ていないが、少なくとも一昨日にはなかった場所に、マムシグサが突き出ていた。高さは30センチもある。
マムシグサP3070005.JPG


庭のキンカンには、ナガサキアゲハの越冬蛹が3個ついていたが、2個は外見からして死んでいることが明らかであった。残る1個、いや1頭の蛹も様子が怪しいとは感じていた。
ナガサキアゲハ_MG_3516.JPG写真は2週間ほど前に撮影したもの。ところが、今日になって写真の蛹が何者かに食害されていることに気付いた。
ナガサキアゲハ越冬蛹_MG_3975.JPG
帯糸が切れて蛹は宙ぶらりんになり、体は破断して内部があからさまになっている。よく見れば、寄生バチの幼虫(ウジ虫)がいっぱい詰まっている。
ナガサキアゲハ越冬蛹_MG_3977.JPGやはり、なとは思った。おそらく鳥の仕業であろうが、鳥が食べたつもりの蛹は、じつは寄生バチの袋詰餃子だったわけである。

次男の県立高校入試も今日で終了。面接を終えるまで、高校の近くの駐車場で待つ間、「冬の鷹」吉村昭(新潮社)を読む。「解体新書」の訳者、前野良沢と杉田玄白の両者はあまりにも対称的であり、その人間模様がきわめて興味深い。安直に、自分はどちら派だろうか?などと興味が湧く。


スカンポ

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スイバの葉っぱや茎の様子は、何となくホウレンソウに似ているので、近縁なのかと誤解していた。スイバはタデ科であり、ホウレンソウはヒユ科。しかもスイバは食べれないと思っていたが、これも春菜として若芽が調理具材になると知って驚いた。私、56年も生きてきて、知らないことばかりです。そのスイバでは紅芋虫がすくすくと育っている。
ベニイモムシ_MG_3927.JPGスイバの葉は水分たっぷりなので、紅芋虫(ベニシジミ)のフンはテカテカの粘土状。キャベツを食うモンシロチョウ幼虫も同様。紅芋虫の顔も見ておきたいと、土手に寝そべってカメラを構えてみた。
ベニイモムシ_MG_3946.JPG

写真の紅芋虫は終令であるが、まだ3令の若い個体もいくつか見つかった。幼虫越冬のベニシジミでは成長のバラツキが大きい。
スイバを「すかんぽ」とも呼ぶが、私の育った松山では「すかんぽ」はイタドリの若芽のことで、これをポキンと折り取り、薄皮を向いておやつ代わりに食べたものだ。塩を付けると若干、酸っぱさが和らいだかと記憶している。今の時代、スカンポを食べるなんてことを経験する子供たちはほとんどいないのだろうと思う。私の幼少の頃、昭和30年代というのは、まだまだ日本は貧しい国だった。そのかわり野遊びの豊かさは存分にあったと思う。

本作りのために室内作業が続く。フィールドに出る時間は1時間とか、制限付きだが、いろいろとアイデアが浮かんで、短くとも楽しい時間ではある。
_MG_3908.JPG我が家の敷地の隣にある池は、町の土地であるが、町はまったく管理していない。この池には沢から清水が流れ込んでおり、ちゃんと整備すれば生き物豊かな水環境になるはずだ。しかし、地元の人たちもコイの養殖池あるいは、農業用水池としての価値観しか抱いていないようだ。コイは嫌いなのでここをコイ養育池にして欲しくない、と私は一人憤慨している。



落ち葉ハウスに落ち着いていたミヤマセセリ幼虫だが先月末になって徘徊していた。その落ち葉ハウスは、こちら。
ミヤマセセリIMG_0359.JPGミヤマセセリ幼虫が徘徊を始めた理由はわからないが、落ち葉ハウスの天井が、ちと狭い小さい、という点では、私も同情したくなる。なるほど、もっと快適で安心な宿を探し歩いているのだろう。飼育ケースには落ち葉が一杯入れてあるから、いづれ新居を構えるだろうと思っていたが、意外にもケースの蓋と壁に糸を張り巡らし、ハンモックを拵えていた。ロッククライミング 時に行うビバークみたいだ。
ミヤマセセリ701A6380.JPGこれでは外から丸見えだが、ハンモックを完成させてから二日目に前蛹となった。もういつ脱皮して蛹になってもいい状況である。ミヤマセセリの蛹はまだ見たことがない。できれば蛹化するところから観察したい。

配偶行動

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午前中、1時間、午後、1時間と、時間を制限してフィールドに出た。2分で行ける畦道だ。
期待通り、フチグロトゲエダシャクの配偶行動を観察できた。

フチグロトゲエダシャクIMG_0324.JPGフチグロトゲエダシャクIMG_0335.JPGジャケットを薄手に着替えても暑いほど、午後からの陽射しは強かった。
フチグロトゲエダシャク♂の飛翔はハイスピードに加えて、ジグザク無茶苦茶に近い。メスの待機する場所よりかはるか上空を舞うことも多く、どう見てもメスとの遭遇確率が低いように思える。もっとも天敵である鳥の目から逃れるためには、効果絶大だろう。喰われてしまっては、元も子もない。

本日をもって、フチグロトゲエダシャクの観察は終了。本の編集作業が山積みとあり、やはり今の時期はどうしてもフィールドに出ている時間をあまりとれない。それでも、かなり無理をしてでも、近場でフチグロトゲエダシャク成虫の観察ができたのは、嬉しかった。