マエムキダマシ

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できるだけ、多くの場所でクワを見つけるようにしている。クワは今の時代では、全く見向きもされず放置されているものが多く、道沿いに生えている株などは、草刈りで消えてしまうことも多々ある。曖昧な場所でかろうじて生き延びているクワを、細かくマークしておく。「おカイコ様」と拝んでいた時代がかつてあったと、想像するのも難しい時代に我々は生きているのである。
クワの葉_MG_9629.JPGおカイコ様に付き添う生活を送っていると、こうしたクワの葉に出会うと、「何と美味しそうな!」と心から思うのである。おカイコ様は人が長い歴史のなかで作り出した生き物かもしれないが、そのおカイコ様から私は何らかのメッセージを受け取っている気がしてならない。それは、何であろうか?

庭のクヌギに、「マエムキダマシ」こと、クロスジホソサジヨコバイの成虫がいた。
クロスジホソサジヨコバイ_MG_9568.JPG
本種は、冬に出会うことがほとんどで、幼虫が羽化するのも12月の末頃である。冬の時期以外での暮らしぶりが、ほとんどわからない虫。これから、配偶行動など見られるのだろうか?
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